AXESS
こんなに日本航空をよく思っていない私でも、AXESSは大好きである。特にAXESSUになってからは素晴らしい。昔、遅刻寸前に会社に来ると、AXESSが立ち上がるまでの長い時間、お客さんを待たせた事もあり、もちろんそんなときの言い訳は「コンピューターが・・・ダ、ダウンしてます・・・。」なんだけど、最初別な会社の人から、「新しいアクセスは、すぐ起動するから、9時に来ても大丈夫」と言われた時は、何て意味の無い嘘をつく人だろうと思ったものである。
アグリーメントやブッキングクラス、運賃計算など間違えたくない情報を取るときには、アクセス以外考えられない。クロスリファーやリエントリー、オートフォーマット、コピー機能など至れり尽くせりである。今でさえ全員のパソコンにAXESSがインストールされる時代になったが、私が新入社員の頃は3人に一台くらいしかなかったが、今でも良く予約が出来ていたと不思議に思う。
そういえば、HISではアポロが数台しかないため、時にアポロ行列ができると聞いた事がある。そんな落ち着かない状況では見間違いも発生するというものだ。私などいまだに自分の目が信じられず、2度見は当たり前だが、それでも間違える事がある。たまにちょっと過信して、書類を見ながらブラインドタッチで名前を入力しようものなら、必ず妙なアルファベットが画面に出ているのでがっかりする。
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APOLLO
日本のマーケットだけを対象にしているわけではないので、時に不満を感じる事があるが、アポロも大変に使いやすいCRSだ。まず、プロファイルが細かく設定できるのが素晴らしい。ペーパーレスでミスのない予約をするためには欠かせない機能だ。また、昔、確か他のCRSでは一度に一つのPNRしか扱えなかったはずだが、アポロでは4画面それぞれに違う記録を出して、しかも同時に予約操作ができるというのが、忙しいエージェントにはありがたい機能だった。
今でも、AXESSでは、MULTI-JAPANが機能しているときには、他の画面が使えなくなり、「マルチジャパンを使っている時こそ、他の画面を見たいのにー」と、しぶしぶ中断することが何度もある。
私が好きなのは、記録の先頭、リファレンスの前の行に、自分でアテンションを書き込める事である。「ATTENTION
STRICTLY NSSA」とか「PREFER JAL」とか入力しておけば、リマークスの欄まで下がらなくても、注意事項をチェックできる。クレーマーなら、記録を出した瞬間から言質を取られないように注意できるので、他の人が作った記録の最初に「CLAIMER」と入力されていれば、とてもありがたかった。
一応ユナイテッドのCRSとして開発されたが、今ではどの航空会社寄りというわけでもない、より中立的な立場を取っている。インフィニもそれを目指してシステムを改編したと聞いた。 |
INFINI
インフィニがバージョンアップして、入力方法が大々的に変更された特には、本当に面倒だった。空席照会は、AVAILABLITYの「A」のコマンドで、と最初に習った事が頭から離れないため、「1」のコマンドを使うのがどうにも許せなかったものだ。また、それまで結構使えると思っていた会社のオヤジ達が、新しいインフィニになった途端に全滅し、全日空やアバカスキャリアのブッキングを頼んでくるのも困りものだった。
ただ、INFINIがお手本にしたらしいSABLEの操作方法が、それまで「全然わかんない」と思って触りもしなかったが、急にわかるようになって有難い。使わないけど。
後は、細かい事だが記録の再表示に「*A」を使うのだけは何とかならないだろうか。せめて「*R」もどっちも使えるようにして欲しい。日本全国で、きっと一日に何万回もINFINIで「*R」が押され、「¥FORMAT¥」と返され、「ちっ」と舌打ちする場面が続出しているはずだ。 |
INTERNET
これほど普及すると、旅行会社なんていらないんじゃないか・・・と思ってしまう。だが、「あれあれ?それは旅行会社に聞く事かな?」と思うようなことを聞かれることは少なくなった。例えば、「海外で格安航空券を売っている所を教えて欲しい」とか、「自分のカードに海外傷害保険は付帯されているのか」とか、聞きたくなる気持ちはわかるが、ここじゃないよね?といった事である。
