<黄色い巨人>
今でも存在するのかどうか不明だが、読売巨人軍のロゴが付いた真っ黄色な野球帽子の事。
巨人と言えば黒なのに、何故かジャイアンツカラーには一切縁の無い黄色が前面に押し出されている何とも不気味な代物だった。
この帽子が流行していたのは’70年代中盤の頃だったが、どうして黄色なのか考えられる要因として、当時はとにかく老若男女の多くが巨人ファンであったところ、子供に黒い帽子を被らせるのは夜道で目立ち難いと言う観点から交通安全カラーである黄色を使用する事を球団が了承したのではないかと思える。
俺がファンになり始めた頃の広島カープのチームカラーが赤でつくづく良かった。何故ならその数年前までは広島と言えば濃紺だったからだ。黄色いカープなんて想像しただけで恐ろしくなる。
<黄色い新幹線>
線路状況の確認や振動検査を行う整備用の新幹線の事。
ドクターイエローと言う名称らしい。
悪役のハカイダーが主役のキカイダーを食う勢いで注目されてしまう様なもので、その希少性から通常の新幹線よりも人気があると言って良い。
<黄色い救急車>
'70年代、ちょっとおかしな発言や行動を取ったりする子供に対して親が「そんな事していると黄色い救急車に連れて行かれるよ!?」と注意していた。
実際黄色い救急車なぞは存在せず、悪い子供に対する威嚇として大人がでっち上げた話らしい。
が、それを知らなかった俺はたまに路上を走っている工事関係の黄色い車両を見かけては「あ、誰かがキ○ガイな事やってさらわれたんだ」と人のフリ見て我がフリ直せとばかりに自分を律していた。だから黄色い回転灯を回しながら黄色い車両が目の前に止まったりすると、オシッコが漏れるくらいにビビリまくっていた。
<キオークマン>
元ネタはSONYのウォークマンと思われる。
昭和全盛の頃、「15-20cm身長が高くなる!」とか「掛けただけで厚さ20cmの壁の先でも見える透視メガネ!」とか言う触れ込みで、少年ジャンプの裏表紙辺りに宣伝されていた胡散臭い数々の商品の中でも、このキオークマンは「努力せずに効果を得たいグータラ人間」にはとっても魅力的なアイテムとして良く誌面を飾っていた。
ヘッドホンから伸びたマイクに向かって自分の記憶したい事柄を音読し、増幅された自分の声をヘッドホンから聞く事で記憶中枢を刺激すると言った仕組みらしく、そんなんラジカセに自分の声を録音して聞いたらええやんけ、と言う即座のツッコミを受ける事請け合いの代物だった。
大ヒット商品のネームをパクった商品は売れないと言う法則の基、このキオークマンも話題には上ったもののヒット商品とはならなかった。
当たり前か・・・。
<貴様>
本来は敬意を表する相手に対しての呼称であるにもかかわらず、現代においては一般的に侮蔑とされる言葉。
個人的に悪い意味で取られるのは心外なのだが、相手に嫌な思いをさせる事を避ける為に最近は本来の意味として使ってはいない。
<「来たな来たなマッハ!」>
全日本女子プロレス中継においてタッグを組んでいるレスラーがピンチに立たされると、ここぞとばかりに割って登場するマッハ文朱に対する現フリーアナウンサー志生野温夫の第一声。
<キッチ・キッチン>
お笑いコンビ「ザブングル」のネタでも新しい台所の名称でもない。アニメ「伝説巨神イデオン」に登場するヒロインの名前。
テレビ版では銃撃に遭い殺され、劇場版では爆発に巻き込まれて首を吹き飛ばされると言う非常に衝撃的な映像を我々鑑賞者の脳裏に焼き付けさせたキャラクター。
当作品の監督である富野喜幸(富野由悠季)は登場人物にちょっと変わった名前を付けるのだが、この「伝説巨神イデオン」製作における頃の彼は少し頭がヤラれているとしか思えないネーミングが多かった。
「カミューラ・ランバン」や「キラニン・コルボック」とか言った名前はまだ可愛さもあるのだが、「キヤヤ・ブフ」や「アバデデ・グリマデ」。ましてや「グハバ・ゲバ」なんて言うのはもう人間の名前ではなくスターウォーズか何かに出てきそうな名称である。
関係無いのだが、この作品の中で富野監督はセリフや風貌でキャラクター名の韻を踏む不思議な試みを行なっていた(偶然かも知れないが)
@「ジョータン・ベス」と言うキャラクターが「冗談じゃない!」と叫ぶ。
Aある長官が暗殺司令を出す際に「ルクク・キルを殺せ!」と言う。
Bイラ・ジョリバのもみあげはジョリジョリしている。
等
<「君を呼んだのは他でもない」>
他って何だよ!?
