突発発作的日記コンテンツ

口内炎とのたたかい

ひろひこを痛めつける口内炎との死闘をつづった日記です

00.04.15
最初に痛みを感じたのは、土曜日のことだった。のどがなんとなくひりつく感じで、ものを飲み込むのに違和感があった。しかし、比較的のどは弱い方なので、「またか」くらいにしか思わなかった。空手部の部活を終えた後、のどのひりつきが気になって、コンビニでお茶を買って帰りの電車で飲んだ。その日はうがい薬でのどを洗って寝た。

00.04.16
日曜日。朝起きるとのどがかなり痛い。しかし、咳が出るわけでもなく、いがらっぽさに苦しむわけでもない。気管支を痛めた痛みとは全然場所が違う。しかも右側だけだというのが腑に落ちない。この時点でもまだ口内炎だとは気付かず、のどあめなどしゃぶってごまかしていた。

00.04.17
月曜日。会社だというのに、のどが激しく痛い。口を開けるのがつらく、朝ごはんを食べるのに普段の三倍近い時間がかかった。もはや、なにを飲んでも痛い。つばを飲み込むのも一苦労だ。首のリンパ節が腫れてきた。扁桃腺炎かと疑ったが、片方だけ腫れるというのがわからない。熱が出ているわけでもないし。ふと、金曜の夜に歯を磨いた時、力が入り過ぎたのか、ちょうど今痛んでいるあたりをおもいきりつついてしまったような覚えがあることを思い出す。かなり必死の覚悟で指にティッシュペーパーをまきつけ、患部をさぐって手鏡で見てみると・・・口内炎が、右側の親知らずにちょうど接触するような位置にできている。回りの粘膜も炎症を起こして腫れ上がっているものだから、なおさら患部が歯に接触して、痛みを与えているのだ。どうしたらいいものか。ひとまず「口内炎にはビタミンB群」ということで、ふだんは飲まないビタミン剤を服用。口を大きくあけることができないため、食物はヨーグルトやゼリーといったもの。しかしスプーンを入れるために口を開くことがかなり困難。

00.04.18
火曜日。昨日に増してつらくなってきた。しゃべることも困難だし、つばを飲み込むのにも決死の覚悟がいる。変な位置にできているので、軟膏をぬってもすぐはがれてしまうだろう。どうにも痛くてしかたがないので、近くの歯科医院に予約をねじこんでもらい、診療をうけた。その結果、やはり患部が変な位置にあるので、化膿止めを飲んで炎症を押さえるくらいしか治療ができないと言われた。一応注射器のようなもので軟膏様の薬をいれてはもらったが、こうしていじられたことでなおさら痛くなったような気もする。その日の夕食は部長特製のカレーだったが、味わうこともできず、老人のようにちまちまとスプーンで口に運んでいた。腹はへるのに食べられないこのもどかしさよ。

00.04.19
水曜日。痛みはどんどん激しくなってくる。なにもしなくても痛い。昨日、薬を出してもらう時はこれほど痛くなかったので、痛み止めは断ってしまったのだが、やはり貰っておいたほうが良かったかも知れない。昨日と同じ所に電話して、痛み止めだけ出してほしいとお願いするが、診察をしないと薬は出せないといわれ、また歯科医院へ。1時間待って、担当の先生にちょっと口の中を覗かれて、「はい、痛み止めね。こんどは化膿止めがなくなっても痛かったら来て」と言われ、30秒で終了。診察料240円を支払い、処方せんをもらって調剤薬局へ行き、二回分の痛み止めを貰う。こんなんで足りるのかと不安になる。そこで、早め(といってもPM9時だが)にあがらせてもらい、薬局へ立ち寄って痛み止めを購入することに。 そこで見つけてしまった、とてもすばらしいモノ! 以下翌日へ。

00.04.20
木曜日。昨日買ったすばらしいモノとは何か。それは「貼る口内炎治療薬」なのだ。ふつう口内炎の治療というと、軟膏をぺたぺた塗ると思うが、これはフィルムに薬剤が塗布されていて、そいつをぺたりと患部に貼ることができるというすぐれもの。軟膏だとすぐに唾液ででろでろになって流れてしまうが、これはかなり持ちそうだ。昨晩さっそく貼ってみたが、親知らずで潰瘍を直接えぐってしまわないため、痛みがかなりらくになった。炎症自体の痛みはとれていないが、少なくともえぐられる激痛は味わわずにすむ。これのおかげで、潰瘍を刺激することによって悪化していた炎症が多少良くなったようだ。すばらしい! 現在、鎮痛消炎剤と化膿止めと併用している。このまま快方に向かってくれればよいのだが・・・。

