横須賀市馬堀海岸 海藻誌
平成21年1月14日 晴 アカモク
平成21年1月20日 曇 海藻の世界は初夏
平成21年2月10日 晴 オオバモク タマハハキモク
平成21年2月15日 晴 マコンブ
平成21年2月25日 曇 フクロノリ フシツナギ
平成21年3月12日 晴 タイドプールの海藻たち
平成21年3月23日 晴 ワカメ・メカブ
平成21年4月10日 晴 浜の変化 10年前には見ることのできなかった海藻
平成21年4月28日 晴 ホンダワラ
平成21年5月11日 晴 マクサ(テングサ)
平成21年5月25日 晴 アマモ 年間最大の大潮 自然保護
平成21年7月
7日 晴 ミル 王朝貴族の愛でた海藻
平成21年8月21日 晴 ユカリ イロロ 「夏枯れ」の浜にて
平成22年1月15日 晴 新たな海藻の季節に、小正月・大潮の浜へ
平成22年2月16日 曇 夜半、北風が強く吹いて
平成22年3月17日 曇 南風が強く吹いて、春の大潮の始まり
平成22年4月17日 曇 天候不順の春の大潮
平成22年5月16日 晴 余話 5月の大潮
平成22年7月11日 晴 梅雨の晴れ間に
平成21年1月14日 晴 アカモク
海藻の世界は、今が陸上の春から初夏、多くの海藻が成長を始めている。
新年早々インフルエンザに、やっと一段落して久しぶりに浜へ、アカモクの「若木」が浜にあがっていた。
アカモク(褐藻 ホンダワラ科)
ワカメ、昆布と同じ褐藻の一種ホンダワラの仲間なので湯がくと一瞬にして鮮やかな緑に,ほぼワカメのメカブと同様にして食べることができる。
最近、話題となっている成分
各種ミネラル(マグネシューム・カルシューム・鉄・カリウム) 貧血予防ほか
フコダイン コレステロールや血圧の上昇抑制など成人病予防、アレルギー改善(花粉症対策)、抗癌作用(癌細胞自滅作用)、抗ウイルス・抗菌作用、
口臭・体臭対策に効果
ポリフェノール 体の免疫力を高める、活性酸素や悪玉コレステロールの活動抑制効果
ビタミンK 骨粗しょう症の予防
食物繊維 便秘の予防 全体で、高血圧症、糖尿病に。
レシピ(乾燥したものは、水につけて20分ほどかけて戻す。成分が溶けだすのでその水も利用できる。)
@ そのまま、味噌汁の具、出汁取り(乾燥したもの、すばらしい持ち味)、餃子の具、つみれの具、雑炊の具
A さっと茹でて、水で冷まして、長ねぎとたたいて(たたくほどに粘りが出る)醤油、三杯酢、ポン酢でたべる。
冷奴にのせる、湯豆腐にのせる、納豆に和える、そうめん・そばつゆの薬味、大根おろしと和えて、卵と和えて・・・・
要するに、どのように使っても食べられるということです。いわゆる松前づけの昆布代わりに使う、納豆・朝鮮漬とのコラボレーションについてなど実験中
東北地方では、ギバサなどと呼ばれ古くから食用とされてきた。三浦半島では、三崎で最近売り出されている。
追記 平成21年5月25日発売の『ビックコミック 11』の「華中華』はこのアカモクを使ったチャーハンを主題としている。
文中、「三浦半島特産」とあるが前述の如く三浦半島でアカモクが食用とされたのはこの4.・5年のこと。
東北地方、特に秋田県では「ギバサ」としてたいていの土産物屋には置いてある。
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アカモク(浜) アカモク(押し葉)平成21年1月20日 曇 海藻の世界は初夏
昨夜から今朝にかけて低気圧の通過に伴う強い北風が吹いて、今日は曇り空。
浜へ、海藻は今が若木の生長する季節。
強い北風の影響で昨日は見られなかった多くの海藻が浜に上がった。
岩場は、若いアオサの群落、中にカヤノモリが成長を始めている。
浜には、アナアオサ、フクロノリ、アラメ、アカモク、タマハハキモク、ワカメ、フシツナギ、マクサ(テングサ)、ツノマタなどの若木が、
加えて、成長期の違うアマモ、ミル、オキツノリなどの成木などが認められた。
写真は、『マイアルバム』に、撮影は条件的には悪いが記録の意味で今日のもの。
私の作業を今日もカモがすぐそばで、ウミウは彼方から眺めていた。
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アオサの群落 カヤモノリ アナアオサ
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フクロノリ アラメ アカモク
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タマハハキモク ワカメ フシツナギ
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マクサ ツノマタ アマモ
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ミル オオバモク オキツノリ
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名称不明 カモ ウミウ
