悪の教科書 Textbook Of Evil

 今の世の中がどこかおかしいと感じている方、息がつまると感じている方、私「先生」が悪 についてお教えしましょう……オムニバス形式で分岐なしの社会批判ノベルです!うーむ、ここ までストレートに社会を批判しているサウンドノベルは初めて読みました!良くも悪くも作者 の思想が押し付けられるので、そういうのが嫌いな方にはオススメできませんが、色々と勉強に なる部分もあり、興味深く一気に読めます♪好き嫌いがはっきり分かれる話だと思いますが、 現代の日本に閉塞感を感じている人にオススメ! では、全部で5話あるので、それぞれを簡単に紹介……
第1講「吐き気」
 いじめにあっている中学生が主人公。いじめ問題が主題でなかなか後味の悪いお話。絶対に 主人公のまねをしちゃいけません!とはいっても自分が主人公の立場ならやるかもしれへんけど なあ(自分勝手)。
第2講「扉」
 主人公は女子校の寮住まい。差別問題がテーマですが、普通に友情物でもありなかなかいい 話です。なぜ第1講と同じような結末にならないのか?その違いを考えて見ましょう……。
第3講「戦場」
 普通の熱血教師であった主人公が悪を教える「先生」になるまでの壮絶な半生を描いた 話で、かなり長編です。ということでこのサウンドノベルで一番メインですが、ハッピーエンド ならこんな「先生」はありえないということで、当然のことながらちょっと痛めのお話です (泣)。全くこんな目にあえば神を呪わずにいられません。教育問題や医療問題がテーマです。
第4講「現世の鬼」
 歌手の娘であり名家のお嬢さんである主人公。なんか今までのキャラに比べて常人ではない ような気が(笑)。テーマは宗教問題ですが、なかなかいい話でした。ただ話の後で某宗教団体 が黙っていないか心配なのですが(汗)。
第5講「理想」
 今までの問題に対しての作者の答えというか理想が語られます。なんだか多少ご都合主義です が、問題の提起だけでなく、作者なりの解答があるのはよいことです♪

独断と偏見によるおすすめ度

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