「慰安婦」問題の教科書記述削除などについての国会審議

149回-参議院-総務委員会-01号 2000/08/09【国会議事録】
 
 

平成十二年八月九日(水曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         小川 勝也君
    理 事         鴻池 祥肇君
    理 事         広中和歌子君
                石井 道子君
                上野 公成君
                海老原義彦君
                中原  爽君
                長峯  基君
                西田 吉宏君
                松谷蒼一郎君
                森田 次夫君
                千葉 景子君
                堀  利和君
                本田 良一君
                前川 忠夫君
                木庭健太郎君
                山下 栄一君
                阿部 幸代君
                吉川 春子君
                山本 正和君
                高橋 令則君
    ─────────────
   委員の異動
 八月九日
    辞任         補欠選任
     広中和歌子君     岡崎トミ子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         小川 勝也君
    理 事
                鴻池 祥肇君
                千葉 景子君
                広中和歌子君
    委 員
                石井 道子君
                上野 公成君
                海老原義彦君
                中原  爽君
                西田 吉宏君
                森田 次夫君
                岡崎トミ子君
                堀  利和君
                本田 良一君
                前川 忠夫君
                木庭健太郎君
                山下 栄一君
                阿部 幸代君
                吉川 春子君
                山本 正和君
                高橋 令則君
   国務大臣
       国務大臣
       (内閣官房長官) 中川 秀直君
       国務大臣
       (総務庁長官)  続  訓弘君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  安倍 晋三君
       内閣官房副長官  上野 公成君
   政務次官
       総理府政務次官  中原  爽君
       総務政務次官   海老原義彦君
   政府特別補佐人
       人事院総裁    中島 忠能君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        石田 祐幸君
   政府参考人
       内閣審議官    石塚  栄君
       総務庁長官官房
       審議官      藤井 昭夫君
       文部省初等中等
       教育局長     御手洗 康君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件

○国政調査に関する件
○政府参考人の出席要求に関する件
○国家行政組織及び国家公務員制度等に関する調
 査
 (あっせん利得罪制定の必要性に関する件)
 (平成十二年度の人事院勧告に関する件)
 (特殊法人等の改革・情報公開に関する件)
 (いわゆる従軍慰安婦問題に対する政府の姿勢
 に関する件)
 (中国帰国孤児・養父母に対する取組に関する
 件)
 (行政改革に向けた政府の体制の在り方に関す
 る件)
○理事補欠選任の件
○国民本位の行政体制充実等に関する請願(第四
 五号外四件)
○継続調査要求に関する件
○委員派遣に関する件
 

(いわゆる従軍慰安婦問題に対する政府の姿勢に関する件)

○委員長(小川勝也君) 速記を起こしてください。
○吉川春子君 日本共産党の吉川春子です。
 官房長官に質問いたします。
 政府は、戦後補償問題は二十世紀中に処理の方針であるということを何度も表明
してきました。
 当委員会で昨年五月、アジア女性基金が元従軍慰安婦にも韓国政府からも受け取
りを拒否されている問題について私が質問いたしましたときに、当時の野中官房長
官は、一人の政治家としてこの世紀末を考えるときに、今なお我が国はアジア各国
を初めとして、過去の戦争の傷跡を重く抱えていることを厳粛に踏まえて、我が国
かくあるべしという区切りを世紀末につけなければ、後世に、歴史観を欠如させた
世代にこのままこの傷を先送りしていくことに非常に問題点を強く認識しておると
おっしゃいました。
 また、ことし三月二十三日の当委員会で私は、四十兆円の軍人恩給が払われた、
片や従軍慰安婦については一円も補償を払っていない問題について質問したとき
に、続総務庁長官は、二十世紀の中でいろんな問題に前向きに処理したい、内閣と
して対応を考えており、この中には従軍慰安婦も入っているという趣旨の答弁をさ
れています。
 五カ月足らずで二十世紀が終わるわけですが、政府は従軍慰安婦の個人補償につ
いてどのように処理されるおつもりであるか伺います。

