<「おいしいのにぃ〜」>
自分の好みを基準とした無責任な発言。
個人の嗜好がグローバルスタンダードであると思うな。例え世界一高価で美味しいと言われる梅干であっても俺にとってはこの世で一番マズイものに変わりはない。
<大岩大太>
俳優。「秘密戦隊ゴレンジャー」の初代キレンジャー役。
快傑ズバットでは敵役としても登場。数々のヒーロー作品や刑事ドラマに多数出演するも34歳の若さで自殺。
その理由は「キレンジャーのイメージを拭い去る事が出来なかったから」と言われている。
人気の出すぎたキャラクターを演じた場合、そこからの枠を超える事が難しいのは分かるが、お気楽でムードメーカーの印象の強い役者の死は何とも悲しいものである。
不動の地位を築くほどの固定キャラを演じる事は諸刃の剣なのか。
「ちびまる子ちゃん」のハマジ役の声優には頑張って貰いたいものだ。
<「おお、金だ。拾おうか」>
団塊世代巨人ファンはこんな事を言って喜んでいた。
説明するまでも無いだろうが「王・金田・広岡」である。
<オープンディフェンス>
頭の薄い人物が自ら周囲にハゲネタを振って笑いを取る事。
<オームの法則>
目が赤い時は我を忘れているので気を付ける事。
<抑えるところは抑える>
天真爛漫なキャラを気取っているタレントほど計算高い。
彼ら彼女らはピュアや天然と言う隠れ蓑を利用して、如何にも「事務所にあやつられています」然とした態度を表に出しているが、自身の重要ポイントにかかわる事項については決してミスを犯さない。
よって、最近とあるイベントでガチャピン&ムックと共演したキティちゃんが、司会者から「どちらが好みのタイプ?」と問われた際に「ボーイフレンドにするならガチャピン」とキッパリ言い切ってしまったのは稀に見る失敗である。
今の二人のポジションを比較した場合確かにそれは正解なのだが、ここはアイドルらしく「二人ともそれぞれ良いところがあって決められない」と言うべきであったろう。
それとも、トップアイドルからそういう公の場で拒否されるほど実物のムックには異性を受け付けない何かがあるのだろうか。
<押井守>
映画監督。代表作に「機動警察パトレイバー」・「攻殻機動隊」・「スカイ・クロラ」等がある。
彼が世間的に注目される様になったのは、アニメ映画「うる星やつら」の監督を任された辺りからである。
同時期に放送されていたテレビアニメ版のディレクターを務める事もあったが、原作のキャラ設定等を根底から覆すエピソードが多くあり、高橋留美子(原作者)信者からはかなりのバッシングを受けた。その反面、さほど原作に固執しないアニメファンからは高評価を得ていた。キリスト教的に言えばテレビアニメ版のうる星やつらからファンになった人間がプロテスタントで、それより前のファンがカトリックである。
映画版である「オンリーユー」と「ビューティフルドリーマー」においてもその押井テイストは組み込まれていたが、加えてそれまでに無かった独特の映像エフェクトが以降他のアニメ作品に大きな影響を与える事となる。
海外では「攻殻機動隊」が絶大な支持を受けS・スピルバーグやJ・キャメロンに絶賛され、ウォシャウスキー兄弟の代表作である「マトリックス」はこの作品の影響をもろに受けていると自他共に認めている。
しかし、彼がどれだけ斬新な発想を持ち映画界の革命児と呼ばれようとも、あの汚らしいビジュアルを俺は受け付ける事が出来ない。
<オスカーとマーカー>
どっちがどっちだか分からない、と言う意。
<「お大事に」>
仮病で会社を休もうと電話をしてきた部下に対し、その芝居がどんなに下手でも自然に出てくる上司の言葉。
<「男には男の武器がある」>
栄養ドリンク「アルギンZ」のCMキャッチコピー。
今このアルギンZが存在するかどうかは不明。ユンケルやゼナと同じ類の商品である。
このCMが流れていた時、ビートたけしが奇妙な(卑猥な)ジェスチャーでこのコピーを連呼していたのだが、当時('80年頃)の俺はその意味が分からずも動きが面白かったので喜んで学校や塾などでモノマネをしていた。
今考えると恥ずかし感はあるが、同時にこれはなかなか的を射たコピーだったと思える。
<「おまえ、、、あいつか・・・!?」>
