無 2010.3.30

交じり合った騒音は無とおなじ
入り乱れなにもなかったのと
おなじこと



気が滅入るなら 2010.3.30

雨が降り
気が滅入るなら
いっそのこと
密室で三日三晩
過ごしてみよう

明けて
外へ出れば
どんな空でも
胸弾む



確立 2010.3.30

確立を上げても下げても
私はあなたしか好きじゃない



ぼーっと 2010.3.30

何も考えてないふり
でも実は
あなたのことずっと考えてた



触れ合う 2010.3.30

体が触れ合う
そのことに
どんな意味があるんだろ

あなたとわたしの肌は違うのに
違うから
触りたくなるのかな



つながる 2010.3.30

ふたりきりじゃなくていい
ただ、つながっていたい
誰かとつながることなしに
自分とつながるのは
むつかしいことだから

あなたとつながって
自分とつながりたい



糸 2010.3.30

ひとりぼっちじゃなかったんだね
ご飯を食べて空気を吸う
ひとりぼっちになれなかったね
言葉を紡ぎ歌にする
知らないだれかと
糸電話

世界が丸くなって帰ってきた
私の胸に



3つの約束 2010.3.30

約束は大事じゃない
守るのが楽しいから
待つのが楽しいから
3つの約束を
あなたとしたい



1分 2010.3.30

社交辞令同士の
うすっぺらい会話をしているうちに
世界のどこかで人が死ぬ



塵 2010.3.30

一瞬の輝きでもいい
あなたに届く光なら
その一瞬で



祈り 2010.3.23

手を伸ばしても永遠に
手に入らないあなたを
遠いどこかの空に寄り掛かる星に
祈ろう

あなたが幸せであるように
あなたが元気であるように



未来 2010.3.23

未来はある
それが必ずしも
ふたり一緒の未来じゃなくても

未来はある
それぞれに
あたたかなものを抱いて



輪廻 2010.3.23

出会ってしまったら
それは一生
離れられないということ



いとおしい 2010.3.23

おわるなら
かなしみさえ
いとおしい

きえるなら
いたみさえ
まちどおしい

ひとしずくがこぼれ
はなのいろにそまるまえに
さよならなら
ひかりさえ
くるおしい



砂時計 2010.3.23

すべては過ぎてしまう

なら、引き止めよう



交差 2010.3.23

過去を目掛けて走ってみれば
未来とぶつかることも
あるだろうか



いいね 2010.3.23

悲しいことを明るく
難しいことを易しく
切ないことを愛しく

言えたら
いいね。



忘れない 2010.3.23

あなたとのいろいろを
たとえ忘れてしまっても
なにひとつ忘れたくないと思ったこと
永遠に忘れない



ストップ 2010.3.23

時間よ
止まれ

そんな風に
愛し合ったね



私の中 2010.3.23

私の中にあなたが生きてる
私が笑うとあなたも笑う

あなたを笑顔にするために
たくさん笑おう

あなたのために生きよう



メール 2010.3.21

泣いたり
笑ったり

励まされる

ことばでこころが
繋がっていく

そのことを
こわがらなくても
いいよね・・



心なごむ 2010.3.21

言葉じゃ足りないと
思ったり
それで十分と思ったり

私は何が欲しいんだろう

ただ一つあなたの笑顔を思い浮かべると
心がなごむ

その本当が嬉しい



離さない 2010.3.21

あなたの膝のうえで眠ってた

あなたは私の髪をずっと撫でてくれる

いいんだよ、
大丈夫

そんな優しい目をして
少しおどけて
微笑む

夢の中であなたに会えて
嬉しくて涙が止まらない
あなたの腰に腕をまわす
離さない

あなたとの日々も
この夢も
私にとっては同じ夢なのかな

夢の中でずっと暮らしていられるなら
いいのに



スモーク 2010.3.21

久しぶりに
あなたが夢の中に出てきて
包まれて眠って
眠りながら泣いた

とても穏やかで幸せな気持ち
そしてどこかで夢だと知ってた

ありがとう
嬉しくて
頑張れる

たとえ現実に
スモークがかかって
なにもかも味気なくても

その向こうに
あなたがいるような気がして



思春期 2010.3.21

ここから、なにをしよう
ここから、なにをみよう
