石狩青年会議所[Junior Chamber International ISHIKARI]
理事長所信
■2017年度 石狩青年会議所 理事長所信
2017年度石狩青年会議所
第35代理事長 
佐々木 大介
 私たちは今の日本の社会にどのような想いを持っているのでしょうか。秩序ある社会のなかで個人の尊厳が保たれ、好きな物を食べることができ、店には豊富な商品が並び、誰もが必要な時に必要な医療を受けられる。当たり前のことかも知れませんが、これまでの人類の歴史のなかで、全ての国民がこれほどまでに自由で豊かな社会を享受できていた時代はありません。戦後の混沌とした時代の中で「明るい豊かな社会の実現」を目指し、責任感と情熱をもった青年有志により始まった青年会議所運動。先人のたゆまぬ努力により奇跡とも呼ばれる戦後復興を果たし、経済や物量的には十二分に豊かな社会が実現されたのではないかと私は感じています。しかし人類は、いつの時代もその現状に満足することなく更なる幸福や豊かさを求め続けてきました。この理想を求め続ける創造力と飽くなき向上心こそが人類であると私は思います。
 次の時代に、何を求め、どこに向かって進んでいくのか。私たちの目指す「明るい豊かな社会」に答えはきっとありません。私たちの運動は、決して辿り着くことのない人類の永遠のテーマと向き合いながら、自分たちの未来を創造し、その実現に向け運動を行って、次代へと引き継いでいくものです。グローバル化か進む今、世界を含めた幅広い視点で地域の「明るい豊かな社会」を創造していくことが必要であると私は考えます。

日本人が持つ「美しい心」
 人類の歴史は争いの繰り返しといっても過言ではありません。地域、民族、宗教間の争いは、科学技術の発展とともに、その争乱を世界規模へと拡大していきました。太平洋戦争以降、日本が直接的な武力行使に至る事態は起こっていませんが、世界では未だ実力行使による紛争は絶えることなく起きています。私たちは様々な歴史を経て、今日のような人権思想、経済社会に辿り着きました。生存競争という生物的本位のなかで獲得してきた基本的人権は、人類の共存、共栄を求めるものであり、自由主義経済は経済活動をはじめ、言論、思想、信条などのあらゆるものに個人の自由を保障しています。その一方、自由主義経済は経済活動のなかで個人、企業、地域、国といったそれぞれの単位で様々な競争を生み出します。私たちの今日の物量的な豊かさも経済競争の結果のひとつであり、これは先人の努力と苦労の賜物です。しかし、私たちは物量的な豊かさを求めているうちに、見失っているものも多くあるのではないでしょうか。基本的人権とは、人類の全ての人びとが共存、共栄する世界です。私たち日本人のような物量的な豊かさを全世界の人びとが同時に実現することは果たして可能でしょうか。世界情勢の安定や世界平和を願う一方で、私たちが目指している豊かさは、資源を大量に消費し世界を疲弊させていないでしょうか。平和は願っているだけだは実現できないと私は思います。決して昔のような自給自足の生活に戻ろうという訳ではありません。日本人が古来から持つ「思いやりの心」や「誠実さ」といった世界に誇れる「美しい心」を見直し、地域や国、ひいては世界の発展のために何が出来るかを一人ひとりが考え努力していくことで、さらなる「明るい豊かな社会」が実現できるのではないかと私は考えます。

★新しい社会の価値を創造する

 
戦後新たに制定された日本国憲法は、施行から70年を迎えます。近年は社会状況や国際情勢の変化に対し、憲法改正への議論も活発に行われています。私たちが持つ日本国憲法の3大原則は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義です。憲法は国の最高法規であって国家機構は、憲法を超える法の整備や権限を持つことは許されていません。裏を返せば、国家機構には主権者である国民の意思となる憲法に基づいた国家運営を行うことが求められています。
 憲法は私たちが目指す社会を形にし、国民の権利を守るものです。しかし近年は個人の利益や権利ばかりを追求し、他人の利益を考えない利己主義が強くなっているように感じています。例えば公的年金制度は世代間扶養によって成り立っていますが、人口構造の変化によりこれまでのような負担と給付のバランスを確保することが困難となってきています。若い人たちには年金を払っても自分の利益にはならないので、年金加入は無駄であるという風潮もあります。公的年金制度は、より立場の弱い人の生活を最低保障することが本来の目的であり、社会保障制度は単なる個人の損得からみる次元の問題ではありません。国の発展とともに充実が図られてきた社会保障制度は、私たちが享受する社会のセーフティネットであり、誰もが人間らしく生きられる権利を守る礎となっているのです。
 日本は少子化、高齢化、人口減少などの社会構造の変化に直面し、これまでの制度や経済社会システムを抜本的に見直す必要性に迫られています。次代を担う私たちこそが、これらの課題から目を背けることなく、未来への責任を果たす覚悟を持って新しい社会の価値を創造し、未来を切り拓く先駆者となっていかなければなりません。


地域のリーダーとなる人材の育成
・やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。
・話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。

・やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず。
 私が尊敬する人物の一人である聯合艦隊司令長官 山本五十六の言葉です。多くの格言を残している山本五十六ですが、太平洋戦争開戦前はアメリカ駐在経験などから欧米との国力の違いや国際情勢をよく理解し、開戦に最後まで反対した人物でもあります。そのような洞察力や先見性は、優れたリーダーに求められる必要不可欠な要素です。
 青年会議所は、地域や企業のリーダーとなる人材を育成していくことも組織としての一つの使命です。組織の先頭に立って物事を行うには、まずは自らが模範を示し、相手との相互理解や信頼関係を築いていくことが大切です。さらにリーダーには、客観的に判断できる幅広い知見と、将来を見通す先見性も求められます。地域から認められる魅力ある組織であるために、会員一人ひとりのさらなる資質の向上を図り、リーダーとなる人材の育成を進めてまいります。


外を見て内を知る
 地方創生が叫ばれる今日、少子化や人口減少を食い止めるために、地方地域には様々な施策の展開が求められています。交通機関や商業施設、観光拠点などの都市機能の充実や利便性を追求すれば、地方都市は大都市には到底太刀打ちできません。私たちには都市部とは一線を画した地方地域ならではの新たな価値や魅力を創造していくことが必要であり、そのような地域の価値や魅力は自分たちのまちの中にいるだけでは気付くことは難しいものです。これまでは気付くことのなかったまちの魅力を再発見するには、外の地域について学び、外の地域の人たちとの交流を図ることが必要だと私は考えます。「井の中の蛙大海を知らず」ということわざが示すように、見識や視野を広げながら客観的な視点で地域を見つめ直し、足元に埋もれている地域の魅力や多彩な価値を掘り起こしてまいります。

地域の子育て力を高める
 
女性の社会進出が進み、共働きの核家族世帯が増加の一途を辿っています。このような家庭環境の変化は、子どもと親、そして子どもと祖父母の日常的なコミュニケーション機会の減少に繋がっており、子どもとの会話の減少、ひいては家庭教育の低下を招いています。日常のあいさつ、相手への思いやり、ありがとうの感謝の言葉、悪いことをした時には素直に謝れる気持ちなど、子どもの豊かな心を育む大きな役割を果たすのは家族であり、子どもたちと向き合う時間が少なくなるなかで、より質の高い親子の時間を確保していくことが必要となってきています。また、近年はゲームやインターネットなどが普及し、子どもたちが外で遊ぶ機会も減少する傾向にあります。外に出て、身近な生き物や自然に触れ、命の尊さや自然の大切さを知ることは、子どもたちの五感を育て、感性を高めることにつながります。
 地域社会が子どもたちに関心をよせ、正面から向き合っていくことで、子どもたちに感謝の心や思いやりの心を育むことができると私は考えます。子どもたちと大人をつなげる新たな機会を創出し、家庭と地域社会が一緒になって子どもを育てていくという意識を醸成してまいります。


JC運動の発信が、まちを動かす原動力となる
 我々の団体が、何を目指し、どのような運動を展開しているのかを伝えることができなければ、地域や社会を動かすような力を生むことはできません。私たちが行う事業や運動は、単なる自己満足の世界のものであってはならず、多くの人たちに伝え、広めていくことが必要となります。伝える力が強くなれば、必然として地域からの理解も深まり、さらには志を同じうする会員の拡大につながっていくものと私は確信しています。
 そのためにも、まずは我々が自分たちの運動に誇りを持つことが重要です。自信や誇りは、自分たちの運動を知ってもらいたい、広めていきたいという積極的な姿勢につながっていきます。我々の地域に対する責任や情熱を、メディアや広報誌をはじめSNSやインターネットなどの多様なツールを最大限に活用しながら多くの人たちへと発信していくことが、市民の心を動かし、まちを動かす原動力へとつながっていくはずです。


★最後に
 
1983年の創立以来、先輩諸兄の不断の努力により築き挙げられてきた歴史と伝統ある石狩青年会議所に私が入会したのは2015年のことです。それから僅か2年という歳月で、この度、第35代理事長という大役を拝命し、その果たすべき責務の大きさと自身の経験の浅さ、未熟さを切に実感しているところであります。そのような中でも、私が前に進んでいけるのは、何より一緒に走ってくれる仲間がいるからであり、私たちを温かく見守りご支援下さる先輩の皆様や陰で支えてくれる家族の存在があるからに他なりません。「一人の力で成功することは絶対にない。一人の力が他人の協力を得たとき、初めて事業は成功する。」という経営学者 ピーター・ドラッガーの言葉があります。人のつながりこそが財産であり、支えてくれる周りの人たちへの感謝の気持ちを決して忘れてはいけないのです。
 一人ひとりの力を組織の力として結集し、石狩青年会議所のさらなる飛躍に向け全力を尽くしてまいる所存です。どうか皆様の温かいご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
2017年度 石狩青年会議所スローガン

「不退前進」
~次代へつなぐ、新たな価値の創造~

《基本方針》
 1. 地域の新たな価値の創造
 2. 次代を担う人材の育成
 3. 地域社会の子育て力向上
 4. 対外交流の推進
 5. JC運動の広報強化

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