1997年に見た作品

第三舞台
「朝日のような夕日をつれて’97」
1997/1/27〜
  1997/3/2
紀伊国屋
   サザンシアター

作・演出
  鴻上 尚史

出演
  大高 洋夫
  小須田 康人
  筧 利夫
  松重 豊
  松田 憲侍




この作品の上演が決まった時は嬉しかったですね。なんと言っても「朝日のような夕日をつれて」は、第三舞台の処女作品ですから。

内容の方は、さっぱり解りませんでした、ハイ。
もちろん笑えるところは笑えます。でも1度見ただけではよく解りませんでした(スイマセン)。

第三舞台のパンフレットには、「ごあいさつ」といった鴻上尚史さんがあいさつをつづったコピーが入っているのですが、僕はこの「ごあいさつ」を毎回楽しみにしています。
この時は、「人は何かを失った時、その記憶を手に入れる。そしてその記憶が、人を豊かにする」といったような内容でした。何故かジーンときたのを思えています。
恥ずかしながら、この言葉に救われた時もありました。

パルコ・松竹プロデュース
「バイ・マイセルフ」
1997/4/25〜
 1997/5/25
渋谷 パルコ劇場


  三谷 幸喜
演出
  山田 和也

出演
  松本 幸四郎
  市川 染五郎






作・三谷幸喜、出演・松本幸四郎・市川染五郎。これを見に行かなければ一生後悔するでしょ!そんなわけで、気合入りまくりのチケット購入でした。

内容は、突如引退した伝説の俳優が、自伝を出版するためにゴーストライターを雇う。そして自分の人生を語っていくうちに・・・。

三谷作品は、僕の見ている劇団のどこよりも解りやすく、どこよりも笑えます。お芝居を見たことがない人にでも自信を持って薦められます。
そしてこの作品は最高に面白く、僕の中ではNo1の作品です!
幸四郎の芝居はホントに凄いです。「伝説の役者」を演じられるのなんて、幸四郎ぐらいのもんです。
「笑えて、切なくて、温かい」作品で、オチ?もある最高傑作だと思います。

劇団四季
「美女と野獣」
1997/5/17
赤坂
 ミュージカル劇場












「歌って踊る芝居??なんだそりゃ?」。ミュージカル未経験の僕が、以前ミュージカルに対して抱いていた印象でした。人に誘われたので、1度ぐらいはいいかなぁと思って会場に足を運びました。
ところがどっこい観てみると、それはそれでなかなか面白いもんでした。

観ていても最初のうちは、歌や踊りに違和感があったのですが、物語の中盤あたりから、すっかりその世界に入り込んでいました。ミュージカルが凄いのか?四季が素晴らしいのか?その点は分からないのですが、観たことのない方は、1度は経験してみてもいいんじゃないかなと思いました。

サードステージ
ワークショップ公演
「コーマ・エンジェル」
1997/6/13〜
  1997/7/2
新宿
シアターサンモール

作・演出
  鴻上 尚史

出演
  新井 敬子
  稲葉 暢貴
  上野 可奈子
  堺 雅人
  高橋 拓自
  野口 千英子
  旗島 伸子
  深瀬 友里
  松田 憲侍
  松本 淳平
    (50音順)

「鴻上尚史による若手公演」・・・。良く分からんけど一応チェックしておきました。

内容は、以前第三舞台で上演された「天使は瞳を閉じて」と同じものでした。
放射能汚染された外界から、透明な壁によって守られて生活している人達。そんな人達を、何もせずじっと見守るしかない天使と、「見つめるだけではつまらない」と人間になった天使。その二人の天使を通じて、壁の中の世界を見つめる物語(なのかな?ほんとストーリー説明って難しい)。

僕はこの後、第三舞台がイギリスで上演した「天使は瞳を閉じて」をテレビで見る機会がありました。
やっぱり第三舞台の役者たちの方がパワーがあると思ったのですが、松田憲侍扮する「天使」役だけは、今回の方が良かったと思いました。
たびたび出てくる天使の「街は幸福だ」のセリフに、何故かホッとしました。

パルコ・プロデュース
「君となら」
1997/6/20〜
 1997/7/20
渋谷 パルコ劇場


  三谷 幸喜

出演
  斉藤 由貴
  角野 卓造
  小倉 久寛
  高林 由紀子
  伊藤 俊人
  宮地 雅子
  佐藤 慶

3年ぶりの「君となら」再演。この作品なら何度でも見る価値があると思います。

内容は、ほとんど変わっておらず、少〜しだけセリフが書き換えてありました。
ストーリーとしての面白さは、何も変わっていません。ただ、キャラクターの面白さという点だと、恋人の息子が完全にトーンダウン。3年前に、その役を演じた益岡徹さんに笑わされていたんだなと痛感。小倉さんのファンや小倉さんの方が上!って人もいると思いますが、僕は前回の方が断然上!
父親役の角野卓三さんには、前回と変わらず笑わされました。
でも再演というのは、ちょっと批判めいた目で見ちゃうもんですね。純粋に楽しもうと思うんですけど・・・。

サードステージ・プロデュース
「トランス」
サードステージ・
  ビデオシリーズ

作・演出
  鴻上 尚史

出演
  小須田 康人
  長野 里美
  松重 豊











この作品は、もうすこし前に見たような気がするのですが、とりあえずここに書いておきます。

内容は、ひょんな事から中学時代の同級生3人が再会し、その一人が妄想の世界に入り込んでしまうのを献身していく。そして次第に、何が妄想で、何が現実なのかが解らなくなるといったような話(なのかな?)。

「妄想と現実が交錯する」といった、ボーっと見ているとすっかり解らなくなる作品です。僕にはちょっと難しかったかなぁ。
鴻上作品を見ていると気になることがひとつあるんです。
それは、作品や内容のことではなく、観客のこと。鴻上作品には、宗教や政治的な事を、ブラックユーモアで表現する事が時々あるんですが、そんな時に、一部の客が異常に大笑いすることがあるんです。
「俺はそのギャグの意味が解るぜ〜、観客のほとんどは解ってないんだな〜。でも俺は解るぜ〜」みたいな「笑い」なんです。
「自慢的な笑い」が起こるのは、鴻上作品ぐらいのもんですね。