ここから、誰といきよう



星を売る人 2010.3.21

優しさを拾い集める
あなたから
そう、あなたからも

空色の絨毯をひいて
並べれば
そこには七色の星が瞬く

寂しがりやも
甘えん坊も
強がりも
恐がりも
泣き虫も
夢見がちも
愛したがりも

みんな
みんな
優しさを
ほんの少しわたしに見せる

適当な優しさを拾い集めて
路上で星でも売ろうかね



おやすみ 2010.3.21

ひとりでは物足りない
ふたりでは荷が重い

私だと間違う手足と無重力で眠りたい



夜 2010.3.17

眠りたい
眠れない
あなたに会いたい

私を抱いて



遠い 2010.3.17

悲しみが堰を切ったように
溢れ出す

どうにもならない

涙が感覚もなく零れてゆく
息が苦しい

これを上回るほどの痛みを
体のどこかに与えればいいのか

強い方へ引っ張られ
あなたのいない痛みから
解き放たれることができるのか

あぁ、私は狂ってる
それなのに狂えずに

まだ、ずっと遠い



探しもの 2010.3.17

あなたに会える場所を探す
テレビの中
空の上
パソコンの電波
拙い詩

あなたに繋がる場所を探して
疲れて
笑って
死にたくて

今日が終わるよ



continue 2010.3.14

愛されたなら
信じられたなら
愛するしかない
裏ぎりようがない
夢であったなら
光であったなら
堕ちていきようがない
輝きをこわせない

してくれたことの続きを
願ってくれたことの続きを
不器用にも
背負っていく

あなたに大事にされた私を
蔑ろになんてしない

できる精一杯をして会おう
いつの日か
よく頑張りましたと言われるために




ナイフ 2010.3.14

ナイフをつきつけて
「好きと言え」なんて
ハードボイルドでいいじゃない

人の心まではたとえ死んでも
手に入らないものだけど



スタート 2010.3.14

悲しんでるうちに時が過ぎる
泣いてるうちに歳をとる

そろそろ蟻塚で遊んでないで
外へ出ようか

レッキスのような後ろ脚で
バネをきかせて

つぶらな瞳で
長い耳をかしげて
白くて丸いお尻をふって



思って 2010.3.14

あなたが私の横顔をみる

好きになりはじめてるのかと思って

そんな自意識過剰に苦笑い
でもちょっと嬉しい

人は人を好きになったりなられたりして
生きていくのがいいのかと思って



あれ? 2010.3.14

恋をしそうになる
終わってしまえと思う

なんなんだ
この倒錯的な刹那は

人を好きになる勇気を
どこに忘れてきたんだろう



ことば 2010.3.14

ありがとう

ごめんね

いらない

生まれてはじめて
そんな台詞を
笑顔まじりに
言ってはみたけど・・



そのまま 2010.3.14

今は仕方がない
そう言ったら
それはいつまでなの?
と聞かれ

確かに
いつまでだろう?
と、我に返った

限がない
本当に

愛とか悲しみとか
困るよね

自分を差し置いて進むから
どうしたいんだか
どうすればいいんだか

わからないことは
きっと
そのままなのかな・・



可愛い女 2010.3.14

寂しい女に
思われないように
しなくちゃと思う

でも
実際寂しいんだから
寂しい女に思われても
いいのかな?とも思う

可愛そうな女に
思われなければいいね

結局、どうであれ
可愛い女が一番かな



柔軟剤 2010.3.14

柔軟剤をいれる
あなたが洗剤と間違って
買ってきたダウニーを

いい匂い

ねえ、あの日々はなんて幸せだったんだろうね



ただいま 2010.3.14

ただいまを言う
もういないあなたに

ただいま

帰ってきたよ
あなたのもとへ



ごめん 2010.3.14

あなたのために
できることが
なにもない

今日は涙さえ出ない

こめんね
私は薄情な女だ

そんな薄情さに悔しいなんて
偽善的な女



お願い 2010.3.14

生きるために生きる
そのことを
どうかわかって

私がいないと
寂しがらないで



甘い誘惑 2010.3.6

恋をしてしまいそうな
気がしたり
そんなわけないと
思ったり

昨日より
もっと
涙が出るのは
そんな柔らかな誘惑のせいかな

あなたを裏切れるはずがない
