§ニッポンの9人制・アタック編

アタッカーには様々なトスが上がってきます。

門脇選手のアタック
4枚ブロックに対応。
特に2段トスで大きく上がってきた場合、フリーポジションなので最低で3人、多いと5人も相手ブロッカーが飛んできます。
とても簡単には打ち抜けない・・・しかし、例えばレフトアタッカーだとすると、

ブロッカーはオーバーネットが出来ない。
ワンタッチは1カウントされる。
サイドライン上から20センチ外にアンテナがある。

という利点を生かし、過去の経験と現在の状況から様々な選択が出来ます。

まともに打つ。オーバーネット出来ないんだからなんとかなるよ。

ストレート又は手先を狙い、ワンタッチを誘う。決まればOK、もし取られてもチャンスボールで返ってくる可能性が高い。そこでもう一回攻撃だ。

フェイント気味にブロックに軽く当てる(これを“リバウンド”と言います)。相手が待ちきれずにオーバーネットをしたらしめたもの。ブロックに当たっても強いボールは返ってこないから、うまくチャンスボールにすれば再度攻撃が出来る。

フェイント。ブロッカーが多ければ守備の穴も大きくなる。そこを狙う。
等々・・・

例え打ちにくいボールであっても、隙間ないブロックの壁があったとしても、テクニック次第で自チームのチャンスボールにしてしまうことが十分に可能。
パワーと高さは必要ですが、9人制はそれが絶対ではないのです。


コンビ
攻撃バリエーションの豊富さは9人制ならでは。
フリーポジションとはいえ、自分の役割は大体決まっているので、6人制みたくセンターからライトへ思いっきり移動して打つようなことは殆どなく、その点でダイナミックさは、あまりないかもしれません。
人数が足りているので、そのようなことをする必要がないですから。
しかし、攻撃フォーメーションはバラエティに富んでいます。

セッターを除く前衛が5人いるとすると、レフトオープン(HL)、レフト側速攻(FL)、レフト側時間差(HC)、ライト側時間差(FR)、ライトオープン(HR)というようなパターンが多いでしょうか。
余裕があるなら、HLとHRはもっと低いトスを打つでしょうし、FRはCクイックも出来るでしょう。HCはFLと組んで速攻気味に入ってもいいし、HRとの時間差に絡むことも出来ます。

もちろんアタックラインなんてないので、バック陣が前に来て打っても問題ありませんし、セッターのツーアタックだって、いつでもOKです。
ですから、特にチャンスボールから繰り出す怒濤の攻撃は、迫力満点です。

いざとなったら全員攻撃! なんてチームもいるかな?


前ページに戻る HOMEへ戻る