・顔を上げて
東京遠征や練習試合、宮城県強化練習会を経て、11月第3週の全日本総合(大阪)に挑む。県予選では負けたが、宮城県以外に東北・北海道地区で県予選が行われなかったため、ブロック代表枠として出場する。
経費を抑えるため、県予選前に早割で飛行機を予約していたが、負けたのでキャンセル。ところが出ることになったので、慌てて再予約しようとしたところ、まだ代理店でキャンセル手続きが完了していなかったため、そのままキャンセルのキャンセルで済んだ。
予約キャンセルから数日経っていたが、これらの運も味方にして上位進出を果たしたいところ。予選Gは地元大阪勢の日本製鉄との対戦だ。
第1セットは6−5から佐々木強打、梅津サービスエース、本田時間差、製鉄オーバータイムス、梅津サービスエース、梅津のサーブで崩し製鉄つなぎミスで12−5とすると、酒井強打、製鉄レフト強打アウト、高橋怜A、高城強打で16−6と怒涛の攻めで21−11と先取。
第2セットは3−4→6−8とリードを許す展開ながら、高橋怜の速攻が連続で決まると、高城の軽打などで11−9と逆転。高橋怜B、本田強打、製鉄強打を高橋怜ブロック、製鉄レフト強打アウトで18−13とリードを広げ、そのまま逃げ切りストレート勝ち。
第1セット7−5から梅津のサービスエースが決まって盛り上がり、本田の時間差で大盛り上がりとなった。全日本実業団から色々あって佐々木がライト、本田がハーフセンってのが今のチームにしっくりくるのか、バランスよく持ち味が発揮できていた。
実は前日練習中に、以前痛めた箇所が悪化して石川が離脱、梅津が急遽スタメン出場となった。まさしく好事魔多しとでも言うか、「調子が良かった」 だけに悔しさが滲む。「何のためにここに来たのか…」 と俯いていたが、しっかり治してまた活躍してほしいところ。
決勝トーナメント組み合わせ抽選。Nittoも勝ち上がっているので、決勝まで会わないように早めの抽選となる。予備抽選ではRI東北がまず最初に引くことが決定。空いている場所はいっぱいあるのに…なぜそこ引く? ということで、初戦(2回戦)で第8シードの横河電機との対戦が決定した。
昨年度も2回戦で対戦し、引いた吉田も「横河さんから“またかよ”と言われてしまいました」 。…まぁそうなるよね。トップリーグ勢を下して、今大会後の入替戦へ向けて自信を付けたい。
横河電機戦第1セットいきなりの4失点、横河のペースに嵌り9−16と一方的になりかけた。ここから本田時間差、本田サービスエース、ラリーから本田強打で3得点、流れが変わり始める。
高城の強打や佐藤孔のCなどで15−18と接近、横河中央から強打を佐藤孔がブロック17−19、本田時間差、横河ライト強打アウトで19−20まで迫るが、横河レフト強打がブロックアウトとなり19−21。
第2セット、またも0−4から追いかける展開、2−8から佐々木強打、横河レフト強打をブロック、横河ライト強打もブロックして反撃開始。相手強打ミスなどで3得点も東北も強打アウトやブロックされて3失点の9−14。
ブロックと横河強打アウトで11−14、高橋怜強打、横河ライト強打をブロックして13−15まで詰め寄るが、横河時間差、東北オーバータイムス、佐々木強打がブロックされ13−18、このまま押し切られてストレート負けとなった。
今の実力で2セットとも0−4になったのは痛恨、まだまだ出だしに甘さがある。第1セット後半7点差からの追い上げは見事だったが、一度も追いつけなかった。高橋怜が速攻のタイミングをずらしたりレフトから打ったり、乱れたときでも中を使えるように工夫していた。決定力も高かったため、ちょっと困ったときの“高橋頼み”になったかもしれない。
ブロック枠で出場できた、そこで運を使い果たしてしまったと言うか、こういう流れになってしまうものか…どこか深層心理に“出させてもらった”とか引け目を感じての戦いだったのかも。同じ2回戦敗退でも、Nittoは全力が出せているように見えた。
まだ県予選敗退の立て直し半ばのところもあるだろう。入替戦まで余裕はないが、昨年は出場辞退だったので、何としても借りを返さなければならない。
・フル回転、3試合半
12月第2週、全日本トップリーグ及びセカンドリーグ東西4チームによる入替戦出場チーム決定シリーズが石川県金沢市で開催された。8チームを2組に分けてリーグ戦を行い、各組で1位になれば、とりあえず入替戦への出場が決まる。
