物語には結末があるのが一般的ですが、普通ならハッピーエンドで終わるものです。しかし、これは日本での話であり、国によってはバットエンドを好む場合もあるようです。
RPGにおける物語も基本的にはハッピーエンドですが、SFC以降マルチエンディングという手法がなされるようになってから、ハッピーエンドと対するバットエンドが作られるようになりました。
このバットエンドがもたらす効果とはいったい何なのかをここでは取り上げます。
実際いには次のような作品にバットエンドが存在するようです。ここではゲーム解説に載っている中で、バットエンドが存在する作品を紹介します。
※但し、私自身バットエンドはあまり見たくないので内容は省略しています。
マルチエンディングがRPGで有名になった作品です。
この作品以前にもバットエンドは存在はしていましたが、この作品では、最後の戦闘で負けるとバットエンドとなる内容になっています。
クロノトリガーの続編として発売された作品ですが、この作品では最後の戦闘でまともに勝ってしまうとバットエンドになってしまいます。
最終編で中世編の主人公を選んだ場合と、他の主人公である行動をするとバットエンドになります。
物語をやった人にとってはこの人を選択するとバットエンドになることが分かると思います
また、バットエンドでも完全なバットエンドと、ある程度の心残りがあるsad end(悲しいエンディング)が存在する。
全部の作品ではないものの、後味の悪いバットエンドがあります。
主人公の判断によって、ハッピーエンドかバットエンドかが変わります。結論から言うと、今までの物語を経て、どちらを選択するべきかを導き出す手法をとっているようです。
主人公が使命を真面目に行わないとバットエンドになります。
人によって色々だとは思いますが、見方を変えるとバットエンドと捉えられる作品をゲーム解説から紹介します。
今までの文明を守る主人公達と、カレルレン達が行った新たな文明を作るといった相違があります。
なので、この作品で主人公達が行うことが本当に正しい道だったのか分からない部分があります。
愛していたロザリーを人間達により(実際にはモンスターが人間に化け、逆恨みを計った)失ったピサロが人間に復讐する物語です。
確かに悪なのかもしれませんが、ピサロ自身がそこまで悪だったのかというと否定できない部分も少なからず存在します。このような勧善懲悪でない作品は、一躍有名になったドラゴンクエストシリーズに対し疑問を持つプレイヤーが好む傾向があるようです。
このようなタイプとして、テイルズオブファンタジア、ポポロクロイス物語2等が上げられます。
このシリーズの特徴として、「心残りがあるエンディング」があります。
これでも良かったのかなと思わせる感じがありますが、主人公以外の視点から見ればハッピーエンドなのでしょう。
実際にバットエンドがある作品は、ハッピーエンドも用意されています。ですのでハッピーエンドを見た後、バットエンドがどんなものかを見る人がいるようです。
私は単にハッピーエンドだけよりも、バットエンドを見て改めてハッピーエンドが引き立つような気もするので、製作者もそういった内容を見込んでいるのではと思います。
また完全なハッピーエンドでない作品は、物語上仕方がないという感じが見受けられます。実際には、こういった作品は好き嫌いが激しくなる傾向があるようで、勧善懲悪でないのに何故となったり、人によって非道なことをしたなど意見割れが起きているみたいです(すべての作品というわけではないですが)。
最近の傾向として、いろんな人向けにマルチエンディングを用意することがあるようですが、無理にバットエンドを入れると逆に意見割れを起こしかねないという副作用を忘れないことが必要ではないかと思います。
記載日: 2006/ 3/ 3現在