○国務大臣(中川秀直君) 会見でおくれたことをまずおわびいたします。
 委員御指摘の従軍慰安婦問題でございますが、これは女性の名誉と尊厳を深く傷
つけた問題でありまして、改めて深い反省、おわびの気持ちを申し上げると、野中
官房長官がかつて言われたことでありますが、それは私においても全く同じでござ
います。
 他方、さきの大戦にかかわる賠償並びに財産及び請求権の問題については、政府
としてはサンフランシスコ平和条約、二国間の平和条約及びその他関連する条約等
に従って誠実に対応してきており、条約等のこれら当事国との間においては法的に
解決済みでございます。
 政府としては、元慰安婦の方々に対して個人補償、これを行うということは、過
去の経緯等さまざまな検討をいたしたわけでございますけれども、考えていないと
いうことでございます。
 御案内のとおり、河野官房長官談話、また村山内閣総理大臣談話、与党戦後五十
年問題プロジェクトチーム、さらには五十嵐官房長官が基金の事業概要、そしてそ
ういうことを経て現在のアジア女性基金というものが発足したことは御案内のとお
りでございまして、政府としては、本件問題が多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つ
けた問題であるという認識から、これまでもおわびと反省の気持ちをさまざまな機
会に表明をし、そして国民の皆さんと政府の協力のもとに、元慰安婦の方々に国民
的な償いをあらわす事業や女性の名誉と尊厳にかかわる事業等を行う女性のための
アジア平和国民基金、通称アジア女性基金に対しまして最大限の協力を行っている
ところでございまして、引き続きこの取り組みを支援してまいりたいと思っており
ます。
 現在までに民間から、この六月現在でございますが、四億八千五百万円の募金が
集まり、そして政府においても十二年度予算までに十二億数千万の政府予算を組ん
でおるところでございまして、国によりますけれども、民間基金の方から償い金を
出していただきましたり、あるいはまた医療・福祉支援事業を実施、これは政府予
算の方でございますが、させていただいたり、高齢者を対象とした事業をさせてい
ただきましたり、さまざまな活動を今基金を通じてさせていただいておるわけでご
ざいます。
 いわゆる国によってこれに対して御理解いただけていないというところがあるこ
とは甚だ残念でございますけれども、先ほど申し上げたような考え方に従いまして
引き続きこの取り組みを支援していきたい、このように考えております。

○吉川春子君 河野官房長官が政府の関与を認めて調査もして、従軍慰安婦の皆さ
んが名乗りを上げたんですけれども、その数はどれぐらい政府は把握しております
か。人数ですね、それをお示しいただきたいと思います。

○政府参考人(石塚栄君) お答え申し上げます。
 慰安婦の総数のお尋ねでございますけれども、政府は平成五年八月四日に「いわ
ゆる従軍慰安婦問題について」の調査結果を発表いたしております。
 同調査結果におきまして、「発見された資料には慰安婦の総数を示すものはな
く、また、これを推認させるに足りる資料もないので、慰安婦総数を確定するのは
困難である。しかし、」「長期に、かつ、広範な地域にわたって慰安所が設置さ
れ、数多くの慰安婦が存在したものと認められる。」と、このように調査結果では
されているところでございます。
 また、アジア女性基金からいわゆる償い事業をお届けした数につきましては、こ
れまでの合計で約百六十名というふうに承っております。
○吉川春子君 私が政府筋から非公式に聞いている数は三百人ぐらい名乗りを上げ
ているというふうに聞いているんですけれども、そのうち百六十人に償い金を支払
っているということでございました。
 それで、官房長官、このアジア女性基金の償い金については、御存じのように国
連でも、これで政府の法的責任は免れない、補償しなさいということを繰り返しク
マラスワミ報告とかマクドガル報告で指摘をされております。何よりも従軍慰安婦
であった被害者自身から受け取りを拒否されている、そして台湾と韓国の政府はこ
の支払い事業を中止してくれと言って、それ以降暗礁に乗り上げているわけです
ね。
 ですから、もう百六十人に払われた、それはさておくとしても、さらにそれに近
い数を政府はつかんでいると思いますけれども、少なくともそういう人たちに対し
てもこのアジア女性基金の支払いということはできないわけですし、これが法的責
任に基づくものではないということも言われておりますし、こういう問題につい
て、法的責任ではないということはとりあえずおくとしても、受け取りが拒否され
ている、政府からも拒否されている、にもかかわらずこれを進めていくんだといっ
ても非常に現実性がないと思うんですけれども。
 この問題について、やっぱり何らかの措置をとらなくてはならないと野中元官房
長官もおっしゃっておられるわけですけれども、そのことについて、二十世紀中に
どうにかなさるというおつもりはないのかどうか、いかがでしょうか。
○国務大臣(中川秀直君) 委員御指摘の意見、委員としての御意見は、趣旨は私
なりに理解をいたしますが、他方長い経緯、経過があって、いろいろな政府の調査
やあるいはまた協議、そして基金の発足という、そういった経緯の中から今日のこ
のアジア女性基金という取り組みになっている次第でございまして、野中元官房長
官がどういう御趣旨で二十世紀中に解決するというふうにおっしゃったのか、正直
言って定かではございませんけれども、いろいろな軍人恩給の観点からの問題解決
ということに大変熱心なお取り組みをなさった、そういう分野についての御発言が
あったということは承知しておりますのでありますが、この女性基金について、今
の取り組みに対して何らかのまた違う取り組みをと、こういう御趣旨であったかど
うかはちょっと私確認を十分していない、そういうことでございます。
 その上で、先ほど申し上げたことを繰り返して本当に恐縮でございますけれど
も、さまざまな議論、さまざまないろいろな観点からの検討を加えて、政府として
はこういう取り組みのもとで何とか御理解をいただきながら進めてまいりたいとい
うのが今の姿勢でございます。どうぞ御理解をぜひ賜りたいと思っています。
○吉川春子君 相手が拒否していて、この事業はそのまま中断しているんですね、
韓国、台湾については。それは御存じのとおりです。
 我が党は、今国会に性的強制問題の解決を促進する法案を提案いたしました。従
軍慰安婦とあらかじめわかっている人には直ちに補償を行い、まだわからない国々
については調査会を設置して調査を行うということを内容としています。
 両大臣に、この場で委員長、法案をお渡ししたいんですけれども、いかがでしょ
うか。
○委員長(小川勝也君) はい、許可します。
   〔資料配付〕
○吉川春子君 それではお渡しいたしますので、ぜひこれを御検討の上、議事録
もよく精査していただいて、ぜひ二十世紀中に解決したいとおっしゃっておられる
わけですから、実行していただきたいと思います。
 引き続き、教科書問題についてお伺いいたしますけれども、その後総理がおわ
びの手紙を従軍慰安婦の方に出されて、その中で、我々は過去の重みからも未来
への責任からも逃れるわけにはまいりません、おわびと反省の気持ちを踏まえて、
過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えていかなくてはなりませんと、この
ように総理の手紙で言っておりますし、また日本政府の施策の中でも、いわゆる従
軍慰安婦問題について、特に次の世代を担う若者が、学校教育を通じて我が国の
近現代史にわたる歴史を正確に理解することを重視しているというふうに言ってい
るんですが、この方針については確認なんですけれども、官房長官、変更はありま
せんね
○国務大臣(中川秀直君) もちろん政府が総理の手紙として発出させていただい
たものは、現在も未来も政府の考え方であると、このように思います。