平成21年2月10日 晴 オオバモク タマハハキモク
今日は月齢14.8日、大潮。
ところがこの2・3ヶ月の大潮は、太陽と地球と月との位置関係かなんかのせいで、潮は夜中には大きく引くが昼間はほとんど引かない。
昨夜、小さな低気圧が通過し風が吹いたこともあって少々の期待を胸に浜へ。
干潮のピーク時を見計らっていったにもかかわらずほとんど引いていない。
わずかに浜に上がっていた海藻を集めてみたら、不思議なことに褐藻のホンダワラ科の海藻ばかり。
オオバモク(褐藻 ホンダワラ科)
その名の通りホンダワラの仲間としては最大級の葉、かって肥料として利用された記録はあるが食用とされたかどうかは不明。
どうみても堅そうで、とても食べる気にはならない。
右の写真は、今日上がっていたオオバモク、タマハハキモク、アカモク(写真の右の部分)の3種のホンダワラ。
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タマハハキモク(褐藻 ホンダワラ科)
この海藻やアカモクに含まれるフコダインという物質には抗腫瘍活性があるとされ癌に対する効果が脚光を浴びている。
食用とされるかについては、ほとんどの記録がホンダワラの仲間を一括してとらえているため(同じ仲間で古来明確に区別されてきたのは、ヒジキのみ、最近アカモクが区別して扱われるようになった。)確定できないがおそらく食用、肥料として利用されてきたと考える
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平成21年2月15日 晴 マコンブ
春一番が吹いて、いきなりのポカポカ陽気。
期待に胸ふくらませて浜へ。
ワカメが沢山上がったようだが、先客にほとんどは拾われてしまっている。
今も、打ち寄せる波を相手に棒を片手に海中のワカメを狙っている人が二人。
マコンブ(褐藻 コンブ科)
拾われずに残っている。
馬堀海岸に越してきて、浜歩きをするようになって東京湾のこの浜にコンブがあがるのに気がつき、かつ驚いた。
現在、県水産技術センターのメールマガジンには「本県でのコンブ養殖は、昭和40年代前半に北海道函館水産試験場のお世話で、マコンブの母藻を入手し種糸を生産したのが始まりで、(中略)その後、昭和46年に横須賀の漁業者が県水産試験場の指導によりコンブ養殖を始め、そして、本格的な養殖は昭和53年以降となります。」とある。
コンブは、東北地方以南の温かい海では越夏することができないので、養殖ものは、葉の薄い一年物に限られてしまう。
このため、出汁用には向かないとされるが、その柔らかさを利点として横須賀市東部漁業協同組合に属する隣町走水の漁業者は「早煮こんぶ」と名づけて売り出している。
東部漁協のホームページは、このコンブの持ち味を生かした「昆布とシイタケの佃煮」や「炊き込みごはん」などのレシピを紹介している。
収穫量は年150トンほど、「走水のノリ」と並んで「横須賀コンブ」として『新かながわの名産100選』に選ばれている。
コンブは、一度干したものの方がうまみが増す。
我が家では前回収穫のものを野菜と煮付けて食べた、おいしかった。
今日の浜は、このほかにオキツノリはともかく、フクロノリが多く目についた。
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平成21年2月25日 曇 フクロノリ フシツナギ
珍しく雨模様の日が続いて、夜には毎日強い北風がふいた。
浜は大潮であるにもかかわらずあまり引かない。
薄日の差すころ合いを見計らって浜へ。
かなりの海藻が打ち上げられている。
フクロノリ(褐藻 カヤノモリ科)
以前、何かの本でこの海藻は「海水が汚れてくると増える。」という記事を読んだ記憶があって、あまりいい印象を持っていない。
九州では湯通しして酢醤油で食べる地方があるというが、一般的には、食用海藻とはされていない。
同じ科のハバノリやカヤノモリが結構美味として愛好家が多いことから考えれば、食べて食べられないこともないかと思う。
フクロノリより抽出したフノランという多糖類は血圧低下作用とともに虫歯予防効果があるとされガムなどに添加されている。
先日、スーパーのレジ待ちの時、横にあった虫歯対策用のガムの成分を見たら「フクロノリ」と書いてあった。
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フシツナギ(紅藻 ワツナギソウ科)
まだ若い海藻だが結構多く打ち上げられている。
この海藻を食用とした記録は、見たことがない。
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この日、これらの他にアカモク、アマモが多く目についた。
この日採取した海藻のいくつかを標本にした。
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dom シラモ 不明 ツノマタ?
