RPGといえば、ドラゴンクエストと対する作品として有名なファイナルファンタジーシリーズがあります。
世のプレイヤーは、このシリーズのテーマとはなんだろうとよく言われていますが、実際はどうなのでしょうか。ちょっと考えてみました。
作品によってシナリオ担当(イベントを含む)が異なります。この違いも把握しておきます。
では、実際に作品ごとの特徴ですが、実は「ファイナルファンタジー」にはこのタイトルの意味が出ています。
時代をめぐる憎しみ、暗黒にみちた世界だったが、それも終わったと言っています。今後も平和が続き再び旅に出ることも無くなるという意味合いにも見えてくるのではないでしょうか。
とはいいつつ当時のスタッフはこの作品を最後に会社を辞めるつもりだったようですが
「ファイナルファンタジーII」では激しい争いが続いていた世界から終わりを告げたと言う意味合いではないでしょうか。
3作品の後、シナリオを担当していた人が退社してしまったため、別の開発チームにより「ファイナルファンタジーIV」が作られました。この作品は言わば異例作品でしょう。何故かというと複数の世界を行き来するというのも他の作品ではない演出です(時代や異なった場所へ行くことはあるが、この作品のような形ではないでしょう)。また、今まで無かったヒーローとヒロイン(女性主人公と言う意味ではない)という設定も強くなっています。
「ファイナルファンタジー V」は、システムも3に似ているだけではなく、シナリオも雰囲気が似た感じになっています。しかし、シナリオを担当した人が元々SF好きということもあり、機械が表向きに登場した作品でもあります。このことがきっかけとなり、以降機械が中心の世界が登場することにもなります。
「ファイナルファンタジーVI」では世界観が現代に近い形に変わり、予想外の人物が主権を握る、主人公が固定で無いなと新しい試みがあります。作品中はどんなに滅んでも人々はまた作り続けるという形をとっています。
「ファイナルファンタジーVII」は、現代というよりは近未来だが、それは一部分であり全体的な雰囲気はそれほど変わっていないような気がします。しかし城が完全に表現されていない点は特徴だと思います。このことは「ファイナルファンタジーXII」にもいえるのではないでしょうか。また、ライフストリームと言う考え方により、ものは皆生まれは滅びるを繰り返していることになっています。
「ファイナルファンタジーIX」は原点復帰とはいっているものの、シナリオ自体は昔のような形をとっておらず、どちらかというと6に近いような気がします。クリスタル自体も意味が違っているとようにも、後付けのようにも思えます。作品自体は争う以外の方法もあるのではという内容をほのめかしていました。
結局のところ、作者が違えばテーマはばらばらになってしまうだけでなく、一つ一つ違った味があるとも言えますが、唯一争うことによる解決ではなく、もっと違った終わり方(ファイナル)があるのではという意味があるのではないでしょうか。ファンタジーには空想の中にも現実にも言えることがあるといったところでしょうか。
公式では究極幻想といっていますが、どういう意味でしょうか・・・。
記載日: 2006/ 8/22 現在