<映画館での禁止事項>
・携帯電話の使用
・おしゃべり
・前の席を蹴る
・アフロヘア
<A級戦犯>
対ガミラス戦で自艦の艦長が戦死をしたと言うニセ情報を他の乗組員に吹聴し、数年後に医師である立場を利用してその艦長を秘密裏に蘇生させた上、当時まだ息のあった艦長を死んだものとしてしまった件については「ありゃあワシの『誤診』だったんじゃ」の一言で片付ける、素人でも分かりそうな基本的事項を『誤診』してしまったアルコール中毒の名医「佐渡酒造」の事。
あまつさえその誤診事件の次作品においては、他の元乗組員達と一緒になり、その艦長の銅像の前で迫真の演技を以って涙をし昔を懐かしむと言う芸の細かさぶりを発揮(しかも彼はその時「艦長に敬礼!」とか言って音頭まで取っていた)。
正に身内殺しの犯人がのうのうと葬儀で喪主を務めるのに等しいくらい残忍で人間性を疑われる行為と言っても良い。
※以下訂正事項
佐渡酒造は艦長が生きていた事は知らされていなかった。実際彼が事実を聞かされたのは明るみになるつい1ヶ月前の事である為、次作品以降で銅像の前で涙をする彼の姿は至極当然であった。非常に申し訳ないと思っている。
しかし誤診は紛れも無い事実である。
<獲物>
幼少時代、何処だかは忘れてしまったが、寂れて閑散としたとある遊園地に家族で遊びに行った事があった。
言葉の意味が分からずとも、子供心にも枯れ葉が舞う様なその寂しい雰囲気に何か妙な空気を感じていた俺だった。
遊園地と言えば専属のキャラクターが居るものだが、そこにも熊の様な犬の様な不気味な生命体の着ぐるみが存在していた。
子供はおろか入場者そのものが少ないその遊園地において、その謎のキャラクターは非常に暇そうに園内をブラブラしていたのだが、遠方にこの俺を発見するや否や猛然とダッシュをかまして接近して来た。
ゆるいファンシーな外見からは想像もつかない走りっぷりがあまりに衝撃的で、俺は今でもその時の光景と戦慄を忘れる事が出来ないでいる。
彼の突然の行動に驚いた俺は、決して喜ぶ事なく大泣きをしてしまう。
彼にとっては久しぶりのターゲット発見と言う感じで必死にアピールをしたかったのだろうが、そんな思いが幼年期の子供になぞ伝わる訳もなく、俺にとってその迫り来る恐怖はホラー映画と全くの双璧であったのだ。
あの手のキャラは自分をアピールするばかりでなく「押して引く」と言う精神が必須であると考える。
<エロ絵描き歌>
川が流れて〜♪ 山が逆立ち〜♪ X分かれ道〜♪
俺の小学校でアンダーグラウンド的に流行した絵描き歌。
<円月殺法>
眠狂四郎の必殺技。
彼が刀で円を描くと、対峙している敵が何故か催眠術でもかけられたかの様に体がフラつき、その隙を見て斬りにかかると言う、何とも「ふかわりょう」並みに卑怯で弱いオチ的な必殺技である。番組のクライマックスでそれを持ってくるのは如何なものかと、子供心にも俺は疑問を感じていた。
眠狂四郎シリーズと言えばあらゆる俳優が狂四郎役を演じていたが、俺の記憶にあるのは片岡孝夫の時で、何かとてもエッチなシーンが多かった覚えがある。
子供の頃は水戸黄門の「印籠」や仕事人の「小道具による暗殺」、はたまた暴れん坊将軍の「実は上様」と言う分かり易い隠しコマンドによる勧善懲悪がカタルシスを感じさせてくれたものだったが、大岡越前や鬼平犯科帳の様に大オチが無くても作品のストーリーを楽しむ事が出来る現在であれば、眠狂四郎についてもひょっとすると趣を感じられるかも知れない。
逆にエロ的想像力が倍増してストーリーどころの話ではないかも知れないが。
前のページへ