こないだ健康診断に行ったんですけどぉ。健康管理センターで健診って初めてだったんです。これまではグループ会社のフロアの一部を利用して行なっていたモンですから。
でもさすが健康管理センターって感じでとても本格的なんですよ。何かいきなりパジャマみたいな診察専用の服に着替えさせられるんです。男はブルーで女はピンク、ってな感じで。俺はシャアが好きなんだから俺だけ赤パジャマにしてくれっつーの。
待機するフロアに同じ格好をした人達ばかりが居るというのも何かちょっとアレですよ。首からは番号札ぶら下げて。でもって番号で呼ばれるんですよ。俺達ゃ囚人かよ。他人と同じ格好をするのが俺は嫌いだからホントに気分悪かったです。唯一良かったのは番号が1番だった事ですね。オンリーONEよりナンバー1っすから俺。
でもって待機フロアでボケェっとテレビとか観てたんです。後遺障害によるリハビリの保健認定に限度日数が設定されたとかいう、丁度保健的なテーマを放送してました。あー、小倉は出演してなかったです。何か夏休みとか言ってあのアホンダラ。
最初は身体測定でした。身長については朝イチで計ったからか、それとも最近の俺は何かと来ているからか分からないけど、去年より1Cm高い178Cmでした。うっほーい。体重はぁ・・。
まぁクールとだけ言っておきましょう。
でもって次は血圧測定です。あのぉ、血圧の仕組みって知ってます? 何か健康診断と言えば真っ先に対象となる部門でありながら、その実最も内容が不明瞭なものだと思いません?上が130で下が80とか。。。何?上とか下って。。訳分かんねー。
血圧ってくらいなんだから血の圧力ですよね。要は血液の気合みたいなモンでしょ。まぁそれは分かるよ。でも何でそこに上とか下があんのー?
あー分かった。普段は下の数値の気合なんだけど、スーパーサイヤ人になったりすると上の数値になったりするんでしょう、きっと。
って事は上が高い人の気合って凄いんですよね。もうこれでもか、ってくらいに強いんじゃないかなぁ。だから上が180で下50とかいう人って、もうスーパーマンタイプですよ。普段はしがない新聞記者なのに、変身するととんでもない力を発揮するんですね。
で、俺なんだけど、健康診断受けた日って月曜日だったんですよ。もう月曜日ってホントにダメダメなんです。やる気無いしー・かったるいしー・暑いしー・・何かスゲェ気持ち悪いしぃ。
そんな状態で血圧を計ったモンだから上が92で下が55とか言ってんの。下が55ですよ?何だそりゃ。。てんでダメ。変身しても92なんですわ。こんな状態では全く戦えませんよね。でも隣のオッサン見たら上が163の下93だったんですよ。
えー何それぇー。つまり何だ。俺がスーパーサイヤ人になったとしても、そのオッサンの通常状態にすら勝てないって事なんですよ。もうね、その時はマジ落ち込みましたよ、俺。看護師のお姉さんが
「あー低いですねぇ。睡眠はちゃんと取りましたか?」
とか軽く心配されている俺の隣で、そのオッサンには看護師さんが二人も寄って来て
「ちょっと直ぐこちらへ!」
とか言われてその二人に抱えられながらオッサン別室へ連れて行かれたんですよ。もう完全なVIP待遇。まーね。そりゃそうでしょうよ。どうせ俺は凡人以下ですよ。あーでも良いの。そんなに目立ちたくもないしヒーローにもなりたくないからぁ。
さて次は尿検査です。俺の行った健康管理センターは何が凄いって、尿検査専用のトイレがあるところなんですよ。何が専用かと言うと、そのトイレには大便用個室が無いんです。もう完全に尿専用ザクって感じ。更に壁には小窓があって、そこに採取した尿入りコップを置くんです。その窓ってのがホント小さくて、これパチンコの両替かよ、って感じなんです。で、その窓の直ぐ向こう側には係の看護師さんの若い女性が座っていて、何か尿を採取しようとしている俺の事を見ているんですよ。仕切り板なんか一切無し。え?なーに? 俺の尿に興味あんの? それとも俺が尿を採取している姿を見て何か恍惚感みたいなモンを感じるの? じゃなかったらこれはドーピング検査かぁ? 見てるなよー、照れるじゃんかー。ぎゃふぅ。
でもまぁ何とか採取出来たんでコップを小窓まで持って行ったんですけど、その看護師さんがダイレクトで尿入りコップを俺の手から受け取ろうとするんですね。しかも素手で。 いやぁ。。。あのぉ、せめて一度台に置いた状態から取って欲しいんです。いや特にそうしたからってどうと言う事は無いんだけど、雰囲気的に、あとビジュアル的にその方が良いかな、って感じ。何か直で渡すのって恥ずかしいっす・・・。
次は聴力検査です。変な電話ボックスみたいなモンに入れられるんですよ。俺ぁ血圧の上が92しか無いんだからスーパーマンにはなれないんだってのに、何かそこに入らなくちゃいけないんです。まぁ入ってみて分かったんだけど、外の音を遮断する為のボックスだった訳ですね。見た目は電話ボックスのくせにその性能たるやかなりのモンですよ。耳おかしくなったんかなぁ、と思うくらいの静けさです。
聴力については俺ってかなりの自信があるんですよ。絶対音感もあるし、家では3mくらい先で聞こえた物音が、キティちゃんの携帯ストラップが床に落ちた音である事を瞬時に把握出来るくらいのモンなんです。よってに全然これは問題無くクリアです。
あと視力検査もしたんだけど、両目0.1とか言ってんの。あーん?俺はぁ、つい10数年前までは両目2.0だったんですよ。それがある日を境に世界恐慌並みの下り曲線。去年は0.2で今年0.1だって・・・。もう来年は俺視力無いっすよ。。。うぅ・・・。目が見えなくなっても皆の顔は忘れないよー、ブヒー。
その後はレントゲン検査だったんだけど、何かフランケンシュタイン博士が居そうな暗い部屋でフランケンシュタイン博士の様な先生が色々やってくれました。レントゲンはその場では異常無しかどうか分からないけど、たぶん大丈夫でしょう。
でもって最後は医師の診察。でもこの担当医が妙に俺の体に触ってくるんですよ。綺麗な女医さんだったらまだ許せるけど、相手は50過ぎのオッサンですわ。しかも何だか分からないけどノド仏をグリグリするんですよ。グリグリグリグリ。。右手親指でグリグリ。左手親指でもグリグリ。あーもう殺す気かコラァ!苦しいじゃねーかよー!
「痛いところはありませんかー?」
だって。
「オマエのグリグリ攻撃が痛いんじゃーー!!」
って何度も言いそうになりましたよ。
とまぁそんな感じで、正式な結果発表は後日郵送で自宅に来るそうです。
でもどうしよう。。。診断結果の封筒開いて「ハズレ」って紙が一枚だけ入ってたら。。。
当たりが出るまで何回も健康診断受けさせてくれるかなぁー。


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