§ニッポンの9人制・ブロック編

様々な攻撃を仕掛けるアタッカー。そしてそれを阻止せんとするブロッカー。ネット際の攻防も9人制の醍醐味のひとつです。

ブロック1
オーバーネットは許されない。慎重且つ大胆なプレーが要求される。
なんと言っても、ブロックのオーバーネット禁止。これが効いてます。
これで身長の高い選手に対してもリバウンドやワンタッチ等で十分対応できます。
確かにブロックに高さは必要かも知れませんが、それが全てではないところがいいです。
それだけに、ブロッカーはオーバーネットに注意し、尚かつ相手アタッカーのフォームを読み、的確なブロック動作を行わなくてはいけません。

さて、審判による判断が一番バラツクのがこのオーバーネットであり、さっきは大丈夫だったのに、大事な場面で同じようにブロックしたのにオーバーネット! これは痛い。 もうガックリですね。
判定が覆らないのは分かっていても、審判に当たる気持ち、よおく分かります。

長身ブロッカーは速攻、時間差に威力を発揮します。速攻で振られたとしても、次の時間差に間に合うからです。
つまり、あまりジャンプをしなくていいから滞空時間が短くて済むのと、トスが上がってからでも対応できるということです。だから腕の長い人も有利です。
多彩な攻撃ができる9人制で、中のコンビネーションを使いにくくすると、試合展開としては相当ラクになります。

アタッカーがうまいとそう簡単にはシャットアウト出来ません。そこで何とかワンタッチで2段トスにつなぎ、攻撃又はリバウンド等でチャンスボールをもらうといった展開に持ち込むのが主流です。
ですから止めるというよりも、カベを作るという感覚の方が合ってます。
また、達人になるとオーバーネットに見せないブロックというのも出来るようです。
例えばボールに当たった瞬間、手首の返しを戻すとかね。
でも、時には承知で止めに行くこともあります。(審判の癖を見る、相手の動揺を誘ったり行動を制限する、等)


ブロック2
“壁”が出来てこそ、威力を発揮する。息の合ったブロックで相手の攻撃を封じろ!
トップチーム同士の試合では、膠着状態が多くなり、なかなか点数を離すことが出来ません。
その時、抜け出すきっかけとして多いのが、サービスエースとブロックによるシャットアウトです。
信頼される相手のエースを止めたときのダメージは相当なものがあるでしょう。
そう簡単に決まらないからこそ、とても重い1点となるのです。

・・・Vリーグ選手が9人制の試合をしたら、一番手こずるのがこのオーバーネットルールですかねえ。(ネットプレーとかは、あえてやる必要もないし)
実際、数人の6人制選手が交ざって9人制の試合をしているところを観戦したことがありますが、「なんでだよっ」と、審判に文句を言っているのは6人制の選手ばかり。
マイナーな9人制だからってそんなにナメちゃだめだよって感じで見てました。
まあ、9人制の選手だって何年たっても直らない選手がいますけど・・・

とにかく、振られようが遅れようが、諦めずに飛べっ! 最後はこれでしょう。


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