美しい人の損 不細工な人の得



美しい人はそれだけで人から褒められ注目を集める。
それは男でも女でも同じ。
人生の選択肢は広がるだろうし、異性からも好意を寄せられ易い。

学生時代から今まで、カッコ良い男とそうでもない男を見て来て思ったことだが、
両者の違いは、執着心や貪欲さにあらわれる気がする。
容姿の良い男が静かに座っていれば女の子は話し掛ける。
たまに微笑んで声でも掛ければ、その日の女の子に不自由することはないだろう。
たとえ少しの未練があったとしても彼女から別れようと言われれば受け入れる。
心の何処かで、すぐに次の女が見つかると知っているから。
そして、実際にすぐに新しい女が出来る場合が多い。

不細工な男の場合、そうはいかない。
一人で黙って座っていても、誰も目もくれない。
その場を盛り上げようと面白い話をしたり、特技を披露したり、
人に気を使って、やっと振り向いてもらえる。
そして、彼女を作ることが出来たならとても大事にしようとするだろう。
別れようと言われても、すぐに納得するのは難しそうだ。
長い期間未練を引き摺ってしまうかもしれない。
努力して手に入れたものに対して、執着心が強いのは当たり前だ。

でも、それは若い世代の話。
大人になれば、容姿が悪くてももてる男は溢れるほどいるし、
逆に美しくても相手にされない男もいる。

それはどうしてか?

簡単に女を手に入れて来た美しい男は、努力することを学んでいない。
もし、人生に対しての確固たる指針もなく年を重ねてしまった場合、
子供っぽく、知識も浅く、会話さえも面白みに欠けるだろう。
そんな容姿が良いだけの男を、大人の女が相手にするはずがない。

不細工な男は、しっかりとした仕事を手に入れなければ、
相手にされないということを知っている。
早くから自分の才能を探し磨きをかけようと努力を続ける。
そんな風に頑張って来た男は魅力的に映るだろう。
容姿の良し悪しの前に、女は才能と力のある男が好きだ。
その上、若い頃のサービス精神を発揮すれば、向かうところ敵なし。

人間も動物、そして異性に好かれたいという願望は本能。
その強い本能に突き動かされ、金持ちになる!成功する!と頑張るのは素晴らしいことだと思う。
容姿の良い男の場合、最初からもてるから、その辺りの貪欲さに欠ける気がする。

もちろん、カッコも良く、努力もしている、素敵な人もいる。
容姿も悪く、特技もない、ダメな人もいるかもしれない。
人それぞれなのは当然。

私が言いたいのは、
美しいことが良いとされる既成概念のある世の中で、
ハンディだと思っていた容姿の悪さが結果的に吉となったり、
得だと思っていた生まれ付きの美しさが仇になる場合もあるということ。

人間は不平等。けれど逆転のチャンスはある。
美しいことに甘んじてはいけない。
醜いことに引け目を感じる必要もない。

努力を怠らず自分の才能を発揮し何かを成し遂げた男は、
それだけでカッコいい。
女は大人になるほど、生き様で男に惚れる。

では、男は女の何処に惚れるのか?
それはまた次の機会に・・



(小学校の時「人の外見について話してはいけません!」と教わったのですが、書いてしまいました。
これを読んで気分を悪くした方がいたら、ごめんなさい。)