<スイス銀行>
何だか分からないがゴルゴ13を始めとしたお金持ちが口座開設している銀行。「いつもの様にスイス銀行の俺の口座に振り込んでおいてくれ」とか言ってみたい。
<睡眠溺没>
長風呂の際に湯船で寝てしまい、そのまま頭部が水中に沈んだ時のパニックぶりと言ったら、それはもう南極の氷が一気に溶け全世界の大都市が瞬く間に水没したかの様に思えるほどである。
<「スーツって服の事だろ?何で?」、「だからさぁ・・・」>
今から30年ほど前の小学校高学年や中学生の男子の間で1度は行われていたであろう会話。
機動戦士ガンダムの劇中では普通の戦闘服がノーマルスーツなのに対し、ロボットについては武装したスーツと言う意味でモビルスーツと呼ばれていた。
このネーミングは一見違和感を覚えるものの、ロボットはあくまでも装備であり人間の手で動かす、と言う意識を視聴者に植え付けさせる効果もあった。
とかく登場するロボットに対して擬人化を否定する監督の富野喜幸(由悠季)だが、後の作品であるイデオンやダンバイン、そしてブレンパワード等では、ロボットの中に感情的なものを芽生えさせたり、得体の知れない力を内包させたりしていた。
ロボットを劇中に登場させようとする監督がロボットに対して擬人化を求めるのはごく自然な事と思えるのに、富野監督はこの頃から素直ではなかったのだろう。
<姿見>
全身を写す鏡の事。
前に立つと誰しもポーズを取りたくなる。また、これが浴室の脱衣所に設置されていたりすると、裸姿でありもしない筋肉を隆々とさせて「バトルランナー!」とか「ランボー!!」と唸りながらナイスポーズを決めたくなる。
<スターボー>
’80年代前半に宇宙からやってきた前代未聞の宇宙人アイドル3人組。
見た目はどう見ても地球人の女の子だが確か性別は不明だったはずである。
またこれもうろ覚えだが、デビュー曲を作曲したのはあのYMOの細野晴臣だったと記憶している。
曲調は正にテクノだったが、歌う宇宙人達は決してそのテンポにノリノリになる訳ではなく無表情で淡々と唱えていた。また彼ら(彼女ら)は地球の言葉が理解出来なかった様で、歌番組やバラエティ番組に出演しても話をする事が殆ど無かった。
’80年代前半と言えばアイドル全盛で、事務所が力を入れるタレントの多くは売る事に成功してきたので、この異色宇宙人3人組スターボーも世を席巻するかと思いきや、彼女ら宇宙人達の思いは地球人には届かずレコードは全く売れなかった。
その後地球の言葉を覚えた彼女達は地球人に帰化して今度は地球人として世に出て来、他の女の子アイドルと同じ様なポップでキャッチーな曲を提供し始めたのだが、当時の世間はそれほど柔らかい頭を持っておらず、多くのオーディエンスは彼女達3人組を気味悪がった。
この手の地球外生命体で現在の有名どころと言えばデーモン小暮閣下や小倉優子(りんごももか姫)が挙げられる。しかし彼らは時々ボロを出して実は地球人なのではないか、と言うお茶目な部分も垣間見せたりするので、見ている側としても微笑ましく思え親近感を覚える部分もあるのだが、スターボーの場合は当初決して地球人に迎合する事なく笑いなぞも一切無しで自身のスタンスを貫いていた為、地球人に帰化した際のあまりの変貌ぶりに俺たちはどう対応して良いのか分からなかったのだ。
つまりまだまだ宇宙人がひとつのパーソナルとして認められる時代ではなかったと言っても良い。今の地球人であれば矢追純一のおかげでだいぶ宇宙人についても免疫が出来てきたと思えるのだが。。。
地球に降り立つのが早過ぎたスターボー。
今ではその伝説の音楽ソースをCDで聴く事が可能らしい。
<スヌーピー>
月面に初めて行った前人未到(全犬未到)のビーグル犬。
その愛らしい風貌に対しずる賢い面を多々持っている為、彼の全てを知った上で愛する事が出来るスヌーピーファンはそんなに居ない。
尚、スヌーピーは原作漫画「PEANUTS」に登場するキャラクターの一人であり、「スヌーピー」と言う漫画は存在しない。
<スネークキューブ>
色違いのブロックで構成されている正六面体をガチャガチャと回す事で色を完全一致させる「ルービックキューブ」の次に登場したツクダオリジナルの玩具。
ルービックキューブ同様複数のブロックで構成されているのだが、一つのブロックの形状は三角柱の五面体でブロック同士の接合部が1箇所の為に、その名の通りヘビや、はたまた見ようによっては馬の様な動物を造形出来た。しかしどの完成形も利用者が納得出来るものではなく、加えてルービックキューブの様な達成感もまるで感じられない代物だった。
子供にとって難解だったルービックキューブの弱点をカバーし、本来の玩具である面白さを追求しようとツクダオリジナル渾身のアイデアを以って作られた当スネークキューブだったが、大ヒット商品の後継にもかかわらず、そのあやかりも殆ど受けずに全くヒットしなかった。
そもそも「キューブ」とは六面体の意味であるのに、このスネークキューブは最もまとまっている時ですら六面以上の面数があったと記憶している。
事実と反していても「キューブ」と言う名を付ければ売れるに違いないと踏んでいたツクダオリジナルの甘さが窺える。しかし2作目を以ってキューブの名を終了させる辺りは、スティーブン・セガールの映画の邦題「沈黙の・・」シリーズよりは潔いか。
<スマッシュヒット>
音楽シーンにおいてCDセールスが成功した際に良く用いられる言葉。
スマッシュは英語で「大当たり」と言う意味を持つので、直訳すると「大当たり当たり」となり、つまりは「大ヒット」をも超えるヒットと言っても良いはずなのだが、何故か邦楽の場合この言葉をあてがわれるアーティストのCDは良いところ10万枚程度しか売れていない気がする。
単に言葉の響きが良いから引用される使い始めの頃の軽部的「コラボレート」と同じではないかと俺は見ている。
<スリープノン>
リップスティックの形状をしており、まぶたの下に軽く塗るとメンソール効果で眠気を覚ましてくれると言う触れ込みで販売されていた医療品。
発売当初はかなりの評判を呼び
「眠くなったらぁ〜 スリープノン♪」
と言う、テンションが高い割りには何処か気味の悪さを感じさせる、中古レコード店「ハンター」に迫る勢いのCMが流れていた。
これで眠気も解消されると思い、中2の頃に俺は試験勉強の為にこれを購入して使用した。
ところが、そのメンソール効果の余りのキツさにとても目を開けていられない状況となり勉強どころではなくなってしまった。あまつさえそのまま目を開ける事なく寝に入ると言う体たらくを犯し、スリープノン作戦は大失敗に終わった。
後で色々な人に話を聞くと、俺と同じ現象に陥った生徒が他にも数名居た他、友人の父親が居眠り運転を避ける為に自動車に搭乗中これを使用しエラい目に遭ったなど、スリープノンについては良い話を聞く事が無かった。
果たしてこの製品が未だに販売されているかどうかは未確認である。
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