3rd リコーグループカップリポート

9月2日

仙台では連続降雨記録を83年ぶりに更新する36日間という異常天候だったわけですが、今日の厚木市もまだ9月初めなのに宮城と変わらぬ涼しさ。会場のリコー厚木体育館は冷房完備のため、暑かったとしても試合には特に影響しませんが、移動やらその他の行動で負担にならないのはありがたい。
今年で3回目のリコーグループカップ、今年も4チームが集結して熱戦が繰り広げられます。連覇中のRI東北が3連覇なるかが注目されるところ。 ちなみに試合は2セットマッチなので、得失セット、得失点がより重要になってきます。また内輪的にリコーの呼称は厚木とさせていただきます。

加藤 リコーインダストリー社長・大会会長による開催の挨拶要約:「応援的には毎年同じチームが勝つのもっていうところがありますので、もしかしたら今年は番狂わせが起きるんじゃないかというところも楽しみにしています。皆さん怪我なくゲームを楽しんで下さい」


第1戦 リコー(厚木) vs リコー沼津

第1セット:序盤互角の展開から沼津の時間差アウト、厚木サービスエースと中央から強打、ライトフェイントで厚木9−4とリード。厚木セッターのオーバーネットと沼津レフト強打で沼津追い上げるも、ダブリでチャンスを逸すと、厚木が沼津レフト強打をブロックして勢いをつけ、21−14と厚木が先取。
第2セット:沼津はカットミスが響き4−1とされるが、サービスエースを契機に11−12と逆転。しかし沼津は細かいミスが続き16−13とされる。厚木はしっかりつないで突き放し21−14とストレート勝ち。


第2戦 RI東北 vs RI勝田

<第1セット>
スタメン:FL永井 FC石川 FR針生 HL佐藤(孔) HC佐々木 HR鎌田 BL熊谷 BC梅津 BR安重
リザーブ:吉田 清藤 菊地 佐藤(洋)

佐々木時間差、佐藤強打、勝田中央から強打、永井B打てず2タイ、東北つなぎミス、東北タッチネット、佐々木強打、佐々木ダブリ、石川トスフェイント、永井Aで5タイ。
永井サービスエース、永井ダブリ、針生強打とサービスエース、勝田ライト強打、佐々木時間差、勝田ライト強打、勝田中央からフェイント9タイ。勝田中央からプッシュはアウト、永井A、安重サービスエース、勝田ライト強打、東北オーバータイムス、佐藤強打アウト12タイ。
佐々木時間差、東北オーバータイムス、鎌田強打、佐藤連続強打、勝田時間差アウト17−13、勝田A、佐々木時間差、梅津に替えてピンサ佐藤から勝田返球アウト、佐藤強打、佐藤セカンドでサービスエース21−14。

<第2セット>
スタメン:石川→BL佐藤(洋)、BL→FC熊谷
勝田の強打が冴えて1−4、佐藤軽打、針生2段トスドリブル、佐藤強打、勝田ライト強打、永井A、針生サービスエース5−6。勝田レフト強打、鎌田強打、勝田レフト強打ブロックアウト、鎌田軽打、佐々木強打8タイ。
鎌田ダイレクト、勝田中央から強打アウト、勝田Aをブロックオーバーネット、永井B、勝田レフト強打アウト、針生強打、鎌田強打、佐藤サービスエースの5点連取で15−9。
勝田レフト強打、永井B、勝田ライト強打、佐々木時間差、勝田ライト強打、勝田ダブリ、佐々木時間差、勝田ライト強打17−12。勝田ダブリ、針生裏時間差、鎌田強打、佐藤ダブリ、勝田ライトフェイントはアウト、21−13。


針生選手の強打。
鎌田選手の強打。

今回はリコー厚木で研修中の新人・清藤選手もRI東北のリザーブとして入っています。
前半は勝田がいい試合運びをしていました。東北は拾っているんだけど決め切れない状態でした。第1セットは中盤以降ようやく強打が決まりだし、第2セットも中盤からミスが少なくなるとともに加点できました。
なんとなくセット初めにス〜っと入ってしまったかな? やはり全国を見据えるならば、出だしから集中して全力で臨まなければなりません。トップチームは後半の追い上げなど許してくれないでしょう。
勝田は諸事情でメンバーが集まらず、厚木から選手を借りてのプレーながら前半はまとまっていました。ただそれが1セット持たない。「若手が静か過ぎるんですよね」と勝田の島崎監督、もどかしさを感じているようでした。