しかし、便名や時間を予め調べてくれるお客さんは話が早くて助かる。全日空のジャカルタ線がないと言って驚かれる事もなく、ニューヨークを夜に発つフライトで翌日日本に到着したいと言う人もいない。
ところで、アメリカ発日本行きの直行便は、最終便が13時ごろで終わってしまう。そこで、深夜ニューヨーク発で翌朝ソウルに着き、乗り換えても翌日のお昼までに成田には着くアシアナ航空か、大韓航空を勧めるのだが、いまだかつてこの案に乗ってきたお客さんがいないのは残念だ。
一度、アメリカ人のお客さんが「深夜にニューヨークを出発し、翌朝成田に着く直行便があるのをどこかのサイトで見つけた」と言い張るので何度も調べてみたが見つからない。「もしかしたら、アメリカ人だけが乗れるフライトなのか・・・」以遠権などに思いをはせつつも、こちらでは予約できない旨を伝えると、そのサイトを見失ってしまったお客さんはしぶしぶあきらめてユナイテッドで予約した。
後日、「あのサイトが見つかった。印刷もしておいたから予約してくれ。」というので、「いやだなあ」と思いながら見せてもらうと、確かにニューヨーク深夜発東京早朝着の直行便があるではないか。航空会社名は・・・FX・・・ってそれフェデックスじゃん。どうしたわけか、彼は貨物便のスケジュールを見つけてしまったらしい。
そのお客さんが「キャストアウェイ」のトムハンクスみたいに、貨物便の狭い座席に座っているところや、貨物としてダンボールに入って送られてゆくところが思わず頭をよぎって、少しの間楽しませてもらった。 |
ちけっと君一家
日本人は新しい商品に親しみを持たせるためか、一太郎や花子や宛名職人、駅すぱあとなど、機械やソフトなどを擬人化するのが好きなように思う。今はGETという名になったが、販売当初、全日空のゾーンペックスの名前は、フリューゲルスのマスコットの名でもある『飛び丸』だった。ちなみに、お客さんの8割は『飛び丸君』と親しげに言っていた。
JALのゾーンペックスは『悟空』というが、これもたまにお客さんが妙なアレンジをして『孫悟空でお願いします』との発言が散見される。JALの業務支援ソフトは、『おまかせ君』という名前だが、本人が言うほどおまかせはできないとの事だ。『売り上げ君』という兄弟もいる。
最近知ったのだが、旅行業ではない企業の総務などに良くおかれている、国内線の発券しかできないAXESSのことを『ちけっと君』というそうだ。平仮名である。AXESS一家の中でも一番のヒヨッコなのだと伺わせる名前だ。
またこれも最近知ったのだが、どこの会社か忘れたが火災保険の計算ソフトの名が『火計くん』というそうだ。まるで家計が火の車みたいなネーミングに、あえて『くん』をつけてみる発想に凄みを感じた。 |
トラジャルコラム
トラベルジャーナルという週刊の業界紙があり、トラベルジャーナル専門学校という専門学校を経営していたり、トラジャルスタッフという派遣会社を経営していたりするので、記事の中立性にいまひとつ信用がおけないのが難点だが、読み応えのある特集なども載る業界のオピニオンリーダーだ。
月曜日に会社に届き、昔は最終ページの『旅行業求人案内』しか見た事がなかったため、今でもつい後ろから読み始めてしまうという癖が抜けない。だが、求人情報だけならトラジャルのホームページで、発売日より前に閲覧もできる。
毎週必ず目を通すのは『トラブル処方箋』という、他人のクレームを検証しながら、解決方法や防止策をJATAの消費者相談室長が提言してくれるコーナーだ。他人のクレームほど面白く、かつ仕事上ためになる話はない。
これのほかにJATAが出している冊子、「苦情処理実例集」も、仕事を忘れて食い入るように読んでしまうが、あまり読みすぎるとお客さんが怖くなってくるか、あまりの理不尽さに怒りを感じずにいられなくなるので、ほどほどにしたほうが良い。