平成21年3月12日 晴 タイドプールの海藻たち
二日続けて夜半強い北風が吹いて、今日は晴天、重ねて、大潮、やっと春の大潮特有の、日中大きく潮が引く季節に。
引き具合を見計らって浜へ、潮干狩りのシーズンがこの浜ではもう始まっている。
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(馬堀海岸海藻誌のフィールドはこの浜と磯です。)
資源保護の観点からいえば、この時期にあの手の道具で根こそぎはどうかと、毎年思うのだが。
この狭い浜でこれからもっともっと多くの人々が5月まで大潮のたびごとに信じられないほどのアサリをゲットする。
一体、狭い浜でなぜこれほどアサリが採れるのか、アサリはどこから来るのか。
(馬堀海岸の不思議 豊かな海)
この時期、多く浜に上がっているはずのワカメ、マクサがほとんど見当たらない。
隣の町走水は漁師町、浜のことを知り尽くしている人は多い。
強い北風の吹いた翌朝は早朝から寒さにめ:げず、多くの人が海藻集めをしている。
昼過ぎのこの時間でも、浜では、釣り人がクーラーボックスにワカメをギシギシ押し込んでいる。
アサリとりの人が、大きなメカブのついたワカメをテトラポットの上に置いている。
マクサ(テングサ)は、重量軽減のためか、すでに浜のそこここに干されている。
引潮のピーク時、浜は浅瀬になり、岩場には多くのタイドプールが出来ている。
水中カメラなど持たないために、これまでは浜に上がった海藻の観察が中心、これからは、海中の生態写真を取ることができる季節になった。
採取したいくつかは、標本に。
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アナアオサ 生態 アナアオサ 標本 ミル 生態
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アラメ 生態 アラメ幼体 生態 アラメ幼体 標本
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アラメ カヤモノリ 生態 カヤモノリ 標本
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タマハハキモク 生態 タマハハキモク 標本 フクロノリ 生態
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アカモク 生態 アカモク 標本 ワカメ幼体 生態
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ヒジキ 生態 ヒジキ 標本 タンバノリ
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マクサ マクサ 標本 フシツナギ 生態
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キヌイトカザシグサ 生態 キヌイトカザシグサ 標本
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不明2 生態 不明2 標本
平成21年3月23日 晴 ワカメ・メカブ
昨日来の強い南風がおさまって、朝6時浜へ。
今日は若潮、この時間はほぼ満潮。
普段ならいくらかは浜にうちあがっているはずの海藻がほとんど跡形もなくなくなっている。
馬堀海岸は、東日本の太平洋岸では珍しい真北に向いている海岸。
強い南風は、浜のものを沖へと引き戻す力として作用する。
打ちあがった流木に引っかかった形で残った大きなワカメとこれも大きなアラメとマコンブが各一本。
ワカメ(褐藻 チガイソ科)
海藻の世界では今が成長の最盛期。
ワカメもこんなに大きく成長していた、(写真左、これで一株、物指は30p)しかし、メカブを見る限りこれでもまだ若い株。
ワカメはほぼ日本全国の沿岸の岩上に生息、特に比較的淡水の多い河口や淡水が回流する湾口から岬にかけて多く生息するという。
馬堀海岸とこれに隣接する走水の海にはミネラル分の多い湧水が何箇所か流れ込んでいる。
天然ワカメのおいしい食べ方
生ワカメをしゃぶしゃぶ風にさっと湯がく、褐色のワカメが一瞬にして鮮やかな緑に、これをポン酢、三杯酢あるいは醤油で食べる。
湯通ししたものを冷やして、刺身風に醤油で食べる、いずれもいままで食べていたあの「ワカメ」はなんだったのだろうかと思うほど、味、食感ともに素晴らしい。
みそ汁も、あらかじめ椀に入れた生ワカメに沸騰直前の汁をかける、決して煮込んだりはしない。
メカブ(写真中/右)、岩に張り付くための根のすぐ上の厚く短い襞状の部分、ワカメの「生殖器」、実のできる部分。
20年ほど前までは、ゴミとして浜に捨てられていた。
なにによらず「とろみ、粘り」のすきな我が家では、そのころから馬堀海岸や三浦海岸でいくらでも採れたメカブを食用としていた。
今では、スーパーの鮮魚売り場にトレイに乗せられて結構な値段で売られている。(安いのはなぜか中国産。)
話題となっている成分
各種ミネラル(マグネシューム・カルシューム・鉄・カリウム) 貧血予防ほか
フコダイン 成人病予防、アレルギー改善(花粉症対策)、抗癌作用(癌細胞自滅作用)、口臭・体臭対 策に効果
ポリフェノール 体の免疫力を高める、活性酸素や悪玉コレステロールの活動抑制効果、
食物繊維 便秘の予防
全体で、高血圧症、糖尿病に
レシピ ※水につけて戻す(5分間程度)
さっと湯がく程度にゆでる。(一瞬にしてきれいな緑色になる。)
@焼いて、味噌なりしょうゆなりで食う。これ が意外とうまい。(湯がかなくてもよい。)
A水で冷まして、茎をはずし、ねぎとたたいて(たたく ほどに粘りが出る)、醤油、味噌、三杯酢、ポン酢な ど好みの調味料で食べる。(唐辛子は絶対必要と私 は思う。)
今日の一株のワカメから採れたメカブ(写真右)、成長すると襞の数、大きさともにもっと増した状態になる。
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[追記] WBC対米国戦に勝利、ほっとして庭へ。
