最近のバレーボールでは、サーブの善し悪しが大きなウェイトを占めるようになってきています。
さて、9人制ではサーブの試技が2回あります。これはテニスのサーブとほぼ同様と考えてもらうとわかりやすいでしょう。もちろんネットインなんてありません。
ファーストサービスはサービスエースを狙ったジャンプサーブ、セカンドサービスは少し威力を落としたジャンプ又はフローターサーブが主流です。
これを、2回あるし・・・といって、1回目を入るか入らないか分からないような力任せで打つと、自チームのリズムが崩れてしまいます。
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流れを変えるジャンプサーブ |
しかしジャンプサーブを打つことにより、よりレシーブ側にプレッシャーがかるので、トップチームでは9人全員がジャンプサーブを打つようになってきました。
たった1本で得点でき、しかも流れまで変えてしまうサーブ。強化無くして上位進出は望めません。
とは言え、全員がポイントゲッターにはなりませんので、ここ1点が欲しいときは、ピンチサーバーとメンバーチェンジをする事が多いです。
9人制は3回しかメンバーチェンジが出来ません(現在は6回できます)が、その有効な一つとして2回をここで使い、勝負に出ます。ピンチブロッカー等と交代するよりよっぽど得点の確率は高いでしょう。
サーブ権側に絶対有利の2回試技、でも簡単には入らないファーストサーブ、エースを取らせないレシーブのテクニック、そしてラリーポイント制。これらがうまい具合にバランスがとれているのです。
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低い身長ながらバック陣のジャンプサーブも得点源だ |
なんで6人制はネットインサーブみたいなわけわからんルールが出来るんでしょうか。
サーブ権側を有利にしたいのなら2回試技の方がわかりやすいです。あれでゲームセットになったら負けた方は悔しいでしょうねえ。
例え元に戻るとしても、ルールに振られる選手が可哀想です。