第3戦 リコー沼津 vs RI勝田

第1セット:お互いシーソーで譲らず、勝田ライト強打とサービスエースで7−9と一歩抜ける。沼津は追い付くが勝田は逆転を許さず中盤まで展開、沼津はCとレフト強打、勝田のミスも絡んで17−13と逆転。勝田も沼津のミスに乗じて18−17と迫るが、あと一歩及ばず21−19で沼津が先取。
第2セット:勝田は連続サービスエースで2−6とするが、沼津はブロックとサーブで崩し9−8と逆転。勝田のミスが続いて15−10、ラリーを沼津が制して19−12、勝田は強打とブロックなどの4点連取で19−16と詰めるも、沼津のコンビで21−17、沼津ストレート勝ち。


第4戦 RI東北 vs リコー

<第1セット>
スタメン:FL永井 FC石川 FR針生 HL佐藤(孔) HC佐々木 HR鎌田 BL熊谷 BC梅津 BR安重
リザーブ:吉田 清藤 菊地 佐藤(洋)

厚木レフト強打、佐藤強打、厚木ライト強打アウト、佐々木時間差、永井Aアウト、熊谷と佐々木が弾く厚木連続サービスエース、鎌田強打を厚木ブロック、厚木レフト強打3−6。
佐々木時間差、厚木レフト強打、永井Aフェイント、鎌田強打、針生サービスエース7タイ、厚木ライト強打、鎌田強打アウト、永井Aを厚木ブロックオーバーネット、厚木中央から強打、石川ダイレクト、佐藤強打10タイ。
厚木レフト強打、鎌田軽打を厚木ブロック、ラリーから東北のブロックフォローミス10−13、佐々木時間差、厚木レフトのネットプレーもアンテナ、厚木A、厚木ピンサダブリ、厚木レフト強打、針生弾く厚木サービスエース13−16、タイムアウト東北。
安重弾く厚木サービスエース、鎌田フェイント、梅津に替えてピンサ佐藤、石川に替えてピンチブロッカー菊地の二枚替えは、厚木2段トスドリブル、佐藤プッシュ16−17、タイムアウト厚木。
針生裏時間差、厚木レフト強打ブロックアウト17−18、厚木ピンサも佐々木時間差、厚木ライト強打をブロック19−18。厚木セッタートスフェイント、ラリーから佐々木フェイント、厚木レフト強打をブロック21−19。

<第2セット>
スタメン:変更なし
佐藤、厚木中央から強打、佐藤強打、針生サービスエース、厚木トス大きくライト軽打もアンテナ、厚木レフト強打、佐藤強打、厚木Aネット6−2、タイムアウト厚木。
厚木ライト軽打をブロック、厚木両サイド強打、厚木オーバータイムス、安重サーブのダイレクト返球を拾えず8−5、永井B、厚木レフト強打、鎌田フェイント、厚木レフト強打アウト11−6、厚木ライト軽打、厚木時間差、針生裏時間差ネット、鎌田強打アウト11−10。
佐藤強打、厚木ライト強打アウト、厚木ライト強打、厚木レフト強打アウト、厚木中央からプッシュ、厚木サービスエース、厚木時間差14タイ。鎌田強打、厚木レフト強打アウト、佐々木サービスエース、永井Aで18−14、タイムアウト厚木。
厚木レフトをブロック、厚木中央から軽打、鎌田強打、永井サービスエース21−15。


