<適応能力>
環境の変化に対応する能力の事。
宇宙戦艦ヤマトの「デスラー総統」はこの適応能力が非常に高く、当初地球型の大気ではマスクをつけないと生きていけない体質だったのだが、回を重ねる毎に体が変質していき、マスクが不要になったのはもちろん、シリーズ終盤においては素で地球人と同じ空間で対話出来るまでになっていた。
だったら最初のシリーズで遊星爆弾を落とし地球を自らの星と同じ環境にする為に放射能汚染化させる意味なぞ無かったのに、恥ずかしがりやのデスラー総統は、気になる子にはイタズラする事でしかコミュニケーションが取れないガキ大将よろしく、地球人を大量虐殺する事で自らの存在を誇示して輪の中に入って行こうとしたのだ。
また、同じくこの頃の地球人も頻繁に宇宙に出入りする事が多かったからか、真空状態に対する適応能力がかなり高くなっており、戦闘服なる服装に2輪バイク用もどきのヘルメットをかぶるだけで宇宙空間においても楽々と行動出来ていた。
<「出来たぞぉーーー!」>
早川健がズバットスーツの完成を、死んだ飛鳥五郎に向かって報告した時の雄叫び。
<デジタル人間>
何でも2進法で物事を考える単純な人。
<デスラー>
漫画「宇宙戦艦ヤマト」に登場するキャラクターで、地球とは敵対していたガミラス大帝星の総統。
アニメでは、ヤマトシリーズが進むにつれ地球にとっての味方的な役割をする事が多く、主人公の古代進にして「友」と言わしめる程に成り上がり、声当てをしていた伊武雅之(雅刀)の迫力ある渋い演技も相俟って多数の視聴者から愛されていたキャラクターだったが、何億と言う地球人を虐殺しておいて「私の心は遥かに君たちに近い」なぞと、一体どの面下げてそんなセリフが吐けるのかと、俺から言わせればスターリンやムッソリーニと変わらぬ独裁者であり人格破綻者としか思えない顔の青い男である。
「デスラー」と言う名称、そして独裁者。加えて副総統が「ヒス」と言う名前であった事から、モデルがナチスのヒトラーである事は明白であるのに(ナチスの副総統はヘス)、どういう訳か断じてそれを否定する原作者の松本零士もデスラー並みに太ぇ野郎である。
<鉄は赤いうちに打て!>
「鉄は熱いうちに打て」と言うことわざの誤り。
俺の高校時代のクラス担任は、言えば「ちょい足り」の体育教師だったのだが、自身の担当クラスの勉強の成績が芳しくない報告を職員会議で受けたのか、ある朝のホームルームの際に我々に気合を入れるつもりでこう言った。
「大学推薦を貰う為には今から成績を上げておかなくてはならんのだぞ!『鉄は赤いうちに打て』と言うことわざもあるだろう!」
と勢い良くのたまったのだが、俺を含めた数名がその誤りに気付き、シーンとした教室内において思わず「プッ・・!」と吹き出してしまった。
それを見たちょい足り体育教師はそこで自身の間違いに気付いたのだが、今さら抜いた刀をただで鞘に納める事も出来ず「鉄は熱い時は赤いものだろう!同じ事だ! そうやって人の間違いを笑っている様な人間が将来泣きを見るんだ!」と、それこそ顔を熱い鉄並みに真っ赤にして逆ギレした。
そんな事を言ってしまったら「猫に小判」は「犬に小判」でも良いし、「清水の舞台から飛び降りる」は「法隆寺の屋根から転げ落ちる」でも構わない事となってしまい、つまりはことわざと言うのはその言葉の羅列と使い方の正確さが求められる訳で、「同じ事だ!」と言われても何の説得力も無いのだ。
そう思った俺はここでも更に笑ってしまい、然る後にちょい足り体育教師による不条理な鉄拳を加えられる事になった。
<テポドン>
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が所有する弾道ミサイル。
スカッドやトマホークと言ったネーミングならとても勢いがありそうなのだが、「テポ」とか「ドン」と言った擬音にしか聞こえない、言えばヤッターマンのビックリドッキリメカが放つ武器とも見紛う兵器では、何か不発弾が多そうで性能を疑いたくなる。
北朝鮮は他にノドンと言うミサイルも所有しているが、これもまた東宝映画の怪獣名みたいで何か現実離れをしている感じが否めない。
さすがは現実の見えていない国の考える事だと、ある意味納得してしまう。
<天国と地獄>
運動会の際に流れる超定番の曲。
この曲が聞こえてくると俺は妙にテンションが上がりいつもウンチがしたくなっていた。
それでも幼稚園から小学校の計8年間、便意と戦いながらもリレーの選手に抜擢され健闘し、徒競争においても負けを知らなかったのだから、もし俺がこの曲にシンパシー感じず平静を保っていられたなら、今頃日本人初の100m走世界記録保持者になっていたに違いない。
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