息吹き 2011.12.30

答えは出てた
わかってたことだった

引き伸ばした時間は
失われたのではなく
得られたのだと
もし会えたらあの人に伝えたい

ふたりで生み
育てた思い出は
キラキラと海を泳ぐ永遠だと
ムクムクと息衝く木々の揺らめきだと

風にふかれたのは愛ではなく
ふたりの嘘だと



子供大人 2011.12.30

大人になるのは
強くなることなのか
弱くなることなのか
優しくなることなのか

志より甘えを優先させてしまうのは
プライドより本音を伝えてしまうのは

もう、子供じゃないからなのか
まだ、子供だからなのか



逃げる 2011.12.30

時間が欲しい
でも、なんの?

答えが欲しい
でも、なんで?

本当のことなら
自分でわかるのに
人に求めるのが好きだね。。



思い 2011.12.30

別れるのは
容易いと思い
続けるのは
容易いと思い

どちらもとても難しいように思い
すべてどうにでもなれと思い



好きだから 2011.12.30

好きだから
我慢できるのか
好きだから
我慢できないのか

好きだから・・



きもち 2011.12.30

きもち
きもち
きもちを探す

風に吹かれて迷子になる
雲にかくれてそっぽを向く

本当のきもち
でておいで

君の好きなように
していいから

君の感じるままに
していいから



我侭 2011.12.30

出会えたことに
ありがとう

そう思うのに
もっとして
と思ってしまうのは
我侭なの?



思い出して 2011.12.30

あなたが遠くなる
夢だったように
ありがとうもさよならも

手を離さないでね
そう言った私を
忘れないでいて
たとえ消えても
愛しい想いという煌きが
心の湖に浮かぶから
たゆたい眠る昼下がりに
私を思い出して



おまじない 2011.12.30

おなじない おなじない
あなたがわたしに会いたくて
仕方がなくなりますように・・



蝶 2011.12.15

柔らかな裏切り
それは日常

願ったままの答え
それは奇跡

すれ違いの腹立ちと
タイミングのオーガズム

欠けては満ち
諦めては祈る

ああ、闇夜に溶けてしまえばいい
しずくとなり
風に乗って会いに行けたなら
蝶となり
あなたの唇にとまるのに



煩悩という優しさ 2011.12.15

煩悩という優しさで
あなたを包む

なにも我慢しないで
わたしに身をゆだねて
気持ちよさに唇を震わせて

いいのよ
泣きたければ泣けば
いいのよ
眠りたければ眠れば
胸にうずくまり目を閉じるといいわ
手足を伸ばし解放されるといいわ

すべてを受け止めてあげるから
すべて許してあげるから

それが煩悩という優しさで
あなたを締めあげることになっても
それがわたしの愛だろうと
笑ってちょうだい



決心 2011.12.15

あなたの傍にずっといるわ

それがわたしの肉体を
まっぷたつに引き裂くことになろうとも
わたしの夢を
叶えながら砕くことになろうとも

なにを犠牲にしても
あなたの傍にいるわ
愛を感じることなしに
生きていくなんて
考えられないから



抱きしめて 2011.12.15

たえられるだろうか
あなたに会えないことを
あなたが手に入らないことを

たえられなければ
どうするのか
自暴自棄にあばれてみるのか
髪を切るのか
指を切るのか
裸体で踊るのか
素足で蹴るのか

あなたを抱きしめていたい
このまっすぐな気持ちを
どうか失うまえに
抱きしめて



笑うね 2011.12.15

君を笑顔にするために
僕がいる

ねえ、それを信じて
笑うね

いま、
ひとりでも
笑うね



ヒカリ 2011.12.15

つまらない
って、最高の拷問

たのしい
って、最高の快楽

指先が走り出す
その先にタイヨウが。



コール 2011.12.15

名前を呼んだら
呼びかえして

たとえどこにいても
そうして



ふたりあそび 2011.12.15

あなたと一緒に食べたいの
あなたと一緒に行きたいの
あなたと一緒に眠りたいの
なにもかも一緒に感じたいの

ふたりでできることが
ふたりでしかできないことが
増えていく日常を素直に喜んでいいでしょう

ねえ、あなたとふたりでしたいの

ひとりでできることなんて
もう、なんにもいらない



変化 2011.12.7

恋が愛に変わってきた

これを諦めと呼ぶのだろうか



やみくも 2011.12.7

自分で決めたことを
自分で変えながら
今日も一日が終わっていく

あきれ顔の満月が
雲に隠れる



つづき 2011.12.7

諦めきれないと思い
諦めなくちゃと思い

これでいいのだと思い
これではだめだと思い

愛してればいいと思い
愛されなくちゃと思い

終わらせたいと思う
はじまりたいと思う

答えは出ない
つづきという今日

つづきという恋



じゃないと 2011.12.7

一緒にいたい

じゃないと

あなたのことを考えて

悲しくなってしまうから



心配 2011.12.7

両手両足で
抱きつける人がいい

でないと
あなたの体をもいでしまいそうだから



ゆうれい 2011.12.6

あなたがいるような気がする
この部屋に
私の隣に座ってるような
いつもの笑顔で笑ってるような
唇を突き出してキスしてるような
前髪をかきあげテレているような
私の肩をそっと抱いているような
そんな気がする

ねえ、舌を入れてみてよ
あなたにはちょっと酷かな



不可能 2011.12.6

会いたかった
会いたくて泣くのに疲れた

会えなくても
いいと思った
愛してれば
それで

私はどうすればいいんだろう
どこに行けばいいんだろう

会いたい
会いたくて泣くのに疲れたのに
どうしても
会いたいんだ



諦めないで 2011.12.6

諦めなくちゃいけない

あの人は死んだから

諦めちゃいけない

あの人は生きてるから



待とう 2011.12.6

誰といても
寂しいなら
好きな男への
愛を貫きながら
寂しがろう

べつに誰と遊ぶでもなく
べつに未来を憂うわけでもなく

ひとりでいよう
あなたの女として

たよりなげな気の強い女みたいに
あなたの帰りを待とう



男の女の誤差 2011.12.6

あなたは自分のことばかり考えるから
わたしのことをあんまり考えられないこと知ってる

時々、それにイライラするけれど
いまはどうでもいい

わたしはあなたのことばかり考えるから
不満が多いけれど
それはただわたしの問題
したいようにしてるだけ

あなたは文句を聞くのを嫌がりながら喜んで
わたしは文句を言う気もなく喋り続けてる
いつもの日常

いつまで続くのか
愛ゆえなのか
嫉妬ゆえなのか

わからない
ただ疲れたら終わるのだろうかと
ぼんやりと想像してる



リミット 2011.12.6

彼女を怒らせないようにと
気を利かせて
逃げていても
無駄よ

彼女が
笑っているのは
全てをお見通しで
様子を見てくれているだけ
答えを待ってくれているだけ

堪忍袋の切れた時
あなたの首が飛ぶ時よ



言ってごらんなさいよ 2011.12.6

笑ってしまう
たとえ
唯ひとりの女として
愛されなくても
あなたを愛し続けようかと
一瞬、思った

出来る筈もないじゃない
ねえ、愛は、
ふたりのからだがひとつに溶け合うものでしょう
ひとつをふたりで自由に分け合うものでしょう

あなたの片手でなにが出来るか
言ってごらんなさいよ




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