風向きが変わっている。
北風、それもかなりの強さ、もしやと思い浜へ、15時。
今朝とは打って変わって多くの海藻が上がっている。
浜は、オキツノリ、フクロノリ、フシツナギ、テングサ(マクサ)の四重奏。
加えて、ワカメ、マコンブ、同好の士たちも今朝の状態に納得したのかお見えにならなかったらしい。
マクサ、誰にも採られずにやっと自然の状態での浜の姿を見ることができた。
株は若いが、昨日の強い南風で岩を離れ、今日の北風で浜へ。
早速採取、今年初めての天草・トコロテン作りを始める。
平成21年4月10日 晴 浜の変化 10年前には見ることのできなかった海藻
横須賀市馬堀町地先の海岸を埋立てできたニュータウン「馬堀海岸」に転居したのが、昭和53年。
海が好きで海岸の町に転居して30年有余年、海を見つめながら暮らしてきた。
変化の始まりは、「埋立て」だったと思う。
もともと、北に面してゆるやかに湾曲した遠浅の海だった馬堀海岸の西の端の埋立てが平成4年竣工。
そのころから隣町走水地先の海岸の砂浜の砂が減り始めた。
転居したての頃、子どもたちを連れての海水浴は走水で、砂浜にパラソルを立てて。
その砂はどこかに消えて、今は、岩ばかりの磯に。
平成7〜9年、相模湾に面した天神島にある宿泊施設に勤務、周囲の海は県の天然記念物に指定されるほどの豊かな海だった。
浜に打ち上げられる種類の多い海藻に興味を持ち、「海藻おしば」を始め、ホームページも立ち上げた。
馬堀海岸の海藻の記録もと思い立ち浜へ、しかしながら浜で採取できる海藻は比べようもなく少なかった。
ほとんどは、オキツノリ、フシツナギの類。
特に、褐藻の仲間は、アカモク、ワカメ、アラメなどが時々浜に打ち上げられるのを確認するにとどまった。
変化の第二段階は、防潮堤の工事。
平成町の埋立てによる湾口の狭窄もあってか馬堀海岸は台風シーズンに2度タコや魚が道路を泳ぐ程の高潮の被害に見舞われた。
国は、防潮堤の工事に着手、平成18年11月完成。
写真左は工事前、写真右は工事後、ともに同じ位置から撮影。
このころから浜にこれまで見ることのできなかった海藻が多く確認できるようになる。
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この工事の結果、わずかに残っていた浜は防潮堤とテトラポットとの関係で潟湖の様相を呈するにいたる。
その上、この「潟湖」には小原台のミネラル豊かな湧水が流れ込んでいる。
防潮堤完成後のこの2年間に確認できた顕著な変化。
かっては浜に打ち上げられたものしか見ることのできなかった褐藻の仲間のアラメ、オオバモク、ワカメなどの大型海藻が防潮堤の先端部分に「海中林」を形成しつつあること。
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(ワカメの幼体 岸近くのワカメは、ほとんど刈り取られてしまって写真に撮ることができなかった。写真は3月23日の再掲。)
同じく褐藻の仲間のアカモク、ヒジキ、タマハハキモクなどホンダワラの仲間やフクロノリが潮間帯のタイドプールに群生しつつあること。
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紅藻の仲間のタンバノリがかなり巨大化してタイドプールに群生し始めつつあること。
マクサ(テングサ)が岩場のどこにでも見受けられるようになったこと。
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タンバノリ タンバノリ 物差は30pメートル マクサ
これらを含め、海藻の種類の多様化と大型化を確認することができる。
平成21年4月28日 晴 ホンダワラ
海藻の世界はすでに秋。
一晩中強い北風が吹いて、今朝は穏やかな晴天。
浜には、大きく成長した海藻が沢山上がっている。
量的には褐藻の仲間が圧倒的に多い。
中でも今日はアカモクが多い。
余談になるが、アカモクは今が旬。
ここのところ来客が続いた。
くる人ごとに採りたてのアカモクをねぎとたたいて出した。
今のアカモクは、ヌメリというか粘りが最も強い。
一様に「うまい」という。
ほとんどの客が持ち帰るという。
採りたての冷蔵物と乾燥品を持ち帰ってもらう。
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アカモク メカブ ヒジキ
大きくなったメカブを持つ成長したワカメ、この時期のワカメは旬のものに比べると固いせいか結構浜に残っている。
メカブは今が旬、最近はそのまま焼いて食べるのに凝っている。
加えてマコンブ、これは今日も何人かの人が採っていた。
ヒシキは、ほとんど残っている。
珍しく、ホンダワラが上がった。
ホンダワラ(褐藻 ホンダワラ科 )
新芽を食べる、煮て細かに刻み醤油、酒、塩などで味を整える。粘りが出ることも含め基本的にはアカモクに同じ、乾燥しての利用も可。
若芽とともに気泡の部分を吸い物、茹でて酢の物、汁の実、あぶって粉にしてふりかけとする地域もある、てんぷらにしても十分おいしい
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抗がん性を云々され、人工イクラの原料ともなるアルギン酸やフコダイン、カリ、ヨード(ヨード卵の鶏の餌も)などを含み多方面で活用されている。
最近では、食料に影響を及ぼさないバイオエタノールの原料として注目されている。
何よりも海中林を形成、そこは魚介類の産卵場、稚魚の隠れ家、もずくの成長場所、海水浄化など水産上きわめて重要な存在でもある。
平成21年5月11日 晴 マクサ(テングサ)
5月の大潮は干満の差が大きい。
海藻の世界は陸上の季節でいえばすでに秋。
これまでに十分成長した海藻の姿を低潮線の辺りやタイドプールで観察することができる。
加えて枯れはじめた海藻の多くは浜に打ちあげられる。
潮干狩りを兼ねて何度か浜へ。
マクサ(紅藻 テングサ科)
縁あって相模湾の小さな島に勤めるようになって、テングサという海藻はなくマクサという名であることを知った。