そして各1位同士で1セットマッチのゴールデンセットを実施し、入替戦の相手を決める順位が確定する。これを1日で行うスケジュールなので、ゴールデンセットまで行けば3.5試合行うことになる。
勝ち進めば公式戦で1日に3試合以上を行うのは初めとなり、かなりのハードスケジュール。負けられないプレッシャーの中、果たして最後まで体力が持つか…
ちなみに入替戦はトップリーグ8位と決定シリーズ1位、トップリーグ7位と決定シリーズ2位が対戦する。
その前に…いつもなら試合会場での前日練習なのだが、ここは石川県…と言えば6人制Vリーグに所属しているPFUブルーキャッツが石川県かほく市に本拠地を置いている。PFUはリコーグループということもあり、以前PFUの試合をリコーが応援したことがあって、その縁があり今回PFUの体育館をお借りできることになった。
PFUのバレー部は天皇杯・皇后杯 全日本選手権で遠征中のため、ちょうど空いていたことも幸い。これはリコーとPFUの関係だが、折角なのでRI東北もどうですか?とお声がかかり、ありがたく受けた。
しかしリコーとRI東北は同じ組で対決することが決まっており、1位しか入替戦に進めないルールとしては敵に塩を送るようなもの。昔から交流戦とかしてきたし、その辺は親睦があるというか…寛大な取り計らいに心から感謝。必ずやトップリーグ昇格を果たし、リコー、PFU関係者のご恩に報いなければ。
リーグ初戦は神鋼環境ソリューション(兵庫/西4位)との対戦、第1セットは13点、第2セットは10点に抑えてストレート勝ち。無難に事を進めた第1戦、点差からすると上々のデキ。第1セット11タイまで接戦になったのだが、これは想定内。チームとして、こんなはずじゃと変な雰囲気にせず、こんなものだと割り切り、飛び出すチャンスでしっかりモノにすればいい。
全日本総合では試合前日に故障でリタイアしてしまった石川、その悔しさを晴らすかのごとく躍動。特に2セット目でサービスエースを奪ったが、それまでファーストでも弱めのサーブを打っていたが、この場面では速いサーブに切り換えて相手を翻弄した。
2戦目は対リコー(神奈川/東3位)。セカンドリーグでは第1セット苦戦したが、今回も5−9と出遅れた。それでも高橋怜A、本田時間差、リコーフェイントアウト、佐藤孔Cで11タイと追いつく。
高城の強打やフェイントで引き離しにかかるが、リコーも強打や高橋怜のBアウトなどで16−15と追いすがる。しかし酒井のサービスエースやリコーのミスで4得点すると、21−17で先取。
第2セットも白熱の展開、今度は東北が10−6とリードするものの、リコーに粘られ12タイとされてしまう。リコーサービスエースで15−16と逆転され、1点を争う攻防が続く。
リコーレフト強打をブロック20−19と逆転、次もブロックかと思いきや今度はオーバーネットでデュースにもつれ込む。高城強打、リコーライト強打、佐藤孔のカットミスからリコーブロック押し込み21−22、高橋怜B、リコーレフト強打アウト、酒井サービスエース24−22、激戦を制して連勝。
実は前の試合で佐々木の目にボールが当たり途中交替し、この試合も大事を取る中での展開であったが、見事セットを取りきった。今日は長丁場なので、ストレートとフルセットでは大きな違いがある。ホント、ストレート勝ちでよかった。
リーグ最終戦はメイラ(岐阜/西1位)との対戦。両者2勝0敗なため、勝った方が入替戦への出場権を獲得する。第1セット序盤は東北が飛ばす。高橋怜の連続サービスエースやメイラのミスなどで5−1、高橋怜B、メイラレフト強打をブロック11−6とリードを広げるも、メイラは3本強打を決め、本田、高城をすり抜けるサービスエースで一気に差を詰め11−10。
14−16と逆転されたが、16−18から佐々木フェイント、石川3連続サービスエースで20−18、メイラライト強打、高橋怜Bで21−19。
第2セットは連続サービスエースを決められ5タイとなったが、メイラレフトをブロックして切り抜け、10−7→12−9とリードの展開から佐々木強打、高橋怜の連続サービスエースで15−10と走り出す。
ここからは佐藤孔のCフェイント、高城強打で18−12、本田時間差、メイラ中央から強打をブロック、佐々木強打で危なげない試合運びとなり21−13、ストレート勝ちとなった。
これでまずは入替戦の挑戦権獲得!