世界のどこに行っても
なにをしようと

愛された分の奇跡を
少しずつ
律儀に返せたらと思うんだ



似てる人 2010.3.6

あなたに似てる人がいた

気のせいでもそう思いたかった

それを理由に好きになろうとしているのか
好きになった言い訳にしようとしてるのか

わかんない

でも、
少しずつ、私はあなた離れをしなくちゃね
できそうにないけど
できるかもくらいは思わないと
やばいよね



月の後姿 2010.3.6

なんて幸せなんだろう
なぜこれほど好きなんだろう
そう思って過ごしてた


それを上回るほど
なんて幸せだったんだろう
なぜこれほど好きなんだろう
と思い続けてる

甘かったな

愛し愛される奇跡は
隣に横たわるぬくもりではなく
自分の中にぬくもりがもうひとつ増える
未知なる業(わざ)だったんだ

どうして
人は目の前にあるものを
いつも、抱き締めきれないのだろう

肌を透けて通り抜けた月明かりの後を追って
あなたに会いに行けたらいいのに・・



もういないのに 2010.3.6

もういないあなたを
どんどん好きになり続けてる

どういうことだろう・・
もう、話すことも触れることもできないのに
どうしてもっと膨らんでゆくんだろう

愛が深まって行く
ひとりでひとりでに

あなたを好きになってく



よかった 2010.3.6

メールを読み返す

あなたとのタイムリミットの日まで

ゆっくりと
微笑んで
かみしめて
泣きながら

あなたの最後の日のメールが

愛してるでよかった

いつもいつも愛してるでよかった



幻想 2010.3.6

あなたが隣に寄り添っている
そんな気がしながら
歩いていくね

どんな寒い日も
冷たい夜も
時たまの木漏れ日も
優しい朝も

あなたが隣に寄り添ってる
幻想に
とらわれて
たよりながら
ゆっくりいくね



光と闇 2010.3.3

光と闇が激しく行き交う

どこへ着くのか
なにが見えるのか
さっぱりだ

まぐわう分身が
歓喜の雄叫びをあげる
昇天しながら
互いをかじる

ああ、やっと溶けたのか
光と闇に
もてあそばれ
呑まれたか



支え 2010.3.3

未来がなくても
いい
今があれば

今がなくても
いい
思い出があれば



手掛かり 2010.3.3

曇った鏡の隙間から
私を睨みつける
あなたは
私を知る手掛かり



見失う 2010.3.3

溢れ出ていた
言葉がいなくなる

迷子
それとも
透明

実体が
わからない

私は私の骨を
見失う



花 2010.3.3

花を買う
あなたのために
わたしのために
花が命を繋ぐ
あなたとわたしを
天と地と
光と闇と
を編んで行く

花があるといいね
そう言ったあなたのために
わたしは死ぬまで
花をたやすことはないだろう



つづく 2010.3.3

愛された
知ってる
愛してた
わかってる

いなくなったからって
愛さずに
いられるはずがない



私の中 2010.3.3

あなたの匂いが好きだった
汗の匂いも
仕事の匂いも
無邪気に焦る匂いも
全部好きだった

私は前より
自分の匂いが好きになった

あなたの匂いは
もう、私の中

肌身に沁みて
ふと香る



キューブ 2010.3.3

手首を切り刻みたい衝動に
かられる

それは死にたいというよりも
ただ、居た堪れないから

私がここにいるということ
いるのかどうだかよくわからないということ
あなたが今近くにいないということ
いないのにそれを納得できないということ

居た堪れない
その衝動で
刃物を探す

とはいえ、
爪の先ほどの傷をつける
バカらしさも持ち合わせてはいない

八方塞がり
重力のないキューブ

手首を切り刻みたい衝動を
小憎らしく笑うおまえの
髪を撫で月を待とう



いきがい 2010.3.3

あなたに会うために生まれてきた
あなたに愛されるために生まれてきた

あなたが死んで
私はなんのために生きればいいんだろう



会いたい 2010.3.3

汗は拭くほど出やすくなるという
涙は拭かなければいつか止まるだろうか
限がない水滴をぬぐうのにも疲れ果て
ただあなたに会いたい





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