○吉川春子君 文部省。東京書籍、教育出版、帝国書院の中学の歴史分野の教科
書の「従軍慰安婦」の記述を訂正しました。どのように訂正したのですか、簡潔
にお願いします。
○政府参考人(御手洗康君) 昨年十一月に、この御指摘ございました三社から
教科書の訂正の申請が出されまして、具体的には「従軍慰安婦」という用語を三
社とも「従軍」を取りまして「慰安婦」ということに訂正をしたいという申請が
ございましたので、文部省といたしましてはそれを認めたということでございま
す。
○吉川春子君 強制的に駆り出されたの点も言ってください。──ちょっと時間が
ないのでスムーズに答弁してください。
○政府参考人(御手洗康君) 失礼いたしました。
 もう一つは、東京書籍におきましては、「従軍慰安婦として強制的に戦場に送り
だされた若い女性も多数いた」という記述を、「慰安婦として意思に反して戦地に
送りだされた若い女性も多数いた」という全体としての訂正がございました。
 他の二社は、先ほど申し上げた部分だけでございます。
○吉川春子君 「従軍」という軍の関与を示す言葉をあえて教科書から落とした、
そのことを文部省は認めた。それから、「強制」という言葉を「意思に反して」と
いう非常にあいまいな言葉にした。そういう訂正を認めた文部省側の理由を端的に
お示しください。
○政府参考人(御手洗康君) 教科書の記述につきましては、基本的に教科書会社
がみずからの自発的な意思に基づいて編集をし、それを文部省が検定をする、ある
いは適切な理由がある際に……
○吉川春子君 いや、内容は、理由でいいんです。制度はいいです。
○政府参考人(御手洗康君) 訂正をしたいということを認めるということでご
ざいまして、いずれの会社からも、一つは「従軍」という語句については、慰安
婦が軍属であったかのような誤解を与えかねなかった、あるいは慰安婦の他の身
分について従軍看護婦などの言葉と同義に受け取られかねないといった学習上の主
張があるということを理由として申請されたものでございまして、文部省といたし
ましては「従軍」を使わない「慰安婦」、あるいは「強制的に」というような言
葉を使わない記述が他の教科書においても認められておりますので、それを認め
たということでございます。