ところてん・寒天の材料となる海藻で最も良質なのはテングサ科のマクサ、オオブサ、ヒラクサ、オバクサ、ユイキリ(トリアシ)等であるが、エゴノリ、オゴノリ、イギスなども利用されている。
一般的には、マクサが有名、伊豆や房総半島でテングサと称して売っているのはマクサだけ。
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マクサ 生態 マクサ マクサ 標本
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ヒラクサ 標本 オバクサ 標本
ところてん マクサを水で洗って天日に干す(写真左)、乾燥したら水に浸す、これを数回繰り返すと次第に脱色して飴色になる、この過程で不純物や石灰質等を適宜取り除く(写真右)。
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レシピ
材料 天草(マクサ) 50g 水2,500ml 酢50ml
作り方
@てんぐさをよく洗い、40分ほど漬けておく(省略可)
A酢をくわえて火にかけ、ふきこぼれに注意しながら50分程度煮込む(汁に天草のエッセンスが溶け込んでトロリとしたらOK)
BAを布巾でこし、煮汁をタッパーなどの容器に流し込んで冷ます(常温でも固まるが冷蔵庫へ)
Cところてん突きで突いて、醤油6、酢4の割合(好みによる)で合わせた汁をかけて食べる(ねりからし、砂糖或は味醂を加える)
※サイコロ状に切って、果物(ジュース)やあん、蜜などで食べる。
※水の量を1,000mlに減らして濃いめの煮汁とし、カルピス、ジュースなど加えて再度煮立たせて冷やす(応用編は色々、羊羹、ぜりー)
寒天 ところてんの干物(エッセンス・寒天質)、
ところてんを繰り返して冷凍、乾燥して水分を完全に放出したものを寒天という。
これを再び煮溶かして利用する。
寒天質は、人間には消化吸収されないため、緩下剤として用いられたり、適量の摂取では、良質の食物繊維を伴って腸内でコレステロールなどの吸収を妨げる働きもする(いわゆる「美容食」)。
平成21年5月25日 晴 アマモ 年間最大の大潮
5月〜6月にかけての海は、他の時期に比べて潮の干満の差が大きい。
5月25日、引き潮が最大となる日に浜へ
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(今日の引潮時) (他の季節の大潮の引潮時) (この浜のほぼ満潮時)
水中カメラを持たない私としては、ほかの時期には撮ることがことができない海藻の生態をより鮮明にカメラに収めることができる絶好の機会。
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オキツノリの群落 ツノマタ アラメの海中林
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海藻の盛合せ ヒジキ おまけ ウミウシの卵
アマモ(単子葉植物 アマモ科)
アマモの群落がわずかながら残っているのを2か所確認。
リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシという長い別名をもつこの植物は、いったん陸に上がった海藻が再び海にすむようになったという経歴から、海藻とは違って、根や茎をもち海中で花を咲かせ、種をつけることができる。
動物でいえばクジラと同じ経歴の持ち主。
このため、海藻と区別して「海草」と呼ぶ。
アマモの群落(草原)はアマモ場と呼ばれ、その葉には小型の貝や海藻などが付着、多くの魚やイカが産卵、生まれた子を外敵から守る揺りかごの役割など漁業にとって大切な場所とされてきた。
かって東京湾にはほとんど全域にわたって、砂浜や干潟にアマモ場が存在していた。
海岸線の人工化、海の汚染などにより消失が進行している。
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近年、NPOやボランティアの皆さんの手により、かっての豊かな海を取り戻すべくアマモの苗の移植作業が各地で盛んにおこなわれるようになった。
東京湾では、横浜市の神奈川区の人工干潟、野島海岸、芝漁港などでこの取組が行われている。
これらの取組にアマモの種苗を提供しているのが神奈川県水産技術センター。
センターは、アマモの種苗を馬堀海岸に隣接する走水の浜で採取している。
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(馬堀海岸より走水を望む) (地図中松崎の左が私のフィールド。走水の浜は、禁漁区、潮干狩りは有料)
馬堀海岸地先の私がフィールドとしている浜全体にもかってアマモが豊かに自生していた。
道路側の磯に近い浜などに、一昨年まではわずかながらも存在していたが、一般的には禁止されている大型の道具を使った「潮干狩り」により、アマモの有無にかかわらず砂浜が引っかきまわされた結果、ほとんど全滅。
わずかばかりの無料のアサリを求めて、もっと大きなものを失っている。
見ればいずれも功なり名遂げた方々のように見えるのだが。
今日も、何人かはあの道具を使ってアマモの群落のすぐ近くを引っかきまわしていた。
願わくばアマモには手を出さないでいただきたいと念ずるのみ。
アマモを食用としたという話は聞いたことがない
平成21年7月7日 晴 ミル 王朝貴族の愛でた海藻
7月7日は七夕、満月と重なって大潮。
梅雨空に少し日が射した。
海藻の世界は、陸上の植物の季節でいえば今は冬。
磯いっぱいに繁茂していたホンダワラの仲間やワカメなど褐藻類は低潮線下のカジメの海中林とイロロを除いてほとんど見当たらない。
オキツノリやツノマタは健在だが、マクサの姿はなかった。
ツノマタ
陸上の植物と同様にこの時期でも成長する海藻もある。
成長したミルとシラモ及び(不明)の姿が低潮線付近に特に多く見られた。
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シラモ シラモ (不明)