00.04.21
金曜日。いよいよ週末だ。今週は土曜日が休めるため、嬉しい。毎週土曜日休めるところがうらやましい。とはいっても、部長は毎週出勤しているから、その負担を考えたら楽なものなのかもしれないが。起床したら、昨日就寝前に貼った薬剤がはがれて痛かった。やはりまだ潰瘍部分を曝露したままではいられないようだ。パッチを貼り直して通勤の途へ。10枚のうち、もう7枚を使ってしまっているので、今日当たりなくなってしまわないか心配だ。どこの薬局でも取り扱っているものなのだろうか。ともあれ、抗生物質がなくなったのでもらいに行かなければいけない。また診察料と薬代をとられるのかと思うとちょっともったいない気もするが、化膿するのもいやだしなぁ。しかし結局、仕事の関係で外出不可能になり、医者には行けなかった。食事をするたびにパッチをはりかえていたので、とうとう残りは1枚になってしまった。夕方頃、貼っていた薬剤がきれて、患部が露出した状態になってしまったが、最後の1枚は就寝のときのためにとっておくことにして、しばらく痛みをがまんすることにした。仕事はいつものことだが深夜に及んだので、薬局に寄ることもできず帰宅。最後の1枚を貼って就寝。

00.04.22
土曜日。今日は休みなので、薬局に行ける。髪を切りにいく前に薬局へ寄り、もはやそれなしにはいられない「アフタッチS」を購入。朝食を食べたあと薬剤がはがれおちて痛い思いをしていたので、これでだいぶ楽になる。しかし、のっけから貼るのに失敗。指先につけたパッチが見当違いのところに落ちてしまい、1枚ムダに。もったいない。それにしても、この直径7〜8mmのパッチがこれほど効くとは。きっと開発した人は、口内炎に苦しんでいたのかしらなどと考えつつ。そして、髪を切ったらお買い物に出発! だったのだが、まぬけなことに買ったばかりのパッチを家に忘れる。そして懸念通り、途中0でパッチがはがれかけて、結構痛かった。帰宅してすぐ貼り直したら、痛みもおさまった。喉への炎症は、だいぶおさまったようだ。しかしまだ完全に回復したわけではなく、横になったりして押さえ付けられると痛い。ものを飲むのも、やはりまだつらい。これは1週間以上ひきずるだろうか。

00.04.23
日曜日。やはり、起床するときにはのどが痛い。就寝前に貼った薬剤もすっかり溶けている。口のなかに残った基材のフィルムを吐き出し、うがいをして新しいパッチに貼り替える。パッチを貼る前には、患部の唾液を軽く拭かなければいけないのだが、その時にティッシュの繊維が残る感じがちょっといやだ。かといって、ガーゼはないのでしかたない。指にティッシュをまきつけて患部を拭き、パッチを貼る。貼ってしばらくすると、痛みがうそのようにとれる。普通の口内炎も、こんなふうに痛みがよくなるものなのだろうか。次回なったら試してみたいと思いつつ、もうなりたくないとも思いつつ。喉の腫れもかなりひいて、患部に近いところが腫れているくらいにまで回復してきた。薬剤がきれかけてくると痛みがおこるが、安静にしていれば、なんとなく腫れを感じるくらいですむ。さすがにものを飲み込むにはまだ痛みがあるが。完全に治癒するまでにはあと数日はかかりそうだが、ここまで良くなっただけでも感謝すべきだろう。しかし、最初にかかった歯科医には、どう説明しようか。市販薬を使ったことはやはり正直に報告すべきだろうな。しかし、「アンタの処方じゃちっとも良くならなかったよ」って言うみたいで、なんだかそれもちょっと気がひけるような・・・。

00.04.24
月曜日。一週間前のあの苦しみが、うそのように軽微になっている。患部の潰瘍はまだ赤くえぐられて痛々しいが、回りの腫脹はかなりひいて、水や食物を飲み込むのも、かなり楽になっている。とはいえ、薬剤がはがれおちてしまえばやはり痛いのだが。しかし、口内炎の症状がおちついて来たことで油断が出たのか、薬を自宅に置いたまま出社してしまった! 夕方になって、フィルムがはがれかけてきたので貼り替えようと薬を探したら、このありさまだ。しかたなく夕食はまた半流動食のようなものを食べる。しかも、こんどは本当の意味で喉が痛い。鼻がのどに抜けるあたりが、腫れている感じがある。今度は本当に扁桃腺炎か、それとも営業から風邪を伝染されたのか。鼻をくしゅくしゅいわせながら仕事をする。熱など出なければよいのだが。いきなりの雷雨で気温が下がったのがたたったのだろうか。痛む喉と患部を気にしながら帰宅し、パッチを貼って就寝。