その隣のコラムには、『営業現場50+50の質問』というのがあり、これは弁護士がクレームの解決事例を旅行業法に沿って示してくれるもので、やはり興味深く、かつためになる。しかし、毎回読んで思うのだが、この2つの、クレームを扱うコラムの意義の違いがよくわからない。ページ構成としても、左に『50の質問』、右に『処方箋』が見開きで載っているので、いっそのこと『営業現場のトラブル・50+50の質問と処方箋』という名にして、弁護士とJATAの室長がひとつの事例に対して二通りの見解を述べてもらったらどうだろうか。
あと、『勝手に店舗診断』というコーナーもあり、場所も名前も伏せられてはいるが、ある旅行カウンターに潜入し、その店舗構成から社員のスキルまでを記者が隠密に取材する、という内容なのだが、山本益博的なこのお方、ぜひ顔写真を入手してカウンター店舗のスタッフに一枚100円で売りつけたい。 |
それは勘違い
以前、カード会社の会員向けトラベルデスクにいたとき、まだ韓国旅行にはビザが必要だった。ちなみに、ビザは『査証』、パスポートは『旅券』が本来の呼び名だが、査証といっても通じない事が多いので、通例『ビザ』の方を使っている。
ある日、電話で航空券を申し込んできたお客さんに、『ビザはお持ちですか?』と聞くと、『おう、持ってるぜ』なんてやけに自信ありげな答えをしてきた。航空券のみのお客さんならば、口頭の確認だけで済ませるので、この場合もパスポートの査証面コピーのやり取りはなかった。
もう賢い方ならお気づきだとは思うが、このお客さんは、当日チェックイン時に、『ビザを見せてください』と航空会社の職員に言われ、案の定出したのはVISAカードで、搭乗できなかったということだ。この場合、カード会社のデスクから『ビザ』と言われ『さてはVISA
カードだな』と思ったのがミソだと思っていたら、一般的にはビザという言葉は本来の査証という意味では浸透していない、と他社の人からも聞いた。
他には、航空券の事を『空港券』、または『旅券』と言うお客さんは多く、『今日は旅券受け取りに来ました』なんて軽く言われて、預かったパスポートを失くしてしまったのかと、こっそり金庫をさらったことが何度もある。チケットを空港券というお客さんには、何度も話しているうちに、『この空港券の利用規則は・・・』とうっかりつられて言ってしまい、悔しい思いをする。また、『アメリカの空港券は5千円くらいかな』とお客さんに聞かれた場合、それは往々にして『空港施設使用料』のことだったりするので複雑だ。 |
外務省 渡航情報
朝出社したあと、一番に見るのが各社のキューだとしても、その処理が終わって一息ついたときにAXESS情報webを見る人は多いのではないだろうか。ここには、各航空会社からの『増便のお知らせ』『新機材導入のお知らせ』のような景気の良い話から、『発券期限厳守のお願い』『航空券番号入力の徹底』など、遠まわしに叱責されているようなヘコむ内容まで、日々の業務に大変役立つ情報が載っている。
さらに、主催旅行の催行を左右する『外務省海外危険情報』も載っており、これで『渡航の是非を検討してください』になった地域は、ほぼ催行は中止となる。この危険情報、以前は安全情報という名だったのだが、外務省にどんなすさんだ心境の変化があったのだろうか。
自分の顧客が行きそうな国の渡航延期勧告や退避勧告はもちろん丁寧に読むが、マリ共和国とかサントメ・プリンシペなどでも、ややこしい紛争が起こっており、そういった紛争国に行かざるを得ない日本のビジネスマンも少なくない。その他、危険情報の中には『スポット情報』というさらに小さな地域で起こる犯罪などの情報も載っているが、この『スポット情報』を読めば、世界の犯罪者のトレンドが見えてきて興味深い。昔、『これは新しい!』と思ったケチャップ強盗や睡眠薬強盗も今では古典的手口になりつつあり、最近では買ってもいない宝くじを当たったと言われ、ホイホイ手数料を振り込ませてしまう詐欺が流行しているらしい。 |
はやトクん
ゾーンペックスが登場して、2004年で8年経つそうだ。最初は、急に分厚くなってしまったOFCタリフを見て『面倒そうで嫌だな・・・』と思ったのだが、最近では早期割引なども出て、ますます厚くなってしまった。
