もうアレですよ。2006 SUMMERが始まった訳ですよね。照りつける太陽・セミの鳴き声・街角に響く風鈴の音・石焼きイモのアナウンス・・・いやそれは違う。
でも多くの皆さんは「この夏・・・何かが起こりそう・・むふ・・」なぁんてテンション上がっている事でしょうねぇ。良いですねぇ、青春って感じでぇ。。。いやいや、俺の様なオッサンはもう全然ですよ。ええ、そりゃあもう。
とは言いながらも社会人である場合、少々の夏休みはあるものの基本的には普通に会社に出て来るんですよね。
今年から俺の働いている会社でクールビズが適用されているんですよ。なんか地球温暖化を抑制するひとつの手段らしいんですけど、室温を28度設定にする代わりに服装としてはネクタイを着用しなくても良い、という事なんです。まぁそれをやって一体どこまで地球温暖化抑制効果が出るのか、どれだけ地球が喜ぶのか分からないんですけどぉ。
しかしですね、このエアコン28度設定って絶対いい加減ですよ。と言うのは、エアコンの奴って最近はまともに室温を28度にする気なんて毛頭無いんですモン。実際室内の温度計見たら30度とかになっている事があるんですよ。この野郎ぉ、ばっくれやがって・・。
あのぉ、良く「ざぁます系」の教育ママが自分の子供に「あーた。今度のテストで満点取れる様に頑張るざます」なんて言うじゃないですか。で、息子であるグルグルメガネをかけたガリ勉が「分かりました。おかーたま」なんつって一所懸命勉強するでしょ。でもいざテストの時にうっかりミスやら何やらで結局95点だったりするんですよ。でも、ざぁます系のママさんはそんな頑張った息子を誉めてあげるんです。「あーた。ミスは誰にでもあるざます。次は頑張るざます」なんつって、健闘した息子をヒシッと抱き締めてあげるんですよ。
以前はエアコンの奴も人間が設定した温度に対して忠実に従っていたし頑張っていたんです。でもある時、どう努力をしてもその温度にならなかった事があるんですね。その時にうちの会社の社員達誰もが、「まぁ少しは仕方ないな・・」とか甘い事を言ってしまったんです、きっと。それをエアコンの奴は聞いていたんですよ。
それからというもの奴は「ああ、どうせ28度にならなくったって良く頑張ったネ、って言ってくれるんだから別に気合い入れなくても良いや。30度くらいまで落とせば良いんだろう。っつーか外って何度あんの?38度?あり得ねー。かったりぃ・・マジやる気なくなるしぃ」とか言って手を抜いてるんですよ、絶対。しかも人間共が結構自分達を頼りにしている事に気付いてしまったモンだから「あー、何か暑いとかエアコン効かないとか文句言ってるしー。そんなん言うなら完全に俺ら動き止めてやろうか?って話よ。したらどうすんの?アンタ達」とか言って高飛車な態度に出てくる事しかりですよ。
こんな不良になってしまった・・そう不良品になってしまったエアコンの精神を正すにはもう金八先生しかないんです。当の金八が忙しくて抑えられないなら誰かが長髪カツラかぶって、もみあげの辺りを手でかき上げながら「おぃ何やってんだ松浦ぁー」ってエアコンの奴に直接注意するしかないですって。
どっちにしてもぉ・・。エアコンの設定温度を上げる事の対価がネクタイを締めなくて良いだけ、というのは割りに合わん。エアコンをガンガン効かせてエスキモースタイルしている方が幾らかマシ。あーそれだと地球温暖化推進派になってしまうか。じゃあ服装についてTシャツ短パンをありにしてくれい。
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