00.04.25
火曜日。目が覚めて、パッチがはがれかけているのを確認する。が、いままでのような鋭い痛みはかなり消え、薬剤を貼らなくても耐えられるかな? というくらいにまで痛みがおさまってきた。すばらしい。かわりに、風邪っぽい喉の痛みのほうが勝ってきたような感じがあるが。ものを飲み込む時やあくびの時には、まだひきつれるような痛みが残るが、かなり状態は良くなっている。PM7:30の予約で医者に行き、市販薬で快方にむかったことを告げた。医師は、もっと長くかかると思っていたようで、患部の状態を見て多少驚いたようすだった。そして、口内炎の治療については、今回はもうだいぶ治っているので大丈夫だろう。もし同じ所が何度も炎症を起こすようだったら、親知らずの抜歯を考えましょうといわれた。そして、半年前くらいからちょっと欠けていた前歯を埋めて、診療は終了。会社に戻ってきてから夜食を食べたが、感動的なことに、いままで右側のほおに食物をいれられなかったのが、今日は入れて噛めるのだ。なんと嬉しいことだろう。午前中の時点ではまだものを飲み込むときの痛みがあったが、夜になるにつれて痛みの度合いも低くなっている。さすがにあくびをするとひきつれるが、耐えられない痛みではない。明日になったら、かなり快方にむかっているだろうか。そう願う。

00.04.26
水曜日。症状は小康状態を保っているようだ。起床してうがいをするとしみて痛い。ものを飲み込むアクションをすると、やはり痛い。昨晩油断して薬剤を貼らずに寝てしまったのが悪かっただろうか。患部周辺の腫脹も、目立ってひいている様子はない。全快までには、もうすこし時間をみなければいけないようだ。しかし、薬剤の残りがまた少なくなってきた。明日の昼休みあたりに薬局へ行かねばならないだろうか。しかし、会社の近くの薬局でこれを扱っている場所があるかどうか・・・

00.04.27
木曜日。きわだって快方にむかったという自覚はない。症状は横ばいといったところだ。起床時の痛みも変わらず、ものを飲み込む、ものを噛む、といったアクションでの痛みもかわらず。薬剤は今日でぎりぎりだ。今日もまた薬局に寄れるような時間はないだろうから、できるだけ薬剤を使わないように、多少の痛みはがまんしてつきあうしかないようだ。来週には、どの程度まで回復するだろうか。

00.04.28
金曜日。今週の仕事はここまで。昨日薬剤を貼らずに寝たら、案の定痛かった。まだまだ回復しないらしい。幸いにも昨日の昼間外出できたので、3箱めの「アフタシールS」を入手することができた。同じ所から出ているものに「アフタッチ」というのがあって、こちらはフィルムに薬剤が塗布されているのではなく、錠剤型になっているものを貼り付けるようだ。患部の場所が場所だけに、ぺとぺとしてすぐはがれてしまいそうな印象をうけたので、やっぱり「アフタシールS」にした次第。会社で昼食を食べた後、あらためて薬剤を貼り直す。ずっと症状は小康状態のまま、特に悪くなったようすも、良くなった感じもない。GWにたっぷり休養がとれて、回復すればいいのだが。実際の所、口内炎ができたのと反対側の奥歯が、かぶせものがとれてしまって、あまり硬いものを噛めなくなってしまっているのだ。これではまっとうな食事もままならない。口内炎が治って、そちらでものを噛めるようになればよいのだが・・・。

00.04.29
土曜日。久しぶりに実家へ里帰り。まだ痛いので、パッチは手放せない。が、ものを飲み込む時の痛みはだいぶ軽減されてきた。掲示板上にて、「アフタッチ」の方が患部への粘着性が良いと教えていただく。もし次回口内炎ができてしまったら、使ってみるのも良いかも知れないと考える。結局この日は二回薬剤を貼り変える。またフィルムを飲み込んでしまった。

00.04.30
日曜日。4月は今日でおしまい。起床時の痛みはかなりよくなっている。薬剤を貼らなくても、耐えられるレベルの痛みにまでおさまってきた。自転車で峠越えをしてきたが、帰宅するまでにはだいぶ痛みもなくなってきた。固めのものを噛んでもそれほどの痛みはない。長かった口内炎とのおつきあいにもようやく終止符を打てるのだろうか。結局一日薬剤を貼らずに過ごした。

00.05.01
月曜日。痛みはほとんどない。のどのいがらっぽい感じが残っているくらいで、4月15日の「なんとなく変」くらいのレベルにまで回復してきた。長い道のりではあったが、ほとんど完治したといってもよいだろう。状況が悪くなったら、また記述を再開することにすると思う。

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