§ザ・ジャッジ! インかアウトかそれだけが問題じゃない?

バレーボールに携わった人なら1回はラインズマンの経験があると思います。学生なら下級生が、社会人なら負けたチームから出すことが多いでしょう。
公式審判員がラインズマンまでするのは全国大会の最終日とか国体のような大会に限られ、殆どは上記のような負けたチームから、あるいはボランティアでその開催地域から選抜された人達で構成されます。

1点を争う白熱したゲーム中、ボールはライン際へ! 完璧アウトと確信して見逃した瞬間、ラインズマンがインジャッジ!・・・その後、選手が主審に食ってかかる光景が目に浮かびますね。公式審判でない人がラインズマンの時は尚更、“あんたに判定できるのか!?”なんて目で睨み付けられます。こういうことは大会中少なからずあることでしょう。

みんな同じように判定しているはずなのに・・・試合に負けたあとのラインズマンなんかは集中力もなく判断も鈍りがちと思いますが、ではインとアウトはどこで判断しているのか?ということになります。
ルールブックでは「ボールアウトはコート外の床に触れたとき」となっており、線審については「区画線に触れた時ボールイン」と記載されており、こと細かくはありません。

判定
強打でライン際に落ちたとき、ボールはラインに触れてますが接地面の中心より外側なので、アウト。
ここからはある審判の方々から聞いたお話。
コートというのはラインを含みます。つまりラインの外側までがコートということになります。基本的にその外側のライン上よりボールの中心線がコートの中にあれば、インと判断します。
強打などで床に落ちた時ボールが変形することがありますが、その時は接地面の中心をボールの中心とします。(ビーチバレーのように床が凹凸の場合は、最初の接地点で判断する場合もあります)
ギリギリインの場合、コート内から見ている選手は逃げていくボールに対しアウトに感じることがあるかもしれません。

もちろん個人差がありますので、大会前にバラツキを少なくする様トレーニングはします。開催地域から選抜された方達もトレーニングしてるはずです。そして大会によってオーバーネットの基準が変わるように、多少ジャッジメントも違う場合があります。
人間が判定するスポーツなので、バラツキがあって当然でしょう。審判員は、プレーヤーや観客が納得すれば良いと言われてます。

ということで判定の基準がお分かりになったでしょうか? そしてその判定がずれることは仕方のないことです。インかアウトかはもちろん大事ですが、バラツキの小ささも重要です。なんとか大会期間中は同じ判断をお願いしたいです。もちろん自分がその立場になったら気を付けないと。
でも結局バラツキはゼロには出来ないので、不満があるならそれに左右されない試合をしなさいってことになりますけどね。

今まで漠然とジャッジしてた人は上記基準を参考にされると、バラツキも少なくなるでしょう。ラインズマンの皆さん、今後も「誰もが納得する判定」目指し、宜しくお願いします。

※判定内容は審判に聞いたひとつの事例であり、JVA等の公式見解ではありません。
※ビデオ判定が導入されて以降、少しでもラインに触れていればイン判断になっているようです。

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