§9人制のフォーメーションって?
フリーポジションである9人制は各チームによって様々なフォーメーションがあり、楽しませてくれます。
基本的には図1のように並んだとき、ネット際から前3人をフォワード(F)、次にハーフ(H)、バック(B)とし、左側からレフト(L)、センター(C)、ライト(R)と決め、例えばレッドの選手をフォワードレフト(FL)というふうに呼びます。
ただし、レクリエーションを除き、このスタイルで試合をするチームはほとんどありません。
図2は相手がサーブを打つ場合、現在主流とされている
サーブカットフォーメーションです。ブルー(FC)がネット際に立ち、FLもサーブカットできないくらい前に移動します。FCは俗に言う
セッターであり、FLが速攻に入る、いわゆる
センターってやつです。
イエロー(FR)が下がり、前4後3で体系を作ります。ここでグリーン(HL)が
レフトでグレー(HR)が
ライトって呼んでます。つまり、エースと呼ばれるレフトポジションはFLではなく、HLになるわけです。
でもエースを「ハーフレフト」なんて普通言いません。レフトはレフト、ライトはライト! まっ、難しく考えることはありません。何せ
フリーポジション、何処にいても構わないわけですから。
(コート外にいたっていいのです)
サーブはコート中央に入る確率が高いので、ピンク(HC)とイエロー(FR)がほとんど処理します。またHCとFRを積極的に攻撃参加させるため、中央をバックのブラウン(BL)とブラック(BR)で処理し、FRを前に出しHCはサイドに開き、HLとHRが後ろに下がるという
体系をとるチームもあります。
ジャンプサーブ全盛の時代、この
中央2人を誰にするかが重要になってきています。
図3は自チーム(のバック)がサーブを打つときの攻撃&ブロックフォーメーションです。前6後3の体系が主流になっています。FCのセッターを軸にFLとFRが速攻主体、HCが時間差、HLとHRがサイドからの攻撃というのが主な役割となっています。
6枚ブロックじゃ抜けないよ! とお思いでしょうが、マーカーアンテナがサイドラインより20cm外に立てられている。オーバーネットは禁止。相手方コートにボールを返球するまでに3回ボールに触れることができるが、ボールがネットに触れた場合はもう1回ボールに触れることができる(つまり簡単に言うと、4回で返球できるときがあるってこと)・・・等、そこはうまくできており、ネット際の攻防が9人制の醍醐味のひとつにもなっています。