ところで、この特別運賃編のOFCタリフは、一冊6,800円もして、しかも三ヶ月ごとに改定されるため、一人一冊常備している恵まれたオフィスはほとんど無く、たいていチーム5,6人に一冊だと思うが、使いたいときに限って必ず行方不明になってしまう不思議な本だ。
私がこのOFCタリフで関心があるのは、ただひとつ、各社のゾーンペックスのネーミングである。各社個性的な名前をつけているが、日系航空会社以外はいまひとつ浸透していないのが悲しい。お客さんに説明する時にも、『ムーミン・ペックスでご予約しました』などとは言わないし、お客さんに『ムーミン・ペックスでキャンセル待ち頼む』とも言われない。
その中でも私が今、熱く注目しているのは、キャセイのゾーンペックスだ。これは販売当初『キャセイ・マジック』という名だった。正規の運賃を『マジック』と言い切ってしまうのもどうかと思うが、1,2年前それをさらに意味不明な『はやトクん』という名に変えた。『早くて得』なのかもしれないが、『早割と特割を合体させて、頂いてみたよ』みたいな響きでもある。
業界紙で読んだところによると、『親しみやすい名称に変えて消費者に直接アプローチした』と自画自賛しているが、成功しているとは言い難い悲しい証拠に、お客さんは、『キャセイの悟空で予約してください』とか言っちゃうんだよ。 |
そのメモは何だ
「レラヨロ」(連絡よろしく)、「ヨロタム」(よろしく頼む)、「前広」(前に広く:時間的に余裕をもって早めに動く)などの言葉は、旅行業用語というよりも、JTBの社内から広まったと聞いた事がある。私は大学を卒業してからこのかた、旅行業でしか働いた事がないので、あまり違和感なく使っていたが、他業界では使わないらしい。また、同じ旅行業でも、厳密に言うと国内旅行の用語らしい。
海外手配の会社では、「CBP」(Call Back Please:折り返し電話してください)「INFO」(Information)「CFM」(Confirm:確約)などは普通に使われているのではないだろうか。何か英語ができる人たちみたいだが、実はそうでもない。
また「12DEC DEPのPAXにAUTHが取れたのでPROT CXLしてFNLもらって。翌日はNOOPだからRTN ON DAYに注意して、 PPTのEXPもCHK PLZ THX」というメモを本日渡されたが、まず間違いなく書いた者は英語が達者なわけではないので、うんざりしてはいけない。
昔、「アールキューしといて」という先輩がいたが、素直に「リクエスト」と言ったほうが文字数も少ないしわかりやすいのではないか。 |
中途半端な国際理解
もしかしたら、民族差別用語になってしまうのかもしれないが、お昼にややこしい電話にひっかかってしまいなかなか出られないと、必ず「おぅ、今日はラマダンか!」と声をかけてくる同僚がいた。また、緑の服を着てゆくと「お前はアイルランド人か!」とつっこみ、大韓航空から電話があると「電話だぞ、たぶんキムさんから!」(ちなみにヴァージンならリチャード・ブランソンからで、ガルーダならデヴィ夫人から。電話に出てみると、ごく普通の日本人職員なのは言うまでもない)と取り次ぎ、2月にまとまって休みを取ると「そろそろ旧正月で里帰りか!」と声をかけるなど、中途半端な国際感覚を披露していた。
ちなみにこの同僚、定期券を忘れて券売機で切符を買おうとすると、必ず「おぅ、ノーマルご購入か!」と言い、飲み会に無断欠席された場合は「昨夜はゲートノーショーを食らった」と報告し、予約より前に店に入る事を「アーリーチェックイン」と言うなど、旅行業界に生きる男であった。他業界に転職したが、浮いていないだろうか。 |
差し障りのない程度の外資系キャリアの思い出
パンナムが倒産したときに、随分多くの職員がユナイテッドに再雇用された。日本支社でも、ユナイテッドのセールス部門やCRS部門「ガリレオ社」には『元パンナム社員』がたくさんいたように思う。なぜ彼らが 『元パンナム社員』だとわかるかと言うと、自分から言うからである。
恐らく、アメリカ本国でも、日本でも、とてつもないエリート意識があり、「本当は、私はユナイテッドなんかにいる人間じゃないのよ、フン」と言いたかったのだろう。それはともかく、彼らと話していると、気になる点がいくつかあった。まず、どんな話題でもパンナム時代の思い出に無理やり持っていく事、まあそれは仕方ないとしても、実務で困ったのは、地名を英語読みにするという点である。