熊谷選手のオーバーカット。
佐々木選手の時間差。

第1セットは厚木ペース。7タイと一度は追いついたものの、厚木両サイドの強打に対応しきれず13−17とされました。しかも17点目はタイムアウト開けからの安重選手のカットミスという最悪の状況。
しかしここからピンチサーバーとピンチブロッカーの二枚替えで追いつき、終盤はブロックで仕留めました。崩したピンサ佐藤選手はグッジョブ、「あとは本番でやってもらえれば」と門脇監督。ただ、「チームとしてサーブカットはいいんだけどアタックレシーブが全く…何とかして欲しい」と注文も忘れてはいません。
春先の強化練習会では勝てる見込みが殆どないイメージだったんですけどね…やはり守りが安定しているのが大きいかな。

厚木は完全な勝ちペースから突然の崩れ。2セット目は流れを断ち切れなかったね。両サイドが決まらなくなったのが見た目では大きいと思われます。それが一本調子なのか、つなぎが悪かったのか、その辺を対処していけば全国8強進出も近いのではないでしょうか。
今回はRI東北に軍配が上がりましたが、お互い切磋琢磨して上位進出できればと思います。

ちなみにこの試合の主審を務めたのが勝田の島崎監督。何でも9人制特別A級審判取得に向け、実践を踏まなくてはいけないそうです。
それにしても自身は選手、しかも今回は専門のバックではなくセッター、そして監督、そして審判(テーピングしながらのジャッジに熱情を感じます)と、いったい何刀流なんだよ。
「いやー、試合後の審判だとつい選手目線になってしまう」と島崎審判、サーブが主審に当たり、ネットワイヤーとボールの間に指が挟まってかなり痛そうにする場面もありましたが、滴る汗を拭いながら奮闘していました。


第5戦 リコー vs RI勝田

第1セット:序盤は厚木が追う展開となったが、お互いミスでなかなか抜け出させない。勝田のバックトスドリブルと厚木のブロック、厚木サービスエースで14−11と厚木が引き離しにかかる。勝田は長いラリーを制して18−14とするが、流れを戻さずには至らず、21−15で厚木先取。
第2セット:出だしで勝田ライト強打を厚木がブロック、更に厚木はレフト強打、サービスエースで8−3、強打とサーブで13−4とリードを広げていく。勝田は連続得点できず、厚木が強打で押して21−8とした。

時間が押したため、最終戦は1セットのみということになりました。昨年もギリギリだった?そうで、もう少し帰りの時間を遅くしてもいいのではないでしょうか。選手としてはちゃんと試合を終わらせたいだろうし、まあそこは改善をご検討いただきたいと思います。


第6戦 RI東北 vs リコー沼津

<第1セット>
スタメン:FL吉田 FC熊谷 FR針生 HL佐藤(孔) HC佐々木 HR菊地 BL清藤 BC梅津 BR安重
リザーブ:石川 永井 鎌田 佐藤(洋)

沼津時間差、佐藤弾く沼津サービスエース、東北フォローがホールディング、吉田Bがタッチネット0−4。佐藤強打、沼津時間差、佐々木時間差、沼津レフト強打、針生強打、安重サービスエース4−6、沼津ライト強打、針生強打アウト、沼津オーバータイムス、熊谷ダイレクト6−8。
沼津FR強打をブロックオーバーネット、長いラリーは沼津レフト強打アウト、沼津セッターのネットプレードリブル、佐々木軽打9タイ。沼津時間差、菊地強打、佐藤強打アウト、熊谷ネットプレーミス、沼津レフト強打、沼津ダイレクト10−14、タイムアウト東北。
沼津レフト強打、菊地強打アウト、佐藤強打、沼津C、佐藤強打12−17。青藤に替わりピンサ佐藤から沼津レフト強打ブロック、沼津ライト強打、佐藤強打、吉田A、菊地強打16−18、タイムアウト沼津。
佐藤強打を沼津ブロック、沼津時間差16−20、沼津2段トスは天井当たり、沼津レフト強打アウト、沼津レフト強打を吉田ブロックオーバーネット18−21。