ミル(緑藻 ミル科)
漢字で「海松」、色は黒みのある緑色あるいは深い緑色。
このため、「海松(色)」は、奈良・平安時代以来、貴族の装束の色目の名称として使用されてきている。
標本の姿を円形に図案化したものを「海松文」と呼び、平安貴族の衣装の文様とされている。
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生態 標本
ミルは、食用あるいは伊勢神宮や出雲大社をはじめとした神社の祭礼の際の供物(神饌)として奈良時代以前から大切に扱われてきた。
『万葉集』にはミルの形状や色にことよせた和歌が、『大宝律令』以後の律令国家の法律には租税の一種としてのミルが、『伊勢物語』には、酢のものとして食べたことなどが記されている。
食べ方、若い芽を水洗いあるいは湯がいて、酢のもの、三杯酢、あえ物、酢味噌などで、ほかに汁の実としてなど。
一応、食べてみた。
決してうまいものではない、古代の貴族と味覚が変わってしまったのだろうか。
全国的に見ても九州の島嶼の一部以外では、最近はほとんど食用とされていないらしい。
胃腸の掃除、駆虫剤として効果があるとも言われている。
韓国では、キムチに混ぜるとも。
平成21年8月21日 晴 ユカリ イロロ 「夏枯れ」の浜にて
海藻の世界は、陸上でいう「冬枯れ」の季節。
大潮、「誌(記録)」と銘打った以上浜に出る。
「冬枯れ」とは言っても陸上の植物に常緑樹や多年草があるように海藻にもこの時期に活動が盛んになる種類もある。
前述のミルは、今が最盛期のようだ、浜の環境の変化もあるのだろうが今日ほど多くのミルを見たのは初めて。
干潮線上部に相当する海面上に出たコンクリート護岸に、これもここにきて活発に活動を始めたイロロとミルが共生している(写真右)。
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丁度、低潮線のあたりにオオバモク(「誌」2月10日)が成長し始めている。
単体でなく、複数で海中林の様相を呈し始めている。
これも明らかに近年の馬堀海岸の「変化」だ(写真右)。
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ユカリ(紅藻、ユカリ科)
きれいな朱色の海藻を見つけた。
ユカリ、漸深帯と呼ばれる干潮線から水深40メートルにかけての海藻としては比較的深いところの岩上に生育する海藻。
波静かな東京湾では、ユカリをはじめとする鮮やかな色をした紅藻を浜で目にする機会はめったにない。
馬堀海岸でユカリを見つけたのは今日が初めて。
からだは、薄くて柔らかい。
枝を2つづつ互生に羽状に出す。
紅色、色、形ともに美しい海藻の一つ。
海藻押葉の格好の材料、「ゆかり」は、古語で紫色、海中では紅が紫に見えるそうな。
「ユカリ(赤シソ)ご飯」とは、縁もゆかりもない。
紅藻の仲間に多く見られる寒天質を持つとされるが食用とした例は聞かない。
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イロロ(褐藻、イシゲ科)
からだは、皮のような感じ、見るからに固そう、干潮時に海面上に出て黒く干からびた状態になる。
常にイシゲと共にあるとされるが、今回の写真にはイシゲは認められない。
一部地域で「とりのあし」の名で食用とされているというが調理法にもよると思うが、かたくてとても食用には適さないとするのが一般的。
追記、5月に採取した海藻を標本にした。
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ミル アカモク 調査中
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ハリガネ フシツナギ マクサ
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オバクサ 調査中 イボツノマタ
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オオマタオキツノリ ユカリ
平成22年1月15日 晴 新たな海藻の季節に、小正月・大潮の浜へ
元日以来、概ね穏やかな晴天の日が続いている。
ここ2・3日は風が強く吹いたが、今日は風も止んでのどかな小春日和。
今日は新月、大潮、今年初めて浜に出た。
今年は元日が満月、大潮だったが、天候はともかくとても浜に出ることのできる状態ではなかった。
海藻は今が成長期、地上でいえば春たけなわといったところ。
ところが、去年以来この冬の大潮は例年と少し様子が違っている。
大潮とは名ばかりで日中はほとんど潮が引かない。
潮位観測情報を調べてみると、夜中の干潮時には5月の大潮と同じくらい大きく引いているようだ。
なぜなのだろう、太陽と月と地球の位置に関係するのだろうとは思うのだが理由は分からない。
そんなこんなで、大潮と言えども、浜に出る気がしない。
新しい年、海藻の季節の始まりでもあるので、干潮のピークとされる時刻に浜へ、思った通りほとんど引いていない。
海藻にとっては今が成長の最盛期。
磯の岩場をアオサが緑のベールで覆い始めていた。
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(今日の最大干潮時) アオサ ワカメの新芽
数は少ないが、ワカメ、アカモク、フクロノリ、ツノマタなどが浜に上がっていた。
ワカメの新芽を一株いただいた。
初物、今日は我が家で海藻の「新嘗祭」、熱湯をかけたワカメを昆布醤油で食べる。
これに過ぎたる美味は…。
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アカモク フクロノリ ツノマタ
今年も沢山のカモが来ている。
馬堀海岸に来てカモが海にもいること、海藻を食べることを初めて知った。
沖のテトラにはウミウがのんびり羽根を休めている。
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(背景は、横浜港のコンテナ埠頭)
