今宵の月 



いつか散るからこそ
花が美しいのだとしたら
いつか死ぬからこそ
一瞬が輝くのだとしたら
私はそのことに感謝して
微笑みを浮かべたい

人に等しく与えられた
今日という一日の光と闇に
手を合わせそっと祈りたい

時計の針が
始まりと終わりをさす時
窓を開け空を見上げ
今宵の月と出会いたい