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静岡県森町

若杉家の屋敷跡

 
2008年03月22日

万歳坂から更に奥に進んで行くと花立茶屋、いぼ取り地蔵、八幡神社と続き、その後普通の道路となり商店もあってその先に若杉家の屋敷跡の看板を見つけました。茶畑になっていて静かなところでした。

交通が近代化された今、このあたりの昔の繁栄を知る由もないが、室町時代の終わりごろ、秋葉街道と百古里街道が交差していたために人の行き来もあり、ここに山田家という店ができた。この山田家が商いを始める前に、武田方の軍師山本勘助が一夜の宿を借りた折り、この家の主人に商いをすることをすすめたと言う。その後、土地の産物や米、塩などを一手に扱う店になった。
さらに、山田家では、三丸山の湧き水を利用して酒を造り「若杉」と名づけてこれを商った。この酒が有名になり、やがて若杉は山田家の屋号となった。
幕末から明治にかけて結構繁盛したが、この街道が役目を終えた明治30年頃、当主山田最一郎の代を最後にこの里を離れて行った。今は茶畑になっているが、矢場跡、ツキヤ沢、屋敷跡などに昔をしのぶことができる。
(看板資料より)

 

 
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