◇ ◇ ◇
サーブカットミスは多いが、それでも致命的な点差になる前に断ち切っているので、先のリコー戦同様しっかり立て直せた。以前より勢いが落ち込まない。そこの雰囲気作りという点は、総合県予選で負けてから重要視してきたと思われる。持ち味は出しているので内容としては悪くない。
入替戦の対戦相手を決めるために行われる1セットマッチのゴールデンセット…相手は案の定、日本無線。これに勝ってトップリーグの最下位と対戦した方がいいはずだが、相性とか好不調の波とかがあるので、何とも言えない。
だがやるからには勝利を目指す。日本無線には勝てていないので、何とか一矢報いたい。
トップリーグの順位も気になるところ。ゴールデンセットが始まる頃の5位以下はJT東京の8位だけが決まっていた。隣のコートではJT東京vs横河電機戦の真っ最中。
共に2勝のパナソニック津と住電伊丹はセット率で津が上回り、6位以上が確定。横河もまだ2勝なので、結果次第で7位は横河か住電伊丹かってところ…え…ストーリー的にはまたRI東北と横河っていう情景が浮かぶのだが…
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最後のタッチネットの場面、「ちょっと踏ん張りがきかなくて」と高橋怜。昨年の全日本総合で1日3試合の経験はあったが…更にプラス1セットの消耗はかなり激しかった。
それは高橋怜に限らず、ほぼ全員が限界ギリギリだった。まあ出場権は確保しているし…なので負けて悔しいものの、意外と表情はサバサバしており、明日の入替戦に向けて引きずることはなさそう。
トップリーグは結局、横河電機がJT東京に勝ち、7位は住電伊丹に決定した。伊丹とは昨年の全日本総合の3試合目(準々決勝)で対戦してストレート負けしている難敵、まあまあいい試合だったが、勝負の分かれ目はサーブカットであった。
伊丹は今年も全日本総合でベスト4、トップリーグのチームはどこと対戦しても強敵なので、こちらがどこまで力を発揮できるかがポイントとなる。
そこに持っていくためにも、今日の疲れをしっかり取ることが大事。ただひとつの勝利のために…全力を尽くそう。
・その時は来た!
入替戦はリンレイサービスカップ・グランプリというトップリーグ上位6チームによるトーナメントの間に組み込まれている。一夜明け体調は問題なさそう。
昨年はコロナ禍による出場辞退…その鬱憤を晴らすべく、いざ対決!
第1セット5タイから3点連取され伊丹のペースになりかけたが、晴山の連続サービスエースを絡めて一気に7点連取! 更に13−10から佐藤孔C、高城強打、伊丹FR強打をブロック、本田時間差で17−10と差を広げる。
伊丹も両サイドから決めてくるが、終盤は高橋怜B、熊谷2段トスドリブル、佐々木軽打、伊丹レフト強打、高城強打とシーソーで切り抜け21−15で先取。
第2セット、3−1から4点連取され、またも序盤に相手のリズムになりかけたが、佐々木リバウンドで伊丹オーバーネットを誘うとシーソーに持ち込み、佐々木が再度リバウンドで伊丹オーバーネット、高城強打で7タイとする。
そして高城カットミスも伊丹コートにそのまま落ちる幸運のレシーブエース、本田のサーブで崩し高城の時間差10−9。負けられない伊丹も踏ん張り、ここから14タイまで息詰まるサイドアウトの攻防が繰り広げられる。
先にブレークしたのは東北、高城強打、伊丹レフト強打アウト、伊丹Aをブロックして17−14、その時が近づいた。伊丹レフト強打、高城強打、伊丹ライト強打18−16、カット乱れたが本田アンダーでの2段トスを佐々木強打決めて19点、伊丹ライト強打をブロック、そして最後は本田時間差が突き刺さり、21−16。
全員の喜びが爆発! 住電伊丹に勝利! そしてトップリーグ昇格決定! ついに…ようやく昇格を果たした。2015年が第1回のトップリーグだったので、そこからチャレンジして8年ということになる。
いや、でもまさか伊丹に対してこの点数、そしてストレート勝ちとは。うまく行き過ぎじゃない? と、決まった時はまだ何か信じられないような感覚。
第1セット、まさかの3連続ダブりでのスタートだった。これって昨年の伊丹戦でもやらかしている。その時は最終盤だったので立て直せなかったが、今回は序盤ということもありダメージは最小、選手に不安感はなかった。
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攻撃の要は高橋怜の速攻か。多少カットが乱れても晴山が使ってくるので、相手にとっては非常に厄介。ノーマークにはできず、ブロックに付かせたところで待ってましたの本田の時間差。
それでも今まではなかなか決まらなかった時間差が決まるようになり、返球にバタバタする場面はあるものの、本田の成長が見られる。高城も気合い入りまくりでブロックを撃ち抜いていた。昨年ほどではないにしても、マークが厳しくなる中で決めてくれると非常に展開が楽になる。軟打も身に付けつつあり、まだまだレベルアップしそう。
佐々木は「1試合休ませてもらったので頑張らないと」 と言っていたが、リバウンドを駆使し流れを引き寄せた。前衛のつなぎが今までチームとしてうまくできないところだったので、流れが非常にスムーズになった。
佐藤孔の的確なブロックは特筆もの。以前よりサーブも決まるようになり、怪我から復帰後はほぼベンチを温めるコーチ要員かと本人も思ってたようだが、いえいえ、まだまだやってもらわないと困る存在。
2セット目、熊谷から清藤に交替した。「盛り上げようと走り回ったら足つっちゃって…」と熊谷、 昨日からの蓄積はあったと思うが、そのリズム作りがあったからこそ最後まで押し通せたのではないだろうか。「もう若手に譲ります(ニヤリ)」 と言っていたが、辞めさせてもらえない…かな?
