<クアトロ>
イタリア語で「4」と言う意味を持つ。
マセラティと言う自動車メーカーに「クアトロポルテ」と言う名称の車種が存在する。聞こえは可愛らしいのだが、日本語に訳すと「4つのドア」と言う意味で、何てことはないただの4ドアセダンの事になる。
車種名が「4ドアセダン」だなんて、オシャレなイタリア人の発想とは思えないセンスである。
しかし日本車の「クラウン」も、英米から言わせればただの「冠(かんむり)」と言う意味で、あまり変わらないか。
<空中殺法>
空中をジャンプしている間に繰り出す技の事。
ミル・マスカラスや初代タイガーマスクの技で良く引用されていた経緯から、主にプロレス用語と思える。
しかし実際重力のある地上において出来る事はたかが知れており、いいところキックやクロスチョップくらいしか披露する事が出来ない為、響きの良い名称なのに如何せん名前負けが否めないのが残念だった。
映画のCG合成なら迫力もあるのだが。
<空中セーフ>
小学校時代、陣地にうるさい子は隣の席の子の文房具や肘等が自分の机にはみ出して来る事を強固なまでに許さなかった。
しかしこの「空中セーフ」は、机から離れた空間であれば相手陣地に侵入しても構わないと言う良く分からないルールだった。(隣の席の子の机ギリギリに付くか付かないかの所へ手にした鉛筆を持って行き「ほれぇ〜〜。空中セーフだかんなぁ」と振り回してからかうアホな子も居た(俺))。
その強制力の根拠が一体何だったのか良く分からないが、あれだけ頑なに陣地を主張する子も悔しそうな表情を浮かべながらもそのルールには従っていた。
「領空侵犯」と言う言葉の存在を知らなかったと思える。
<クーピー禁止>
「クーピーペンシル」と言う従来の物とは構造的に異を成す色鉛筆で’70年代に流行した。
「全部が芯」とか言うキャッチコピーでCMも流れていた記憶がある。しかし実際はその芯を取り巻いている物はビニール素材で出来ており、全部が芯と言う謳い文句は誤りである。今ならJAROに通報されている事だろう。
当時、流行に敏感な小学生数名が、この消しゴムでも消せる画期的な色鉛筆を図工の時間に使用し始めたのだが、それを見て驚愕した多くの生徒が彼らに続いた事で、校内ではウィルス並みに瞬時にクーピーが蔓延してしまった。ついにはクラスのクーピー使用率が半数を超え、危機を感じた教員連中は非常事態宣言を発動し、図工時のクーピー使用を一斉禁止した。その頃の小学校はとても保守的且つ画一的で、新たなファクターが導入される事を極端に嫌う傾向にあったのだ。
しかし当時から指の器用さと繊細さに長けていた俺は、クーピーの色合いと、芯の柔らかさから直ぐにペン先が丸くなってしまうその特徴を受け入れる事が出来ず、普通にベレー帽を被って昔ながらの色鉛筆を使用していた。
<臭いものにはフタ>
本人としては良かれと思ってやっているのだろうが根本的に何の解決にもなっていない事。
例:路上の排水溝にタバコの吸殻を捨てる行為
見えなければ路上に捨てた事にならないと思ってか?このバカが。
<癖(習性)>
性(サガ)とも呼ばれる意識的には抑える事の出来ない衝動や行動。
例えばゴルゴ13の場合、足音を立てずに自分の後ろに付こうとする者を無意識に攻撃してしまう習性は有名だが、つまりは彼に「だぁ〜れだ?」などと言って目隠しをしようとするイタズラは全く通用しない事になる。下手をすると鼻骨を折られるどころか命まで落としかねないので注意。
<口笛>
夜に吹くとヘビが出る。
地方によってはオバケが出たり盗賊に遭ったりするらしい。
俺の地域では比較的リスクの低いヘビで良かった。
<屈辱>
レンタルCD屋の入会だ何だで、いちいち身分を証明する為に取り出す免許証の、全く納得出来ない写りの自身の写真を見せなくてはならない時の気持ち。
しかも長い人でこの写真を以って5年間も自身を証明していかなくてはならない。
<クリープ>
@コーヒー等に入れる粉末状のミルク。
俺の母親はこれを大さじ1杯分口に含んで、ただそれだけの味を堪能するのが好きで、「美味しい・・・。もう一杯いこうかしら」と良くのたまっていた。
大人の渋いナレーションで「クリープを入れないコーヒーなんて・・」と言うキャッチコピーのCMが昔流行していたが、実際大人になってブラックコーヒーしか飲まない俺から言わせると「クリープを入れたコーヒーなんて・・」と言った風情である。
Aオートマティックトランスミッションの自動車における構造上の特徴及び現象。
ギアをドライブ状態にしていると、オートマティック車はアクセルを踏んでいなくても微速で前進しようとする。信号待ちをしているオートマティック車の多くはそれをブレーキで抑えて停止している。
よって居眠りや集中力の散漫等からブレーキを踏む力が弱まると車は前進してしまい、これに伴う軽い追突事故は現在でも後を絶たない。
<軍艦マーチ>
大東亜戦争時、戦意高揚を促す為に製作された曲群の中でも最も有名なナンバー。
20数年ほど前はパチンコ屋の定番曲と言えばこれを置いて他に無かった。
当時はこの曲が流れるとテンションが上がるプレーヤーが多かったのは事実。
また、街でこの曲が聞こえてくると、歩いている歩調がいつの間にかシンクロしてしまうのは俺だけでは無かったはず。
そんな時、世代を超えて尚脈々と流れる大和魂の血に俺は誇らしく思ったものだった。
<軍曹>
軍隊の階級名称で、大東亜戦争時の日本軍では伍長の上で曹長の下に当たる。
何故か「軍曹」と聞くとロクな教育を受けておらず、やたら部下に対して辛く当たる汚らしいオッサンのイメージを持ってしまう。
また、現代社会の企業においては、口ばかりで全く指導力を持たない中年の課長(主事)クラスがこれとダブって仕方が無い。
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