・大輪咲くか?広島国体
国体は広島県の三次市で行われた。駅で東北リコー応援担当である地元スポーツ少年団の歓迎を受ける。国体ならではだ。
今回は準々決勝から登場のため、たとえ連敗しても7位入賞となるが、目標はあくまでも1勝、特に初戦を勝って準決勝進出を果たしたいところだ。
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5、7位決定戦−。他の全国大会の敗者復活戦と違い、勝っても後はない。実力よりも精神力の強さが勝負を左右する可能性が高い試合だ。
もちろん順位決定戦は初体験。第1セット、気持ちの整理が付かないまま試合が始まった感があった。無造作なプレーが続出、全く持ち味を発揮できないまま9点で落とす。
「オマエらッ!このまま終わってもいいのか!?」
奮起した第2セット、岩渕のブロックと加川の強打で一歩リード。しかし相手も中央からのコンビで一進一退の攻防を繰り広げる。
本来のコンビバレーを時折見せるが、勢いがなく連続得点がなかなか奪えない。16−16からサーブレシーブが乱れてダイレクトスパイクを決められリードを許すと集中力が切れてしまったか、大事な場面で準々決勝と同じようにミスを犯す。相手の強打が見事に決まる、相手がやたら強く感じてしまう。。。
残念ながら勝つことはできなかった。途中、捻挫で選手の交代というアクシデントはあったが・・・言い訳にならないだろう。「応援してもらった地域応援団の皆さんに申し訳ない」
手元に残る7位入賞の賞状は無念の証、「来年こそ必ず勝つ!」
宮城国体まで、あと1825日−
・ワンプレーの重み
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第1代表の東北リコーは予選で北見市役所(北海道)と対戦した。もちろん、応援も多い。予選の会場は会社から20分足らずの岩沼市総合体育館、県予選も頻繁に行われているやりなれた体育館でもある。
しかし圧倒的有利な状況にもかかわらず、「とにかく無様な試合は見せられない」という気負いからか空回りする場面が多々あり、圧勝というには程遠い内容になってしまった。
東北リコー研修所でのミーティング、明日の決勝トーナメントは名取市民体育館、1回戦平塚クラブ(神奈川)に決まった。2回戦も突破すれば最終日進出をかけて恐らく沖縄銀行と対戦することになるだろう。
地の利を生かし、1992年以来のベスト8を目指す!
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続く2回戦の対松下電器静岡戦、今度は1試合やって硬さが取れたか理想的な展開、遠藤のトスワークが冴え第1セットを難なく先取。
第2セットもサーブで崩し、出だしで10−0、その後も門脇主力にコンビが決まり18−9と大量リード、間違いなく3回戦の沖縄銀行戦進出を思わせた。しかし・・・
気の緩みか・・・相手ジャンピングフローターの無回転ボールに手を焼く。サービスエースが立て続けに決まる。2段トスがままならず、打ち切れない。みるみる点差は縮まっていく。“浮き足立つ”とはまさにこのこと、タイムアウトもメンバーチェンジも効果無し、18−15から3連続サービスエースを決められ、ついに18−18と追いつかれた。
「ウソだろ・・・」最初にセットポイントを握られながら、なんとかデュースに持ち込み、劣勢を跳ね返して2度マッチポイントを迎えたが、あと1点がどうしても取れない。もはや全く余裕のない状態、衰えない相手の勢いに飲まれセットオールになってしまった。
第3セットは完全な気合い負け、精神的体力が底を突いた東北リコーは相手の攻撃に対処しきれず、またこちらからも攻撃ミスを繰り返す。リズムは完全に松下電器静岡のもの、最後はサービスエースを決められ、結局地元大会は無念にも2回戦で散った。
「信じられないが、現実に起こったこと。ひとつひとつのプレー、集中力がいかに大事かということを身を以て体験したことだろう」国体といい総合といい、己の弱さ、チームの弱さをさらけ出してしまった。たかが1点、されど1点・・・
東北リコー vs 松下電器静岡 得点経過
◇ ◇ ◇
雪の舞う京都・舞鶴で行われた櫻田記念、予選リーグで富士通に完敗したが、実業団ベスト8の印刷局小田原(神奈川)戦はフルセットにもつれ込む接戦。
いつもは試合でも物静かな小畑が吠えながらのブロック、レシーブ陣も奮闘、「ここは絶対負けられない!」
必死の粘りが功を奏してグループ2位を死守、上位トーナメント初進出を決めた。
上位トーナメント初戦はJT東京。第1セットを接戦で落とすものの、第2セットはしぶとく粘って取り返し、フルセットに持ち込む。
しかし第3セットは出だしで離され戦意喪失、相手エースの強打を拾いきれずに敗退。残念な結果ではあったが、全国ベスト8レベルとほぼ互角という手応えは掴めた。
ただし、上位へ食い込むにはシードチームを倒す必要がある。強敵と対等に渡り合う実力を得るため、更なる課題を克服しなければならない。僅かずつ、しかし確実に・・・