清藤も気合入り過ぎたか、副審の頭に思いっきりファーストサーブをブチ当てていた。副審の方には申し訳ないが、緊張の中での流れとしては悪くなかった。相手の強打もガッチリ上げたし、役割を果たしてくれた。
梅津は全日本総合で復帰を果たしたが、今回もポジションを変えながら守りを支えてくれている。本人は練習不足で申し訳ない気持ちはあっただろうが、いなかったら勝ち抜けなかっただろう。
そして応援団。少数ながらギャラリーの一番前で、しかも立ったままスティックバルーン+声援を送ってくれた。伊丹にも応援団はいたが、今回はギャラリーの後方におり、スティックバルーンを普通に叩くという… この差は意外と大きかったかも。こんな感じ(左手前がRI東北、右上が住電伊丹)
これを意気に感じない選手はいないだろう。改めて応援の大事さを知った次第… いつも応援ではウチが負けているからね。期待に応えられてよかった。
試合後は「いやあ゛…」 と言葉にならない声を発し、涙を流す方もいた。ご声援、本当にありがとう!
隣のコートでは日本無線vsJT東京がフルセット。先にRI東北が勝って、日本無線はそれを横目で見ていただろうから、決定シリーズ1位として絶対負けられないという気持ちが更に強くなったかもしれない。「もし、今日JTとやっていたら負けたかも」と江口、それくらいJT東京の気迫は凄まじく感じられた。
それでも日本無線が勝利、トップリーグ勢を蹴落としてセカンドリーグ2チームが昇格を果たした。日本無線は昨年の入替戦で富士通に2セットともデュースで惜敗し、今年こその思いはあったのだろう、試合後の胴上げがその激闘と喜びを物語っている。
◇ ◇ ◇
2015年の第1回トップリーグの入替戦出場チーム決定戦に参加したのは3チーム。パナソニックエコソリューションズ津(現・パナソニック津)、住友電工伊丹、そしてRI東北だった。
その後、パナソニック津と住電伊丹はトップリーグ入りを果たし、RI東北が取り残された形となっていた。これで初回から参加の全チームがトップリーグに行けたことになる。(コロナ禍の第7回は除く) いや〜お待たせした。
((( Idle Talk )))
赤のユニフォームは2015年に新調した。つまりトップリーグへのチャレンジと共に歩んできたというわけ。そのお披露目となったのが金沢での全国大会(実業団)っていうのも、不思議な巡り合わせを感じる。ちなみに北陸新幹線金沢延伸も2015年。
これでこのユニフォームもお役御免ってところだろう。こちらもお疲れ様でした…でいいよね。トップリーグ昇格は悲願であり目標だったので、今年も色々あったが終わりよければ全て良しかな、今は。先を見ると難問山積みだが、それは少しずつ解消していこう。
トップリーグ昇格となったが…7位の住電伊丹が2勝ということは、来年入替戦なしにトップリーグの残留には3勝くらいが必要になるのか…厳しい! 間違いなく。でもそれ以上を成し遂げるポテンシャルを持っていると思うし、やってくれるはずだ。
ちなみに来年のトップリーグは3回に分散開催(今年は2回)され、その一つは沖縄らしい。応援団も「沖縄? なら行ってみようかなぁ」と乗り気。そして1日1試合になる模様。
RI東北はここまで全国優勝は7回あるが、そのうち4回が来年度から国民スポーツ大会と呼ばれるようになる国民体育大会(国体)だ。で、何で国体だけよく勝つんだろう? という疑問を雑談したことがあり、「“1日1試合”だからじゃね?」と笑いながらそこに落ち着いたことがある。ウチらあまり体力ないんでとか集中力続かないとか、確かにそれっぽい理由。
1試合なら… そう、一発勝負に強い?RI東北の面目躍如なるか、乞うご期待!
To be continued...