<ギャップ甚だしい>
アニメ映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のエンディングの緊迫した戦闘シーンで、リン・ミンメイ(飯島真理)の歌うラブソングが挿入歌として使用された事。
民間人が爆発に巻き込まれたり、あまつさえ首がはねられる映像のバックで昭和全盛のアイドルチックな曲が流れる状態は如何なものかと当時映画を観ていた俺も違和感を覚えた。。
<ギャバン>
ラーメン屋等で良く見かける缶入りの湖沼(こしょう)。
俺の同僚は、一緒にラーメンを食べに行き、このギャバンを取って貰いたい時はお約束の様に「なぁ、悪いねんけどその宇宙刑事取ってくれへん」と言う、特撮的昭和テイスト丸出しの男である。
シャリバンやシャイダーと言った香辛料があっても面白いと思う。
<キャラ(人格)>
自分ではどうこう出来ない持って生まれた特性。
周囲から笑いを取っている人気者を羨ましいと思ったところで、真面目で通っているキャラはギャグをかましても決してウケる事無く冷ややかな目で見られる(誰にでも数回あるラッキーパンチは別として)。逆にチャラけたキャラの人物が如何に真面目な事を言っても「アイツどうしたんだ?」と思われてしまう。身体の内側から出るオーラ的なものなのか、これはどうしようもない。
むしろその特性を受け入れ得意種目を伸ばしていく方が本人にとっては楽だし人生においても楽しみが多い。
だから俺は ”真面目でスヌーピーが好きな気味の悪い独身のオッサン” で良いのだ、と最近思う様になった。
<ギャン>
「機動戦士ガンダム」に出てくる、ジオニック社製のモビルスーツ「ゲルググ」との量産化競合に敗れたツィマッド社製のモビルスーツで、マ・クベ司令の専用機でもあった。
敵の攻撃を防御する盾にミサイルが仕込まれていると言う、素人目にも危険極まりない構造がその敗因と思われる。
そんな欠陥品とも言えるモビルスーツのプロトタイプを好んで自分専用に改造して使用するなぞ、狡猾なマ・クベとは思えない選択だが、ツィマッド社が巻き返しを図る為マ・クベに賄賂を贈った上で専用機にして貰う依頼を彼が了承した可能性も十分考えられる。
ちなみに1年戦争においてツィマッド社が量産化競合に勝てたモビルスーツは「ドム」のみである。
<強風注意報>
天気予報でこのフレーズを聞いて、まず女性のスカートが捲くれ上がる事を連想するかどうかが健康的男児としてのメルクマール(判断基準)となる。
<キレンジャー>
力技でしか勝負出来ずカレーが大好きと言う、昭和40年代前半に生まれた男子に、黄色=頭が悪い・太っている・単純・オチに使われる、と言う情けない色の意識を埋め込んだ罪なキャラクター。
変に力む事の無い安定した彼の資質こそが社会的に長生き出来る秘訣である事が当時の小学生に理解出来ようはずもない。
サラリーマンとなった今、キレンジャーこそがゴレンジャーの中で最も憧れる隊員であると言える。
<記録的△○>
「記録的洪水」や「記録的勝利」と言った言葉を耳にするが、「的」と言うからには決して新記録ではないと思える曖昧な形容詞。
それでも「記録的」と聞くと何か物凄い記録の様な気がしてしまう。
つまり「記録的記録」とでも言おうか。
<禁煙>
公言した人間が失敗する確率95%
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