○吉川春子君 「従軍慰安婦」という言葉は国際的には余り通用していない。むし
ろ国連は「慰安婦」という言葉を否定しているんですね。
 それは例えばクマラスワミ人権委員会の特別報告者は、「「慰安婦」という語句
が、女性被害者が戦時下に耐えなければならなかった、強制的売春並びに性的服従
及び虐待のような、毎日行われる複数の強姦及び過酷な肉体的虐待の苦痛を、少し
も反映していない」という理由で「「軍隊性的奴隷」という語句の方がより正確か
つ適切な用語であると確信を持って考える。」、こういうふうに言っているんです
が、「従軍慰安婦」という語句を云々するんであれば、この国連の指摘については
どのように検討されたんですか、文部省。
○政府参考人(御手洗康君) 教科書におきまして歴史的な名称あるいは社会的な
現象等をどう表記するかということにつきましては、その時々の社会的な常識ある
いは学界である程度定着している用語、そういったものをバランスよく見比べなが
ら、教科書検定審議会におきまして一般的に通用する、子供たちが学習上これで十
分理解できるだろうという範囲で認めているということでございまして……
○吉川春子君 いや、検討したかどうかだけ言えばいいんですよ。国連のあれにつ
いて検討したかどうかだけ言えばいいんです。
○政府参考人(御手洗康君) 文部省として、そのような用語について検討する立
場にございません。
○吉川春子君 要するに、もうそういう学問的な研究の成果を教科書に反映する
ということではなくて、例えば「従軍慰安婦」の記述が七つの教科書に全部載せ
られた。その直後、特に自民党の議員から、これはけしからぬじゃないかという、
予算委員会を中心とした質問ががんがんやられた。そういう趣旨に沿った教科書
の訂正申請が出てきて、それを文部省は認めたということなんですけれども、内閣
官房外政審議官に伺いますけれども、従軍慰安婦の管理の実態について、強制に
ついてはどのように政府は考えていますか
○政府参考人(石塚栄君) お答え申し上げます。
 慰安婦問題に対する当時の軍の関与という問題……
○吉川春子君 管理です、管理。
○政府参考人(石塚栄君) 管理の問題ですか。
 さきも引用しましたが、政府調査結果におきましては、慰安所の経営及び管理に
つきましては、慰安所の多くは民間業者により経営されていたけれども、一部の地
域においては旧日本軍が直接慰安所を経営したケースもあったと。民間業者が経営
していた場合においても、旧日本軍がその開設に許可を与えたり、慰安所の施設を
整備したり、あるいは慰安所規定を作成するなど、旧日本軍は慰安所の設置あるい
は管理に直接関与したと、このような調査結果になっております。
○吉川春子君 その次です、その次。管理の実態。
 その管理が強制的であったということについてどういうふうに書いてありますか
と、そこを言ってほしいんです。
○政府参考人(石塚栄君) いわゆる慰安婦の管理の問題でございますけれども、
さきの調査結果においては、結論といたしまして、いずれにせよ、慰安婦たちは、
戦地においては常時軍の管理下において軍とともに行動させられており、自由もな
い痛ましい生活を強いられたことは明らかであると、そのような結論とされてござ
います。

○吉川春子君 時間がもう来てしまいました。
 官房長官、今は曲がりなりにも七つのすべての中学の教科書で慰安婦の記述が
ある。そして高校の教科書では、二十五のうち一つだけ除いて全部記述がある。
今検定中の中学の教科書の中では慰安婦の記述が残るのは三つだと、四つはもう
慰安婦の記述さえもなくしてしまう、こういう検定が今進んでいるわけです。
 補償金を払うという問題も解決しなくてはなりませんが、これを後世にやっぱり
きちっと正確に伝えていくということが国際公約でもあるんですね。官房長官談話
でそのようにおっしゃったし、その後もそういう形で来ているわけだし、したがっ
て教科書にも全部取り上げられたと。それが、まず訂正という形で内容が非常に
トーンダウンしたと。そして、さらに今度は記述そのものを半分以上の教科書が
削ってしまおうとしている。しかし、もしそういうことをされたら、再びさらに大
きく日本に対する非難が巻き起こると思います。
 政府は、今までの方針どおり、教育においてきちっと従軍慰安婦の問題につい
て正しく後世に引き継いでいくというその立場をしっかりと守ってほしいと思いま
が、最後に官房長官の御決意を伺いたいと思います。
○国務大臣(中川秀直君) いわゆる平成五年の内閣官房長官談話の中で、今、
お触れがございましたが、従軍慰安婦の問題については、歴史の教訓として、歴
史教育や歴史研究の活動を通じて長く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さな
いことが重要であると認識しているとしておりますが、このことについての政府の
方針は何ら変更はございません
 他方、歴史教科書については、先ほども御答弁がありましたけれども、一義的
には教科書発行者が編集し、作成したものについて、文部省において検定基準に
基づき、国際理解と国際協調等の見地から適切に検定が実施されているものと承知
をいたしております。
 十四年度から使用される中学用教科書について、四月ですか、検定申請を受理
したと。そして現在において検定作業中であるということは承知しておりますけれ
ども、その図書の内容といいましょうか、検定申請された図書の内容については、
一切私は聞いていないところでございます。
 今後とも、官房長官談話の趣旨は政府の方針として堅持をしてまいります。
○吉川春子君 終わります。