<ワーゲンとジープの法則>

街中でフォルクスワーゲンを3回連続で見ると良い事が起きる。しかし3回見るまでにジープを見てしまうとオールクリアとなり、また最初からワーゲンを見直さなくてはならない。と言う都市伝説的なお話が流行した時代があった。その頃はそれだけの数両車が良く街中を走っていた。
とある友人は近所の駐車場にワーゲンが止まっていた事を知っており、彼は常に労せず1台目をキープ出来ていた。しかしまた別の友人は、自分の隣の家がジープを保有していたが為に、家に帰るまでの間に何としてもワーゲンを3台連続で見続けなくてはならないリスクを背負っていた。
今やワーゲンもジープも台数が少なく探すのはなかなか困難である。
つまりそれだけ良い事が起き難い時代になったと言える。


<「分からないところが良い」>

それまでのロボットアニメと言えば敵味方がはっきりしており、とにかくロボットが主導権を握ると言う非常に分かり易い構成だったのだが、そこに小・中学生にとっては難解なストーリーを展開する「機動戦士ガンダム」が放送された。
詳しく説明は出来ないが、これまでとは明らかに違うロボットアニメに何か高揚感を覚え、無い知恵を絞ってはそのストーリーを解読しようとした。そんな彼らが良く言っていた言葉がこれだった。
今にして思えば「分からないところが良い」などとは普通は思えない。しかし当時のアニメファンにとって、ガンダムのストーリーを理解出来る人間こそが「ニュータイプ」であると信じて疑わなかった事から、内容を把握しようとする事で少しでもその域に近づこうと思っていたのだろう。つまり分かったつもりでいる事も一種のステータスだったのだ。これは別のアニメ作品「新世紀エヴァンゲリオン」にも言える事だった。
分からない事は分からないと言う事が認められない、いや認めたくない若さ故の過ちが興味をそそるひとつのファクターでもあった寒い時代だとは思わんか。


<惑星破壊プロトンミサイル>

アニメ「宇宙戦艦ヤマトV」にてガルマン・ガミラス帝国が使用していたその名の通り惑星そのものを破壊してしまうとんでもないミサイル兵器。
全長は何と35km。東京タワーを100個積み重ねても及ばないその長さ。そんな巨大な物を飛ばす推進力もさる事ながら、35kmの長さともなれば施工段階でかなりの歪みも生じるに違いない。それを宇宙人とは言え人の手で作ってしまうと言うのだからそのテクニックたるや大変なものである。日本一の芸達者「快傑ズバット」こと早川健が派遣され、そのミサイル製作の技術協力を行なっていた事は想像に難しくない。


<輪島>

@石川県の土地名。
北陸地方は豪雪地帯ゆえ、農業の副業としての伝統工芸が生まれた。その代表的な物が輪島の漆器であると言われている。
A元第54代横綱。
西の北の湖、東の輪島とばかりに当時は2大横綱の一人として角界を賑わせていた。
引退後、何を思ったのかプロレスラーへと転身。既に30代後半と言う年齢に加え、比較的短時間で決着の付く相撲と、ショーとは言えある程度の時間リングで活発な動きを見せなくてはならないプロレスとの違いから、試合開始後数分でヘトヘトになると言う醜態を晒していた。
北尾光司(双葉黒)・曙も輪島に次いで格闘技界に転身するも思う様な結果が出せないどころか無様な姿を露呈し、相撲出身者は格闘技に全く通用しない事を証明してしまう結果となった。
輪島は力士から格闘家への転身者として草分け的存在となるも、全く結果を残せていない事から実際は何の草も分けておらず、はっきり言って誰も気に留めない雑草扱いであった。
Bカエル飛びで有名な元世界スーパーウェルター級チャンピオンで、現だんご屋のパンチドランカー主人。


<渡辺正行>

元コント赤信号のリーダー。
面倒な仕事や責任の課せられる仕事を嫌がり、看板番組を持とうともせずに楽をしてそこそこの金を稼ごうと言う芸人としては侮蔑に値する存在。
しかしサラリーマンとしては合理的思考と言える。


<割り切り>

TV番組「さんまのスーパーからくりテレビ」において、白々しい寒いボケをかましては点を稼ぎ、加えて正解しても点を稼ぎ、あまつさえ3,4週に一度は優勝をかっさらっていく狡猾なところや、輪島功一及びジャイアント馬場等のデフォルメし過ぎたモノマネをしている時が大嫌いな関根勤なのに、「アメトーク」の家電大好き芸人として語る姿には何故か好感を持ってしまう、ある種自分がジキルとハイドよろしく情緒不安定の性格破綻者になってしまったのかとも思えてしまうそんな状態が非常に気持ち悪かったりする。
そういう時は、「アレはアレ。これはこれ」と割り切って受け入れる事でその自身の葛藤から解放される。



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