安重選手のオーバーカット。
佐藤(孔)選手の強打。

控えメンバー中心といっても、やっぱり勝たないとね。サーブカットはそれほど崩れていないのだから、攻撃陣が対処しないといけません。
最後の追い上げ、もう沼津は2段トスは天井に当てるし、レフトの強打はアウトで一杯一杯の状況なのに、こちらのオーバーネットで終了なんて…止めた本人は「え?」って感じでいたのでアツくなっていたのでしょう。
主審は「大会の趣旨からラリーが続いていて微妙なやつは流す時もあるけど、あれはダメ」と言っていたので、全く自分を制御できていない。そこがスタメンを勝ち取れない理由でもあるわけだし、大いに反省すべし。
この試合は新人選手も入りましたが、来年に期待できるプレーを見せてくれました。

こういう展開になるとやはりレフトにしわ寄せが来てしまうのですが、10タイからのスパイクアウトから6連続失点が始まってしまったのは残念。レフトからレフト“エース”になるには、こういう場面を乗り切らないといけないのでしょうね。
沼津はいい集中力でした。声も出ていたし、これができれば勝てる…だけどこれが難しい。ウチも同じようなものですが、監督、コーチから見れば何でやれるはずなのにやらないのかってところに歯がゆさを感じてることでしょう。そう簡単にいかないからそこ勝負の面白さがあるんですけどね。

熊谷選手のネットプレーミスですが、実は沼津の今野さんが構えた腕に当たって軌道が変わっていました。確か理由を問わずネットプレーを邪魔したらインターフェアになるはずですが、審判としては「全くの死角で分からなかった」そうです。
審判が気付かないなんて、もう芸術の域だね。(^^)
ただ、大事なのはこのあと。ちょっとどうして?って感じのジェスチャーだけで次のプレーに移ってしまいましたが、ここは主将が主審に問い合わせるべき。針生選手が主将代行となりますが、判定が覆ることは100%ないと分かっていても、こっちとしては当然“何でだよ”ってなるはずなので、その間に気持ちを整理させることができます。
あとは劣勢な状況なのにボールをさっさと相手コートに返してしまうのももったいない。もちろん速やかに行わなければなりませんが、ゴロで返すんじゃなくバウンドさせれば1秒くらいは違ってくるでしょ?
その1秒があれば一言多く何か言えるし一呼吸分はあります。本当に浮足立っているなら審判に注意されるまで保持したっていい(いやダメだけど…)。勝つためには相手を欺くフェイントや時間差攻撃だけじゃない、抜け目なく、ある時は少し狡猾な行動も必要なことを認識してもらいたいです。

ということでRI東北が3連覇を達成。MVPは終始安定したプレーを見せた安重選手が選ばれました。
「本当は控え選手を勝田戦で使うつもりだったんですが、ああいう流れになってしまったので…」と門脇監督は沼津戦を振り返っていました。で、1セットしかしない状況でも控え選手を大量投入したのは、もうこのセットしか使う場面がないことと、1セット取られても「優勝が確定したのが判っていた」から。
だけど1セットとは言え、やっぱり負けるっていうのは気持ちいいものじゃないね。更なる底上げを期待します。

加藤大会会長の総評:「皆さんお疲れ様でした。東北の皆さん3連覇おめでとうございます。朝、番狂わせがあるんじゃないかと余計なことを言ってしまったのは、厚木が実力を付けてきたということを踏まえてでしたが、1セットマッチとは言え沼津に負けるとは思わなかったし、本当に面白くて最後は沼津応援に回ってしまいました。
また勝田の頑張りも凄く印象に残っていて、なかなか人が揃わない中、いいところまで行っていたので、よくやってるなと感心して見ていました。沼津は最後の気迫は素晴らしいものがありました。
各チーム色々課題も見えてきたと思いますので、練習に励んでいただいて大会ではいい結果を出せるよう頑張って欲しいと思います」

◇         ◇         ◇

選手はその日に帰りますが、スタッフ(一部選手)は残って懇親会が開かれました。リコーグループの面々ということで、内容はかなり内輪的な話が多くなりました。
加藤社長:「今日は本当に面白かったですが、最後1セットマッチだったのは残念でした。できれば秋のシーズンが深まる前に課題確認しあうような位置付けで続けていっていただけたらと思います」

身内で切磋琢磨できる環境は素晴らしいことですし、今後も継続していければと思います。そして栄光を掴み取れ!

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