暗い日曜日



暗い日曜日
窓辺に腰掛ける女
カーテンを少し閉めれば
光と影
彼女の指先を追いかけて
紙(ページ)の上でとまる

庭には遊び疲れた子供の
老婆のような横顔
もう何もすることは
残されていないかのように


暗い日曜日
寝室で横たわる男
息をひそめ 首をしめれば
愛と孤独
彼のこめかみに刻まれた
罪の糸が走る

空には輝き厭きた太陽の
死を待つ後ろ姿
もう何もすることは
残されていないかのように