生きるその先に

 「寝れねぇ・・」 上京してきたばかりの主人公、夏生は時計の針が2時を過ぎても眠れずにいた。 たまりかねて、かけていた布団を蹴りとばすと足の方に人の気配があった。 「誰だ・・?」 「私のことくらい気配で察知できないのか。これだから人間は」 返ってきたのは幼い少女の声。 夏生が困惑していると、外から洩れる光でその人物はぼんやりと浮かびあがった。 紅い眼、白銀の髪、長い耳、生きている人間とは違う着物の着方。 少女の持っている全てが、少女が人間であることを否定していた。 「お前、吉沢 夏生だな?」 驚きを隠せない夏生に、少女は静かに言った。 「私は、鬼晶(きしょう)。お前の死神だ。 信じるも信じないも自由だが、よく聞け」 「お前はあと一週間の命だ」…… 伝奇サウンドノベルです。大きく分けて3つのルートがあってそれなりにおもしろいのですが、 なんか釈然としないというか、違和感を感じるところが多い話です。例えば主人公の反応とか ……普通、死を告げられてそれを信じたのなら、 @死にたくないとあがく A死ぬ前に好きなことをする B死んだ後のことを考えてやっておく 必要があることをする のどれか1つくらいはすると思うのですけどね(汗)。まあ、 作者HPの攻略を見れば サクサクできるので伝奇物が好きな人はやってみるのもいいでしょう。では各ルートを簡単に 紹介……
 鬼晶ルート
 主人公に死を告げに来た自称死神さん。死神がかわいい少女の姿をしているのはゲームなの で仕方がない(笑)。メインルートですが結構疑問点が多いです、ネタバレになるので書けません が。一応、ハッピーエンド!?
 水輝ルート
 女子大生占い師登場!霊感をもっていますが、それでも3人の中では一番普通の人です(汗)。 個人的には一番好きなルートです♪トゥルーエンド後の水輝を主人公にした話を 読みたいですね。主人公の夏生は……ノーコメント。
 結ルート
 桜の木をひっかいている変な女の子発見!(笑)。この設定ではどうあがいても幸せにはなれ ないような気が(涙)。トゥルーエンド後も明るい未来が待っているとは思えないのは僕だけ でしょうか?

独断と偏見によるおすすめ度

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