このサイトについて

このサイトは、私が散歩や旅行の途中で出会った猫たちの写真を集めたサイトです。

猫の写真に熱中したきっかけ

10年ほど前から写真やカメラに興味に持ち始め、カラーで家族写真、モノクロで人物や街角のスナップ写真を撮っていました。しかし、ただ漠然として撮っていて、何を自分が被写体として強く求めているのか、はっきりわかりいませんでした。自分のスナップ写真を周囲の人に見てもらったとき、「動物、特に犬や猫が多く写っているね。」と評価されていましたが、特に自分の意識の中で猫や犬を強く考えてはいませんでした。

大きな転機となったのは、月刊アサヒカメラ2001年1月号付録の岩合光昭先生が撮影した猫のカレンダーでした。特に表紙を飾った犬と猫が仲良く並んでこちらをしっかり見ている写真には感動しました。「な、なんてカワイイ!!!」。それから私は岩合先生の大ファンになり、その少し前に出版されていた先生の写真集「ニッポンの猫」をすぐに購入し、暇をみては読み返していました。しかし、まだまだ写真のテーマは家族写真とストリートスナップ写真でした。

その2年後に決定的な転機が来ました。同じく、アサヒカメラ2003年1月号付録の「日本の猫カレンダー」です。このカレンダーに掲載されていた写真はどれも圧倒的な傑作ぞろいで、特に表紙を飾った猫が桜の木にすがりついている作品は、今まで観たどの写真よりもインパクトを受けました。そのとき、はっきりと感じました。「これだ!俺が求めていたものは!」

そのときから被写体は、猫が主体になりました。

猫の撮影で心がけていること

猫の可愛さ、ユーモラスさ、神秘性を表現したい、といつも考えています。さらに、光線状態も非常に重視しています。撮影時の座右の銘としているのは、アサヒカメラ2004年1月号付録のカレンダー「猫のニッポン」の巻末に記載されている「岩合光昭撮影日記」での岩合先生の以下の言葉です。

「常に光を見ていて、シャッターを切るのは表情に動きがあるとき。」「あくびとか伸びとか、どうしても猫の動作にだまされてしまうことが多い。それを踏まえて、さらに何かをプラスする。表情であったり、主人との関係であったり、光であったり・・・作者が猫をどう見ているのか、なぜかわいいと思ったのか。その「なぜ」が写真に写れば、すばらしいと思う。」

光と写真の関係・・・写真で最も重要なこと

日本語では「写真」という言葉が使われていますが、英語ではPHOTO,つまり「光画」という意味です。戦前でも日本では「光画」という言葉を使う人も多くいたようです。つまるところ、やはり写真の美しさは、光で決まるのだと私は思います。なぜなら、しょせん、写真とは、光の粒子をフィルム(デジカメでは受光素子)に定着させる行為なのですから。まず、「光ありき」ですね。これまた岩合先生のお言葉を紹介します。

「・・・私はどんなに面白いシーンでも光を感じられないときにはシャッターを切らないのです・・・たとえ面白いシーンであっても光を感じないときは結果的によくないですね。光を大事にしたいし、自分が感じたときにすぐに撮りたい。しかし、よい光の状態はそれほど長く続かないので、枚数もそれほど多く撮れません。写真は被写体中心になりがちだけれど、光と被写体の両方があってのシャッターチャンスですから。だから朝日が出てくるときに寝ている人はカメラマンとしての資格がないと思います。私は夕方より朝の光のほうが好きで、順光よりも立体的にモノが見える逆光のほうが好きですね。」(雑誌「日本フォトコンテスト」2001年11月号特集「人気写真家7人傑作のレシピ」より)

以上の言葉は、私がますます最近強く感じていることです。特にデジカメで撮っていると、曇りで撮影しているとき、作品の冴えがまったくありません。どんなに猫の仕草や表情が可愛くても、光のパワーが感じられないときには、作品としての輝きが感じられないのです。

今後は、別項目のDiaryを通じて、写真について皆さんと考えていきたいと思います。

Topへ