シンスプリント
(脛骨過労性骨膜炎)

●すねの中心からやや下の内側あるいは外側に痛みが出る。押すと痛む。
●腫れをともなうことがある。
●疲労骨折に似た症状

 Shin sprintsと綴ります。Shinは下腿、Sprintsは距離走を意味し、陸上競技選手によく起こる症状だということを表わしています。
 すねに筋肉が付着している部分が、繰り返し使われることによって骨膜に炎症を起こしたものです。

 上の見出しの通り、疲労骨折と症状が良く似ているため、医師の診察・診断を必ず受けて、指示にしたがってください。

 予防にはアキレス腱およびヒラメ筋、腓腹筋のストレッチが効果的です。足の親指の曲げ伸ばしや、膝まわりのストレッチも時間をかけて入念に行います。

 運動時に軽い痛みがある程度の症状ならば、運動前の入念なストレッチと十分なウォーミングアップ、運動の合間および運動後のストレッチとアイシングを行うことで、徐々に症状は軽減されていきます。

 押した時の痛みが激しい、運動時の痛みが大きいという場合には、下腿部に負担のかかる運動は禁止し、炎症を取り除かなければなりません。

 シンスプリントが疲労骨折につながるという説もありますので、無理をせず治療に専念する心の切り替えも重要です。