ナミビア共和国の世界遺産

 
 ナミブ砂海 拡張2013年 自然遺産 (撮影:2018年 8月20日)  お勧め度:8
 
             
   

場所: ナミブ砂漠

ナミビア大西洋側に位置する砂漠[1]。北はアンゴラとの国境付近から南は南アフリカ共和国北端にまで及ぶ。
南北は1,288km、東西は幅48kmから161km[1]。面積は約50,000km2にわたる。約8000万年前に生まれた世界で
最も古い砂漠と考えられている。「ナミブ」は主要民族であるサン人の言葉で、「何もない」という意味である。
大西洋を北上する寒流・ベンゲラ海流の影響で生じた典型的な西岸砂漠である
。ドラケンスバーグ山脈からオレンジ川を通して流れ出た砂が海岸で強風によって内陸に押し返されて形成され、
最終的には砂岩を形成する。その過程で鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色によって砂は白から赤く変色する
。中央部にはクイセブ川が流れ、この川を境に北部では岩石砂漠、南部では移動性の強い砂丘列が連なり、
その間に岩石丘陵が存在する[1]。年間降水量は120mm以下であり、一部では25mmに満たないが2、3日に
1度程度の割合で海上から海霧(移流霧)が流れ込む。朝方には風に乗って100km以上内陸部にまで霧が進入し、
砂漠内に自生する植物や生物の貴重な水分供給源となっている。沿岸の海上はかなりの暴風が吹き荒れており、
海岸には沖合で濃霧のため難破した船舶や鯨などが打ち上げられスケルトンコースト(英語版)(骸骨海岸)と呼ばれている。

             
   トゥウェイフルフォンテーン 2007年 文化遺産 (撮影:2018年 8月22日)  お勧め度:6    
            
   
場所:クネネ州

トゥウェイフルフォンテーンの線画群は西暦1000年までの2000年ほどの間に作り上げられたものである。
そこに描かれているのはサイ、ゾウ、ダチョウ、キリンなどで、人や動物の足跡も刻まれている。
こうした線画は、この地方で狩猟採集生活を営んでいた人々が、宗教上の儀礼の一環として描いたものと考えられている。
中には、有名なライオンマンのように人が動物に変身するさまを描いたものもある。
考古学者たちは、トゥウェイフルフォンテーンの2つの場所で、石の加工品、ペンダント、ビーズなどを含む遺物を
発掘している。また、一帯には6箇所のロック・シェルターがあり、赤いオーカーで描いた彩色画も見つかっている。
西暦1000年ごろに線刻画が途絶えてしまったのは、その頃にはこの地に牧畜民が移り住むようになったためと考えられている。
   
           
     
             
 
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