映画「20世紀少年」の2作目のテレビCMで豊川悦司が言っていた台詞。
俺は20世紀少年の原作を知らないながらも結構興味があり、3部作全てが終了した時点でDVD3本を一気に観るつもりでいる。
そういう人間にとってこのCMの台詞は要点を濁した良いものと思えるが、しかし一般的には有り得ない言葉である。「おまえ」と「あいつ」と言う特定の人物を指しながらも意味が分かっているのは本人だけ的な言葉を並べて述べるなぞ「昨日アレがナニしたんだよ」と言っているのと同じでフザケルナ、と言った風情だろう。
<「お前に俺の気持ちが分かるか!?」>
「知るか!それが何だ!?」
と返したい。
要は察してくれ、と言う事なのだと思うが、そこまで踏み込んでいけるのは親しい間柄だからこそである。
お前こそそこを察しろ、と言いたいところだが、冷静でない時はこちらが悪役になるしかなかろう。
<オムライス>
カレーライスやハンバーグの様に決してトップに立つ事は出来ないが、お子様人気メニューランキングにおいては常にベスト10内をキープする安定的存在。
ソースについてケチャップ派とデミグラス派に二分される昨今。しかしながら元々お子様メニューであるオムライスに大人味とも言えるデミグラスソースが介入するのは、子供のケンカに大人がしゃしゃり出て行く様なものなので断じてオムライスのデミグラスソースは認められない。
「大人だってオムライスを美味しく食べたいじゃないの」とのたまう輩に対して俺は、「いい歳して何を言っているのだ!?」とケチャップを口の周りに付けながら一喝してやる。
<面舵一杯、取舵一杯(おもかじいっぱい、とりかじいっぱい)>
演劇用語における「上手・下手(かみて・しもて)」と同様どちらが右でどちらが左か分からない言葉。
なぜ右舵、左舵、右手、左手、ではいけないのか。そこに特異性をアピールする真意が全く分からない。
船乗りや役者には「ひねくれ者」が多いと見た。
<お持ち帰り>
@ファーストフード等で買った商品をテイクアウトで持ち帰る事。
「お」を頭に付けているのだからこれは店側の言い方である。
よってガラの悪そうなヤンキーの客が「ビッグマックセットぉ。コーラ。お持ち帰りで〜」と言うのを聞くと笑ってしまう。
正確には「持って帰る」と言うべきである。
A合コン等で気に入った女の子をテイクアウトで持ち帰る事。
「お」が頭に付いているのは女性に敬意を表して丁寧な言葉にしているのだろうか。
<「俺って嫌われ者だから」>
自分を良く思わない人を好きになる訳がない。つまりこの手の事を言う人間は周り全てが嫌いなのである。
<「俺はリドリー・スコットから直接演技指導を受けたんだ!」>
自身の映画製作に当たり、演出家や脚本家を全く以って気に入らんとことごとくクビにし、最終的には脚本・監督・主演を全て一人でやってのけた「幻の右」ことガッツ石松による撮影現場での咆哮。
この映画のタイトルは「カンバック」と言う。カムバックではなくカンバックで決定公開してしまう辺りにガッツ魂゛を感じる。
ピークを過ぎたプロボクサーがとある理由から一念発起し再奮闘するストーリー。一見シルベスタ・スタローンの「ロッキー」の猿真似にしか見えない事もないが、ガッツ自身が紛れも無いプロボクサーの元世界チャンプであった事から遥かにスタローンを凌ぐリアルと言える。しかしそのガッツによるリアルさを忠実に伝えたのが原因か、ストーリーの破綻ぶりと抑揚の無い展開は常識的見地から全く理解する事が出来ず、映画評論家を始めとした多くの映画ファンから酷評を受けた。当然の如くこの「カンバック」は興行的にも大失敗に終わる。
ちなみにR・スコットがガッツに演技指導をしたと言う作品はハリウッド映画「ブラックレイン」である。ヤクザの子分役として起用されたガッツの見事な棒読み日本語を見るに、その演技指導はさすが世界の一流監督と言えた。
更にちなみにガッツが映画「カンバック」でクビにしたと言う脚本家はナント倉本聡であった。
あっぱれガッツ。常識では計り知れないポテンシャルである。
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