追記 1月17日
昨日も今日も快晴、どういうわけか夜半に限って強い北風が吹く。
朝になるとその風も収まり穏やかな日和に、大潮、相変わらず大きくは引かない。
走り水水源地の水を汲みがてら浜へ。
風のせいか、昨日おとといとなかったオキツノリをはじめとする紅藻類が沢山浜にあがっていた。
タマハハキモク(褐藻 ホンダワラ科 2月10日参照)が結構上がっている。 ホンダワラの仲間なので、食べて食べられないことはないと思うが食用としたとする記録はない。
アカモクも結構大きな株が上がっている。
ワカメもかなり成長したらしいが、多くは採取されてしまったらしく、メカブだけが残されていた。
道すがら私につきあうように上空を旋回していたトンビをカメラに収めた。
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タマハハキモク アカモク
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メカブ トンビ
平成22年2月16日 曇 夜半、北風が強く吹いて
ここ一週間、曇りがちのぐずついた天候が続いている。
時に雨、横浜や東京では雪が降ったそうな、夜半、強い北風が吹いた。
明けて、風は若干弱まったが寒い、昼、外の気温は5度。
月齢2日、今日まで大潮。
夜半の引きが昼よりは大きいことは相変わらずだが、ここにきて昼間もそこそこ引くようになってきた。
厚着して浜へ、時に小雨も。
多くの海藻が浜に打ち上げられている。
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オキツノリ、フクロノリ、ツノマタ、アラメ、タマハハキモク、アカモク、マクサ(テングサ)…、そしてワカメ。
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フクロノリ 不明 アラメ
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タマハハキモク アカモク マクサ
ワカメはこんな空模様でも採りに来る人がいるらしく浜にはほとんど上がっていない。
今も一人、波に打ち上げられるワカメを待って、狭い浜を小一時間ほど行き来している。
かなり成長したアカモクが浜のそこここに沢山上がっている。
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アカモク
Googleの検索エンジンで調べた64,300件、数年前では図鑑関係の数件だった。
多くは東北、日本海側の「商品化」されたアカモクの情報。
神奈川県でも三崎をはじめとして相模湾沿岸の各漁協で商品化が始まっている。
養殖の研究も各地で始まった。
この浜ではまだ誰も見向きもしないようだ。
近くの漁師さんに聞いたら、「海のごみ、スクリューに絡みつく厄介者だ」「昔は肥料に使ったこともあったなぁー」とのこと。
マクサも昼近くには大抵は採られてしまっているが、今日は浜に多く上がっている。
若い良質のマクサ、採ろうかと考えたが、寒い、手がかじかんでいる、写真を撮って早々に引きあげた。平成22年3月17日 曇 南風が強く吹いて、春の大潮の始まり
3月16日、大潮、月齢0.3日、新月。
夜半、南西の風が強く吹いた。
11時、薄曇り、風が幾分弱まった、気温は21度、(この日、海老名市では25度を超えて夏日になったことを後で知った。)浜へ。
潮位グラフによれば、今回の大潮から夜半よりも日中の方が潮は大きく引くことになっている。
今日はたまたま両者のそれが同じということだった。
とはいっても潮の引き具合はともにそれほど大きくはない。
にもかかわらず、水中用の胴付き長靴をはいた人たちが結構深いところまで入ってアサリを取っている。
北向きの馬堀海岸は南風が吹くと、海藻やごみは沖に流されてしまい、きれいになる。
今日の浜には、フクロノリが散見出来る程度で他にはほとんど何もない。
2月の大潮のときには夜半強い北風が吹いて多くの海藻が吹き寄せられた。(『2.16』参照)
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(3.16) (3.16) (2.16)
17日、薄曇り、夜半北風が強く吹いた。
昨日に比べ潮は大きく引いている。
春の大潮が始まる。
北風の割には、期待に反してさほど海藻は上がっていない。
所々にアカモクの大きな塊が上がっている。(写真右)
養殖のワカメや昆布もなど比較的大型の海藻のみが上がっていた。
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(アカモクの山) (コンブ)
追記 3月19日、晴。
月齢3.3、中潮、しかし潮位表によれば今回の大潮とその前後では、今日が最も大きく潮が引く日。
浜へ、知っている人は知っていて今日も沢山の人がアサリ採りに。(写真左)
撮影かたがた30分ほどシャベルで潮干狩り、ついでに周りのテングサ(マクサ)も袋に。
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海藻誌と名付けた割には即物的な話に終始している感がある。
今回の大潮の期間中に採取あるいは撮影した海藻の標本・写真を載せておく。
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アカモク カヤモノリ ヒジキ 不明
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キヌイトカザシグサ 不明 不明
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オキツノリ 不明 不明
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マクサ他 フクロノリ アカモク
