まず予備マッサージをします。
右腕の親指側に行う時は、マッサージされる相手の右手首を、手のひらを上にして右手で支え、
もう一方の手をすべらせるようにして行います。小指側に行う場合は、支える手を逆にします。
そのあと軽く握るようにしてマッサージを行います。
親指側の筋肉に行う場合、骨から筋肉をはがすような感じをイメージします。
小指側の筋肉は細かいので、指で筋肉をひっかけるような感覚でおこなうとよいでしょ う。セルフマッサージ
○特に疲れている部分を手でつかんでもむ。すぐ疲れるので短時間でやめること
○手首を動かしながら揉むのもよい
○腕を床に置き、自分の膝をのせて圧迫する。(ちょっとやりにくい)
力こぶをつくるのは上腕二頭筋、
腕の裏側にあって、肩関節の動きや肘を伸ばすのに関わるのが上腕三頭筋です。
女性で「上腕のお肉がたぷたぷするの〜」という人は、上腕三頭筋を鍛えてあげましょ う。
上腕二頭筋は、外側と内側に分かれています。
肘関節から肩までを軽くさすって予備マッサージをしたら、
強い刺激を与えないよう、つかんで揉みほぐします。
女性や腕の細い人に行う場合、二本指でつかむほうがやりやすい事もあります。
全体に揉んだら、外側と内側をわけて揉みます。
上腕三頭筋は、予備マッサージの後、肘から始めて肩までをつかんで揉みほぐします。
しかしこの部分は皮膚がデリケートなので、強い力で揉むと内出血することがあります。
その名の通り、筋肉が三つにわかれているので、それをイメージしながら行うとよいで しょう。セルフマッサージ
○上腕二頭筋:親指で肘から脇の下まで揉む
○上腕三頭筋:腕を直角に曲げて、指先を筋肉にひっかけるようにして揉む
○腕の内側をつかみ、前後に揺り動かす
ハンドルをぎゅっと握るので、手の小さな筋肉群がこわばっていることがあります。
マッサージされる相手の手を両手でつかんで、やさしく揉みほぐします。
指につながる1本1本の腱を意識して、指の間を広げてあげたり、
指を伸ばしてあげたりするととても気持ちがよいものです。
手のひらをそらしたり曲げたり、指の股の部分を押してあげたりします。手首にマッサージを行う前には、肘関節のストレッチを行うと効果が増します。
片方の手で腕を支え、手首を左右にひねったり、反らしたり曲げたりします。
腕と手をそれぞれ持ち、逆方向にひねる運動を加えるのも効果があります。
力を入れすぎないよう、ソフトに行いましょう。
手首のまわりには、まるでサポーターのようにぐるりと腱がとりまいています。
ここを押さえながら、手首をぐるぐる回してやると腱の緊張がとれてきます。セルフマッサージ
○片手でもう一方の手をつかみ、手のひらや指をそらしたり曲げたりしてマッサージする。
○片手の親指と人さし指で、もう一方の手のつけねをつかみ、
つかまれた手首をひねる運動を加える。
○いぼいぼのついたマッサージ球を握ったり放したりするのも気持ちがいい。
あまりこの部分にマッサージを施す、あるいは施されるケースはないかもしれません。
でも、大胸筋は肩関節と関連する大きな筋肉なので、腕や背中の緊張と関連して
凝りや痛みを覚えることがあります。
これをやわらげることによって呼吸をスムーズにし、リラックスさせる効果があります。
また、腹部へのマッサージは、胃腸の作用を活発にします。
ふだん意識することがあまりない脇腹の筋肉群も、姿勢を保つ上で重要な働きをしています。胸部へのマッサージは、大胸筋の走行方向を意識して行います。肩のほうから胸の中央部にむかって、
手のひら全体、あるいは手のつけねの肉厚な部分を用いて、手をすべらせます。
あるいは、肩と胸の境目のあたりから胸の中心にむかって規則的に圧迫するのも気持ちが良いです。
筋肉がゆるんできたら、鎖骨のすぐ下の辺りを、指をそろえて圧迫したり、もんだりします。
すぐ下には肋骨があるので、骨の上からきつく圧迫しないようにしましょう。
特に、女性に胸部へのマッサージをする時には、デリケートな部分なので気を使いましょう。
(恥ずかしがったり、いやがる女性の方が多いかもしれませんね!
そうしたら無理に行う必要はありません。セルフマッサージをしてもらいましょう)腹部へのマッサージは、あくまでソフトに、気を落ち着かせるようなつもりで行います。
両手の指先で圧迫を加えながら、時計回りにゆっくりとすべらせていきます。
軽く膝を曲げさせて、両手の親指でゆっくりと、みぞおちの下からおへその辺りにかけてまでを
圧迫していくと、腹直筋の緊張がとれてきます。
同じく軽く膝を曲げた状態で、おへそから下の腹直筋を圧迫します。
圧迫と同時に息を吐き出させ、内臓に負担をかけないよう、気をつけて行いましょう。
両手のひらで、下腹からみぞおちに向けて、じんわりと押さえながらマッサージする事もあります。
両手で腰骨のでっぱっている部分を、真上からじんわりと押さえ、
骨盤のまわりの筋肉をストレッチします。脇腹には、ななめに筋肉が走っています。施術する側と反対に立ち、
背中の下の方に手を回して筋肉をひっかけ、上へ引き上げます。
腰の方から脇の下まで、引っぱっては離していきます。
1セット終えたら、反対側を行います。
からだをひねるストレッチを加えると効果的です。セルフマッサージ
○手のつけねを使って、胸と肩のあいだから胸の中央にむかって圧迫する
○指を使って、鎖骨のすぐ下をマッサージする
〜〜〜〜〜〜この項おわり〜〜〜〜〜