チューリヒは「ズーリック」、ミュンヘンは「ミューニック」、ナポリは「ネイプルス」又は「ナプレス」、北京は「ベイジン」である。もちろん全員日本人なのにだ。東京を「トキヨ」、京都を「キオト」とか発音するかなーと楽しみにしていたのだが、それはさすがに日本語読みで、大変残念だった。また、私が昔から疑問に思ってきたノースカロライナ州の空港「ローリー・ダーラム」(Raleigh
Durham)は、「ラレイ・ダーハム」が本当なのか、ヴァージニア州の「ローノーク」(Roanoke)は「ロアノケ」なのか、といった悩ましい疑問に、明快な回答がなかったのも残念だ。
ところで、ジュネーブはドイツ語読みでGENFと言うが、ドイツ語圏の、欧州間フライトのターミナルだとGENEVEという表記は全くなく、ただGENFとだけ表示されているので、あれは知らない人は迷うのではないだろうか。
以前香港の空港で「漢城」行きフライトと表記されていたが、漢城とは確か李朝時代のソウルの呼び名だったと思うのだが、未だに使われていることに驚いた。 |
スイス航空の末期の頃
ニューヨークでのテロ事件が起きた直後、債務不履行により飛行機が差し押さえられ運行停止になってしまったスイス航空。それまでスイス航空の人気は高く、よくABRoadのベストエアライン投票でも10位以内に入り、夏場は特に強気に商売をしていたのが嘘のようだ。
当時本社がスイスにある保険会社の出張を担当していたが、それまで香港経由でもスイス航空に乗りたい、と息巻いていた彼らが急にJALびいきになったのは解せない。
倒産が決まって、国内線が主だったクロスエア(現スイスインターナショナルエアラインズ)がその後を引き継ぐと決まってから3ヶ月ほど、スイス航空にキャンセル待ちの文字はなかった。MD11の2−5−2席配列のうち、5席の部分はほぼ誰もいない。離陸してすぐ、横になりたい人が5席の場所に移ってくる。
私のように旅行業に携わる者ならまだしも、彼らは一体何故この時期にスイス航空に乗ろうと思い立ったのか、それか全員旅行関係なのか?離陸して約3時間後、疑問は氷解した。何人かの乗客に乗務員が話しかけ、その後コックピットやギャレーを案内し、一緒に写真を撮っていた。きっとあれはスイス航空関係者の家族だろう。 |
会社に配るおみやげ
同僚達は、さすがに海外になれた者が多く、下手なおみやげを買うと、のちのちまで文句を言われることになるので辛い。ヨーロッパ研修旅行のおみやげとして、「マルチパン(マジパン)」を買って帰った新入社員は、いきなり「マルチ」ってあだ名つけられていたし・・・。
昔は、どこに旅行に行こうが、ハーシー・ナゲットのクッキー&クリームを買ってくれば喜ばれた時代があったものよ・・・しかし、今駅のKIOSKでさえ手に入るようになってしまい、急速に人気度を失ってしまった。アメリカならば、スーパーで売っている大袋のチョコバーが面白いと思う。アメリカで他にチョコレートのおみやげが許されるのは、サンフランシスコの「ジラデリ」だけ。現地にしかない味のホールズとか、ライフセイバー、メントスなども、「おぉ、あの人はアメリカを良く分かっているな。」と思ってもらえるかもしれない。マカデミアナッツだって捨てたもんじゃないわよ。自分では買わないだけに、たまに食べるととってもおいしい。でも、アジアの国でいかにもおみやげ用に売っている「マーライオン型マカデミアナッツチョコ」や、「蘭の花形ナッツチョコ」の中でおいしかったものは、ひとつもない。カナダは、オーソドックスだけど、メープルクッキーがおいしい。やっぱり、昔から有名なお菓子の中にハズレはないってことかもしれない。
アジアなら、台湾のパイナップルケーキがおいしいと思う。パッケージツアーに参加すると、お土産物やさんを連れ回されて最低100回は試食を勧められるはずだから、味の保証もできるというもの。韓国の「朝鮮人参入りチョコ」は、なんちゃっておみやげみたいだけど、結構いける。配る時に美容と健康に良い事を呪文のように言ってあげないと、「匂いだけでダメ」って、絶対誰かが言い出すのだが。
