あとがき(2006年まで)

まだこれからも内容を増やして行こうとは思っていますが、現段階まで書いた感想とこれからの期待について書き留めておきます。

  1. 現在と昔の作品を比べて

ファミコン時代では当たり前だったシステムの不具合(バグ)は、現在では「新しいのだから不具合は減っている」という考えの人が多いように感じます。現実問題、複雑になっていく傾向があるので、減っていくのは難しいのではと思います。ただ、少ない作品と、対処がなされている作品、明らかに手を抜いている作品などばらつきが見られます。

次に見た目ですが、グラフィックは格段に向上しています。しかし立体的に表現する作品以外にも、油絵や水彩画など平面に近い作品もちらほら見かけます。無理に現実に近づけるというよりは、表現も一つの作品の個性につながっているようです。これは以前の機種では出来なかった広がりを持っているように感じます。

もう一つの見た目として、音楽があります。過去和音数が限られていたり、録音データが扱えなかった時代と、現在のようにほぼ録音のみで演出している作品も存在しています。容量が向上したのもありますが、歌や台詞に声を付加することに抵抗を持っている人もいるのかもしれません。

まとめると、RPGもより現実的になってきているため、昔TVゲームと言われていたのが、そのまま今でも通用できなくなってきているのかもしれません。

  1. RPGの定義

本来のロールプレイングは「疑似体験」という意味合いでした。最初のころは、戦闘シュミレーションを指すことがきっかけとなったようですが、日本でRPGが有名になったごろは、RPGの定義が「物語の疑似体験」に置き換わっていた点が今そのままの流れを作っているように感じます。

また、物語りも「主人公をプレイヤーとして置く」といった手法以外にも、映画やアニメのように「プレイヤーに見せる」という手法も多く見られます。ただ、前者の様な手法はゲーム(特にRPGという意)ならではともいえるのですが、後者はどちらかというと体験よりも、読ませている感じがゲームらしさを感じにくいのかもしれません。また、ゲームにおける選択や行動の自由という点でも、一本道の作品もあるとはいえ、自分なりにたどっていくという点では共通しているため、そういう意味ではRPGと呼べるのかもしれません。

  1. レビューの価値

最近のインターネットの状況を見ると、どうしても批判意見ばかりが眼に映ります。現実はどうなんでしょうか。インターネットの役割は「伝える」という意味合いが強いので、直接の意見を聞けるのはいいのですが、荒らし半分に批判しているように感じてしまいます。

私自身の方針として、「批判は長所と短所を伝える」を目指しているため、多少違うのかもしれませんが、単にクレームや辛口コメントばかりではこれからプレイする人にとって不快になってしまうでしょうし、作る側にとって見れば「ゲームの売り上げは運(批判を言われるかどうか予想がつきにくい)」と見られてしまうようにも感じます。ただ、批判されにくい作品も存在し、確かに言われてみればそうなのかもしれませんが、途中でやめた作品の批判をするのはどうかと(きっちり最後まで見なければ問題点以上に良さがあるのかさえも分からない)思います。

インターネットの性質上、誰がどの人数だけ賛成や反対したのか判断しがたい状況なので、しっかりとサイトやブログ等でレビューしている方のを参考にしたいと個人的には感じております。

  1. 私が望む「こんな作品」

レビューもそうですが、ただ単に批判するだけではなく「こうすればもっと良くなるのでは」という意見があると、今後より良い作品が生まれていくように感じます。解決策も無くここが良い、悪いのだの言っても先が見えにくいように感じました。

以下の作品が私が望んでいる(または期待している)作品の一例です。しかし、これに沿っていなくてはいけないわけではなく、意外性を求めるのであれば、あえて見限ることも必要でしょう。)
作品の一例
戦闘難易度
(前半D / 後半B)

謎解き難易度(普通)
システム難易度(普通)
物語の長さ(やや長め)
物語の意外性(多少あり)
仲間の多さ(やや多め)
管理人からのコメント:

物語は全体的に山と谷があり、感動の場面ばかりではなくユーモラスな演出も入れているとより親しみやすくなると思います。また、全体的な流れを把握し、序盤から何気ない場面にも後から見るとなるほどと思わせる演出があるとより楽しめると思います。また、主人公という枠にとらわれ過ぎず、色々な人々の会話や、敵や反対意見を言っている側にも、気を配った台詞があったり、世界設定や、登場人物の性格付けや見た目には分かりにくいものの考え形まで作られていると、楽しみも増えていくと思います。

難易度に関してなのですが、まずある程度の実力があればクリアできるようにしてもらいたいものです。時間をかけないといけなかったり、縛りが多すぎると返って抵抗を感じてしまいますし、自由度がはじめから高すぎると馴染めなくなってしまうと思います。また、システムや謎解きは人によって左右されてしまいがちなので、配慮も必要かもしれません。

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遥かなる夢冒険記
作成者:YU-135
開設日:2002/ 5/25