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タンバノリ 不明 アマモ
平成22年4月17日 曇 天候不順の春の大潮
4月14日、新月。
大潮の始まり、この日は晴、比較的暖かい時も若干あり海へ。
結構アサリ採りの人が多い、カメラ担いだまま潮干狩り。
15日16日は小雨、それよりなにより寒い。
17日、若干の晴れ間、相変わらず気温は上がらない、厚着してカメラかついで浜へ。
周りの人の姿に負けてこの日もアサリ採り。
この浜のアサリは身が締まっていておいしく、スーパーのものとは比較にならないとの評判。
18日はカメラ持たずに浜へ、
久しぶりの好天と休日が重なって浜は大賑わい、アサリ大漁。
管理された浜ではなく、あの手の道具で毎月、毎日とってもとっても良く取れる。
本当に不思議な浜としか言いようがない。
赤ナマコ、青ナマコも取って、シッタカやらの巻貝も沢山いただいて…。
アサリの塩抜きに際して、ナマコを一緒に入れたのが災いしてかアサリに元気なし、即冷凍。
海藻誌に戻る、気がついたことは、防波堤の下、潮間帯下部に相当するコンクリートの基壇に去年まではなかったフクロノリが群生していること(写真左・中)。
去年まではこの場所に、イロロやツノマタが群生していた(写真右)。
近くの海中にはアカモクやアラメ(写真下の2枚)などの褐藻が繁茂。
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平成22年5月16日 晴 余話 5月の大潮
5月の大潮はとにかく引きが大きい、12日新月、大潮の始まり、曇り、この日風も強く浜へは行かず。
15日、今回の大潮の最大の引き潮、浜は家から500メートル、カメラ片手に「海藻誌」の取材に出かける。
この浜の潮干狩りは無料、隣の走水の浜は有料、休日でもあり親子連れやあの大がかりな道具(有料の場所ではどこでも使用禁止)を使った人たちで結構にぎわっている。
左の写真の看板、右はじの緑の部分が観光潮干狩りのエリヤ、中の写真の奥一帯。
看板左端の緑の部分が私のフィールド、『一般者自由採捕区域』と書かれている(写真左)。
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撮影もそこそこにやおら潮干狩り(何しに来たのかなぁー)、昨日も、前回の大潮の時も同じ場所で採った。
結構採れる、周りの家族連れも結構採っている。
全くの規制なしの浜の為、こんな弊害も生じる。
右の写真は連日私がアサリ採りをしている場所、左端の掘り跡は私のもの。
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本当に不思議な浜だ、もちろん種苗の植え付けなどはしていない。
16日、昨日良質のテングサが多く繁茂しているのを確認。
今日は、テングサ採取のみを目的に浜へ。
資源枯渇に配慮しつつ採取(写真左)。
やっぱり我慢できずにアサリも、ほとんど昨日と同じ場所で。
結構採れる(写真中、ブルーのアサリの美しさに感激)。
ついでに、タマと呼ばれる巻貝を晩酌のおつまみに、ワカメも少々、加えてナマコも(写真右)。
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『海藻誌』にもとることのないよう、この間に撮影した主な海藻の写真を載せておく。
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イロロ タマハハキモク・フクロノリ
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タンパノリ アラメ マクサ
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平成22年7月11日 晴 梅雨の晴れ間に
梅雨の晴れ間の大潮の海へ、海藻の世界、季節は「秋から冬」へ。
大方の海藻は姿を消してしまった。
それでも、ツノマタ、オキツノリ、マクサなどはまだまだ頑張っている。
かなり成長したオオバモクが二株、低潮線上のコンクリート護岸にはアラメの幼体が沢山出始めている。
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今日の目的は、潮干狩り。
2月以来大潮の旅に採り続けている狭い浜だがなぜかアサリは尽きない。
今日も昨日も今日も20人ほどの人が腰近くまで海に浸かって、あの大がかりな道具を使ってせっせと取っている。
帰りがけにのぞかせてもらうと毎回それなりに多くのアサリを取っている。
私は浜へ、
初夏の最盛期に比べると少々能率が悪いが、シーズン外れと言ってもそれなりに採れる。
小さな発見があった。
どこを掘っても1・2センチほどのアサリの稚貝がザクザクとでてくる(写真)。
前回までの大潮の時には決して見ることのできなかった現象。
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アサリの卵は海中で受精し、海を漂いながら孵化、0.1ミリほどの幼生となって海を漂い、稚貝になるに及んで河口の干潟などに着底するといわれています。
この浜の対岸は千葉県木更津から富津にかけてのアサリの産地として名高い大干潟。
隣の走水では観光潮干狩りのために貝を播いているとか。
春、これらの浜で生まれたアサリの幼生、この浜に来てここを安住の地と定めたものと考えられる。
河口の干潟を好むアサリにとって、この浜にはミネラル分の多い湧水が何か所か流れ込んでいる。
採っても、採っても尽きないこの浜の謎が一つ解けたような気がした。
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神奈川県アカモク誌(平成23年1月) 花暦〜我が家の庭に咲いた花(平成21年8月) 『うみかぜ画廊』(平成21年10月)
名前不明(調査中)のもあります お教えいただけるとありがたいです。
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