最近もらったアジアのおみやげの中では、タイのグリコで生産している現地味のプリッツがおいしかった。何か、箱の写真ではお皿に載った青菜と鶏肉の炒め物が映っている。タイ語なので、何を表現した味なのかわからない。配る人間はタイに造詣が深く、「今、タイで流行っている○×△って料理だよ」と、言うのだが全然聞き取れず。トムヤンクン味ではないことだけはわかったが、ピリ辛でおいしかった。
あと、オーストラリアのお土産は、「TIMTAM」とされているようなのだが、配りにくいうえ食べにくいので、なんか他に、できればコアラチョコ以外のものを開発してほしい。
ヨーロッパのおみやげは、私の中ではリンツのチョコが一番だと思っている。ミニサイズの板チョコが100枚くらい入って1000円くらいのやつだと数が足りないか考えなくても済むし・・・本当はリンドールという丸い形のチョコが一番おいしいのだが、単価が高いので大切な人にしか上げられない。私からこれを受け取った者達は、自分の幸運をかみ締めるが良い。さらに、自分がいない間に迷惑をかけたであろう同僚には、トイスチャーのシャンパンチョコを個別にあげたりした。そういえば、チームを組んでいた同僚が新婚旅行にスイスに行っている間、なぜか集客が通常の約2倍になってしまい、毎日11時過ぎまで残業する羽目になった時にもらったのも、トイスチャーのチョコだった。そのときはさすがに、「ん?これだけかい?」と思ったが。
あとは、チョコばかりになるけど、イタリアのBACIはおいしいし、中に入っている「愛の言葉」みたいなのが面白くて良い。オーストリアのモーツァルトチョコもおいしいけど、なんか持って帰るのが大変そうなうえ、単価も高そうなのだが、ウィーンではスーパーで安売りされているのを発見。お土産チョコだと思っていたが、結構市民も食べる庶民派チョコなのだろうか。
イギリスでは、紅茶のパッケージがかわいいのでウィッタードにしている。姉が「カップ&ソーサー柄好き」なのだが、この店に来たらきっと狂ってしまう。二児の母を狂わせるわけにはいかないし、かといって私が全部を買い占めるのは予算的にも無理だし・・・というわけで、存在すら知らせていない。ショートブレッドもおいしいけど、10中8、9、おじさんが「カロリーメイトか」って言うのを聞くのが嫌さに、買わなくなった。
そういえば、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートを母に贈ったら、普通に漬物を載せる皿として、ヘビーローテーションに利用されているのを発見。レンジにまで入れたと言う。もうどんなオークションにも出せない。 |
座席指定の話
指定の仕方
座席指定に関しては言いたい事はかなりある。これだけで1コーナー作っても良いくらいだ。
企業の出張でよくあるパターンとして、海外の拠点で会議があり、日本の本社から何人かが同じ便で往復するような場合がある。だいたい予約してくるのは、その中でも一番下っ端と思われる中堅社員だ。同行は、たいてい課長・部長・役員・社長など5〜6名。中堅社員は、役員の世話などをするためか、こういう場合はビジネスクラスに同乗したりする。
最初の予約の時、中堅社員はまず便を確保するだけで満足するのだが、何度かやりとりしていると、自分の席はどういうところなのかが気になってくるらしい。私は何も言われなければ、偉い人を前方に、全員バラバラの通路側で配置するのだが、これは私の経験では一番クレームが少ない指定の仕方だ。ところが、なぜか、「全員右側の通路をお願いします。」と言われる事がある。つまり、C列に縦に5人。
昔、大学の大教室の試験で、先頭に座った一番出来る者がその試験回答を後ろの者に見せ、後ろの者がその答案用紙を丸写しし、さらにその後ろの者に見せてまた丸写しさせるカンニングの手法を、「ショットガン戦法」と呼んでいたのを思い出す。だとしたら、私の座席指定は「ライフル戦法」と呼んでもらいたい。
ある公的機関の海外出張では、まず座席表を担当者に送って担当者に了承をもらわなければ指定ができなかった。部長がキャンセルして、代わりに理事が入った時など、全員の座席指定をし直さなくてはならず、それだけのために残業したものよ。参与と理事は、どちらが偉いの?
