日本の・韓国現象
東京新宿・大久保、新大久保─2008〜09
日韓が同居する街
(新宿区は人口の約10%が外国籍)


右=東西に走る2つの通り──北の大久保通りと南・職安通りの間、周辺に
韓国、中国系の多彩な店が軒をつらねている。
鉄道駅:JR山手線・新大久保、総武線・大久保 西武新宿線・西武新宿
地下鉄:大江戸線・副都心線・東新宿
町名は─大久保、百人町、歌舞伎町が中心。
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材、食器などのスーパーが軸になって韓国料理店、韓国土産物、ビデオ・CD、韓国語の雑誌・書籍の店がそろってきている。加えて、不動産、美容室、理髪店、薬局、教会、お寺と、多彩な日常生活関連の店も並ぶ。すべてをカバーする韓国語のフリーペーパーが20種以上はあるだろう。街のあちこちに置かれている。経営者の多くは90年代ころからの「ニューカマー」が中心。
本の店が閉めると後は韓国の経営になる。一説ではこのあたりに韓国系の店が300はあるという。
バー、ホストクラブ、ラブホテル、民家、バッティングセンター…が混在する地域。
かつては「日本人お断り」だったりしたが、いまは日本人もふくめて相手にする韓国料理食堂。韓流が爆発して、グッズ、食材、旅行、留学、ホテル経営と、ビジネスは大きくなっている。日本人向けの韓国語学校、そして日本語学校もこのあたりにある。
学生が自国系の店でアルバイトをし、送金授受は、職安通りの表通りに出た韓国外換銀行(KEB)支店で。キレイな日本語使いの女性がカウンターで働く。

久保病院と一体のプラザハイジアには新宿区の多文化共生センターがあり、外国人の相談、日本語教室、交流会などが行われている。大久保小学校も日本語学習のために教室を貸している。親も子も、世話になっている。
 

歌舞伎町
職安通りに面して・職安並びにオムニ食堂本店として近年出店

上には韓国系の仏教の寺の名もみえる

美容室が次第に韓流グッズ店に変貌

となりにも韓流スターの
看板

職安通り歌舞伎町側の
コンビニ上の看板には韓国ビデオ、不動産、日本留学、旅行会社、ジャジャン麺…
歌舞伎町の中心・
コマ劇場(東宝)は
08年終わりに幕を閉じた
新大久保駅すぐの通りにもさらに韓国食堂が増えている
新大久保駅・大久保駅近くには99ショップ、100円ショップ、携帯電話ショップが目立つ。
ファストフード店も多く、天ぷら店などには韓国、中国、欧米系の店員。ことばも大丈夫
職安通りから歌舞伎町にかけて古くからの韓国食堂など
ノルブ──韓国で人気という。
が、3月には改装…
新大久保駅近く。「ウリ美容室」との表記が看板のハシに

なぜ韓国美容室か。
東京に韓国人好みの美容室が必要ということか(韓国ニューカマー社会ができている証しでもある)

08秋から09春につづく対円・ウォン安で日本への旅行はきびしい

大久保あたりに安い韓国・民泊が多い(ヒカリハウス。漢字は民宿、ハングルはミンパク)
PCがあり、食事も韓国流。学生、バックパッカーに使われている

「韓国広場」と同じ経営者による料理店・高麗。

となりは書籍・雑誌・CD・ビデオショップのコリアプラザ。韓流女性たちがこの辺りに多い

チャント・韓国広場は職安通り・大久保1丁目。韓国そのものを売ろうと食材は主として輸入。野菜、果物は日本産が多い

24時間開いているため深夜営業の多い大久保・新大久保・歌舞伎町の料理店の支え、中心となっている。
「高麗」「コリアプラザ」「仁寺洞」などは系列

ドン・キホーテと韓国屋台、餅、じゃがいも店
韓国料理店・大長今。新大久保駅近く。
NHKで「宮廷女官 チャングムの誓い」放送の直後に出店した

ここも電話、美容室、旅行社、不動産と手広く展開

「韓国食」ブームの火付け役となった松屋。大久保小の通り。
東中野にあった同名の韓国店は名を変え、こちらも「支店はございません」と

無料・ハングルだけの「情報誌・紙」が並ぶ。
韓国系の企業、店が広告を出している
職安通り山手線近く、もう一つの韓国食材のスーパー
ここも”ハシリ”となった食堂の一つ。
since 1986とある。看板だけが新しくなった