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![]() 寿司 2012.3.23 手を伸ばして あなたがいれば 幸せ つかんで食べられる 寿司のように もう一回 2012.3.23 一回覚えて 一回忘れる そんなふうにあなたを失う 一回忘れて もう一回覚える そんなふうにあなたを愛す 諦めた 2012.3.23 好きで好きで仕方がなくて あなたを諦めるのを 諦めた 知らない 2012.3.23 私は何も知らないの それとも、知らないふり タイヨウが東から西へ昇るように あなたはわたしを愛すけど なぜ東なのかは知らないままで 私は何も知らないの それとも、知らないふり 雨が空から大地へ降り注ぐように わたしはあなたを愛すけど 雨の生まれた場所を見ないままで 私は何も知らないの それとも、知らないふり 月と海が出会うように あなたとわたしは愛し合い その夜、子を孕み 次の月に産む砂を 何も見ずに 何も聴かずに 知っていたかもしれないのに 柔らかな狂気 2012.3.23 すべてを受け入れる それはたぶん男にとって 真綿で首を絞めるような 放し飼いで監禁するような 柔らかな狂気 忍び寄るしめ縄 好きにして 2012.3.23 欲深い私を許して 何度でもあなたを求めて唄う 喉おくから溢れる想いを許して 手繰り寄せる指を 絡みつく足を 濡れた唇を 糸をひく情熱を 未来を覗かせた瞳を 今だけをくり貫いたおっぱいを 終わりのない通路を ぜんぶぜんぶ、受け止めて あなたのすべてで塞いで 最後に罰して あなたの好きにして 許して 2012.3.12 大切に生きるってなんだろう 日々を大事にするってなんだろう 触れたいものに触れるのを許して 言いたいことを言うのを許して やりたいことをやるのを許して 怒りたいときに怒るのを許して 愛したい人を愛すのを許して 心のままに生きるのを許して 大切に生きるってなんだろう わからないまま・・ それでも、ただここで えばるのを許して 生きてるだけでいいでしょう と、あなたに抱きつくのを許して 春 2012.3.12 偉いでしょう? 褒めてよ わたし、いま、ここで、 こうして生きてる 笑ったり 食べたり 眠ったりしてる 偉いでしょう わたし、いまも、ここで、 あなたを待ってる もう すぐ 桜が咲くけど あなたは生まれ変わった? 死んだら 2012.3.12 死んだらどうなる? そんなこと、 わかるわけないじゃん 死んだこともないのに、 わかるわけないじゃん 理由なんてない 2012.3.12 100パーセント人は死ぬのに 若いからかわいそうとか 長生きすればいいとか 病死は仕方がないとか 事故なら運が悪いとか そんなの、変だよ どんな価値基準なの? 人はただ死ぬ ただ生まれてきたように 人はただ愛す ただ死んでいくように 理由なんてない つながる 2012.3.12 つながる つながる 生も死も 涙も笑いも 怒りも憎しみも 後悔も希望も 挑戦も期待も 愛も優しさも ぬくもりも寂しさも 痛みも希望も つながる つながる この手が あなたに この瞳は どこかに つながって 終わり つながって はじまる なにも心配しなくても 無限大に つながっていく 一緒に 2012.3.12 あなたに見せてあげたいものが いっぱいあった あなたに食べさせてあげたいものが いっぱいあった あなたに触らせてあげたいものが いっぱいあった あなたに愛させてあげたいものが いっぱいあった ごめんね 私はあなたを助けられなくて ごめんね あなただけは守りたかったのに 愛したのに できなかったことを 愛されたからできることにかえて 頑張っていくから 一緒に感じて 傍で生きていて 目の前の 2012.3.12 目の前の林檎をもがないではいられない 目の前の幸せを掴まないではいられない 目の前のあなたを抱かないではいられない カラー 2012.3.12 私があなただったら 絶対にしないだろうことを あなたはするから あなたは他人なんだろうと認識する だからといって寂しいわけではないのだけれど 当たり前のことに不満を感じているわけでもないのだけれど あなたは他人なんだと すっぱりとすっかりと 花瓶にカラーをざくっと活けるように 思っただけ このままで 2012.3.12 愛おしいまま 死んでしまいたい 愛す価値があるとかないとか 幸せだとかそうじゃないとか そんなことはもうどうでもよく ただ、あなたの頭を胸に抱いて 愛おしさに狂おしくむせび泣き けれど、恍惚に湧き上がる ぬるやかな泉に身をひたして 燃え尽きた一輪の花のように 泳ぎすぎた雌の鮭のように 死んでしまいたい 愛しなさい 2012.3.12 愛に身を滅ぼすには 少し理性的で それを知っているぶん 憧れが強いのか こんな命どうにでもなれと 投げやりに弄ぶふりで 最後には あなたに愛された自分を可愛がる 生き様 そんなことを考えるようになって思うのは 愛したいということ 愛されたいということ 思う存分、 あなたを 抱いた わたしを 連れて 愛す価値 2012.3.12 愛す価値のある男なんていない 愛したいと思い尽くすことで はじめてその価値は生まれるのだから 永遠という名の記憶 2012.3.12 わたしはあなた あなたはわたし そう思った人は今 この世にはいないけど ねえ、わたしはひとりじゃないでしょう? あなたはひとりじゃないでしょう? 記憶という手を伸ばして 私を抱いてよ 柔らかなおっぱいに顔を埋めて 幻でもいい 名前を呼んでよ Top of Page |
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