微妙な人間関係
また、上司に同行して2人で行くような場合、最初の予約の時点では「どこでもいいです。」って豪快に言ったくせに、後になって上司が回りにいない時を見計らって電話を掛けてきて、「やっぱり部長とは離して予約して下さい。それもできるだけ遠くに。」と告白された時などは、思い切って2階席などにしてあげると喜ばれたりする。それにしても、部長さーん、あなたかなり嫌われてますよ〜。
しかし、当日どう考えても席がガラガラに空いていた時など、どう言い逃れするつもりだろうか。まさか、「いや旅行会社の担当者が、勝手に予約したみたいです。私はぜひ、部長のお隣に、って懇願したのですが・・・全く気が利かない。」なんて言ってるんじゃあるまいな。
先日は、男性上司と女性部下の韓国出張を承り、気を利かせて思いっきり遠方の席同士を予約してあげた。しかし、出発直前に男性上司曰く、「隣同士で予約して欲しい、って言ってたよ。」と言うのだが、一体誰が言ってるの、ん?キューピッドさんなの?いやいや、人間はわからないものだし、もしかして女性部下はこの男性上司の事を心から尊敬しているかもしれないものね・・・。
お気に入りの席
50人に一人くらいは、「この座席でなければ乗りたくない」というお気に入り席を持つ人がおり、それはもう本当に大変だ。911後の春に、なぜかアメリカ線が大人気な時期があり、どんなにステイタスが高い人であっても席が取れなかった。そんな中、苦労してキャンセル待ち状態から席をようやく一席確保できたお客さんに、席確保の喜びの電話をかけると、「9Kの席は空いているか?」とのご質問。もちろんそんな場合に、座席指定はほぼ無理。指定済みと指定不可のマークしか出てこないし、空いていても3人がけの真ん中とかしかない。「9Kは空いていません(けど何か?)。」と強気に答えると、あっさりとキャンセルされた。何何何なの?私の今までのプッシュは何?つーか、あなたのビジネスチャンスは9Kの席以下なの?
こういう場合、空港チェックインの係員が見るように、予約記録の中に「このお客さんは何が何でも通路側希望なのよ!」と入力する、という手もあるのだが、ほとんど気休めのようなもの。実際それがどの程度効力があるかはナゾのまま。うっかりお客さんに、「そういえばこの間の便では、通路側が取れました?」なんて聞いて、もし取れていなかったらヤブヘビ以外の何物でもないし。ただ、通路側の席が取れていなかったとしても、気の利いた空港職員なら「ご予約の時から空いていなかったようですね。旅行会社からもリクエストが来ていますけど。」なんて言ってくれている事を望む。私としては、それさえお客さんに理解してもらえていれば、実際に席がとれていようがどうでもいい気分だ。
ところで、マルチジャパンで見るときのエールフランスの座席表は、私には嫌がらせとしか思えない。また、アクセスで見るときのノースウエストの座席表は、ある種の暗号だと思う。
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