地獄八景恵美里の戯


2008年2月、ミクシーに連載したこのお話は、上方落語、「地獄八景亡者戯」中心に、「立ち切れ線香」「饅頭恐い」をミックスさせて、創作したものです。オリジナルの方を、詳しく知りたい方は、えみりんブログから、上方落語415演目をリンクしてますので、ご参照ください。

エミリー、いっぱい好き勝手に生きてきたし、ヨーロッパ、日本全国といっぱい旅行した。で、このたびは、地獄旅行ツアーに参加。ふぐじゃなくて、メイドインチャイナの餃子、いっぱい食べた。三途の川に到着。ツアコンは、エロおやじの野坂さん。それに、にぎやかなお仲間もいっぱい。楽しい道中だ。

最初に、血の池に到着、なんと、赤ワインの池。おぼれて、飲みすぎた。つぶれた。
「今度は、メイドインフランスのぺリエが恐い。」ワインクーラーにしてうすめないとー。

しばらくして、正気に戻った。その時、天から蜘蛛の糸がおりてきた。
「芥川様ありがとう」

蜘蛛の糸上る途中、現世の頃大好きだった、美しい女王様の姿を思い浮かべた。早速ナニが反応。オナニー開始。そして昇天。その瞬間、糸が切れた。

再び、赤ワインの池へ転落。溺れかけていたエミリーを、走れメロスで有名な、太宰さんが助けてくれた。美しき友情物語。
エミリーは、ペりエの空き瓶に赤ワインをいっぱいつめて、太宰さんと、地獄のメインストリートにある、文芸座にいった。ちょうど、芥川先生の講演の質疑応答の時間だった。

「芥川先生、自殺には、メタミドホスを使ったんですか?」
「そんなこと、覚えてるわけないやろう。この、無信心者め。どないしても知りたかったら、そこにいる、川端に聞け。」

太宰さんと別れた、エミリーは、川端さんと一緒に、地獄の文芸座を後にした。メインストリートのはずれにトンネルがあった。入った。そして、トンネルを抜けると、そこは、地獄温泉だった。

地獄温泉の入り口に到着。
踊り子姿の美人の女将。なんと、山口百恵?川端さんは、百恵ちゃんと打ち合わせとのこと。どっかへ、行ってしまいました。
「川端さーん、これきりい、これきりい、これきりい、これきりーいー、ですか?」

エミリーは、脱衣所へ。そこには大きなゴルフバック抱えたひとりの中年男がいました。よく見ると、守屋さんじゃないですか。すぐに聞きました。

「守屋さーん、地獄にゴルフ場あるんですか?」
「いきなりうるさい奴やなー。わしは、これ持ってないと生きた気しないんだよ。」
「だって、もー死んでるじゃん。」
「ごちゃごちゃ、言うな。露天風呂行くぞ。」

露天風呂にいくと、番人がいました。エミリーは、超おどろきました。市ヶ谷の亡霊、三島さんじゃないですか。三島さん曰く「この地獄温泉、熱湯100度と42度の二種類ある。」とのこと。どっちに入れるか、三島さんが決めるみたい。

前世の行状、三島さん全てご存知のようで、守屋さんは100度の方に、エミリーは、市ヶ谷と2丁目が近所同士だったので、42度の方に、案内されました。

「守屋さーん、湯かげんどーですか?」
「めちゃ熱いー、石川五右衛門気分。それでもなー、また、タダでゴルフしたいよー。」

エミリーは、たっぶり地獄温泉でリラックス&体力温存。
よいよ、閻魔女王様がいらっしゃるという、山頂めざして。地獄山の登山開始です。

地獄温泉を後にした、エミリーは、地獄山の麓に到着。
予想通り、山麓は、針の山だった。エミリー針プレイはNG。困ってたら、このツアー参加してる、軽業師が登場。
「エミリーさん、ここは、わしにお任せ。わしにおぶさんなさい。」
「ありがとう、軽業師さん。」

地獄八景亡者戯のオリジナル通り、軽業師さんに、おんぶしてもらって、無事、針の山を越えました。

軽業師さん、イケメンだったし、お礼したかったので、エミリーは、軽業師さんのナニを、おフェラしてあげました。軽業師さん、とっても気持ちよさそうにして、たった、5分ほどで、昇天してしましまた。エミリーのスペシャルフェラテクでね。

「地獄の沙汰も業(わざ)?しだい。」とはよく言ったものですね。でも、こわーい、こわーい、青鬼さんと、赤鬼さんに、見られちゃったようです。

さっき、おフェラの場面を見られた、青鬼さんと赤鬼さんの、様子が変です。二人とも怒ってるー。こわー。
すると、奇妙な建物の中に、入っていきました。「地獄のグローバル化裁判所」エミリーは、鬼さんがこちらと言うので、ついていきました。

地獄の裁判所。こわそー。傍聴席には先客が。裁判長の顔見たら、驚きました。なんと、オカマ・ビン・ラデンさん?傍聴席の先客は?亡球団の外国人スカウトでした。

裁判が始まりました。被告は?どっかで見たかも?亡金満球団、首になった、パウエル?みたい。顔真っ赤にして興奮してる。赤鬼だー。告訴人は?やっぱ、亡金満球団を首になった、清原?みたい。青いユニホームきて、坊主頭でこわそう。青鬼だー。

裁判長が判決を下しました。「被告パウエルを、ケツバット100回とその後3ヶ月間座禅の刑に処す。」

エミリーは、インタビュー開始。
「ビン・ラデン裁判長。めちゃあまーい判決ですね。どうしたんですか?テロはやめちゃったんですか?」
「仏教の世界の地獄を知り、目覚めたのじゃ。お釈迦様のお慈悲の精神をな。マホメットもキリストも、人類愛を説いてるんだ。宗教もグローバル化が必要なのだ。」

エミリーは、おまけで、傍聴人のスカウトさんにもインタビュー
「どうして役にたたない外国人選手しかスカウトできないんですか?あなたが無能だから、お金の力で、他球団で大活躍した外国人ばかり獲得。ファンの心、無視してるんじゃないですか?」

しばらく沈黙。・・・・・・・

「もーやめてくれー。絶対君主のおなべさんには、逆らえないんだよ。だいたい、だから、今、ここにいるんじゃないか。スカウト首になって、首くっくたんだー。」

エミリーは、「鬼の首でもとった気分?」で、地獄の裁判所をあとにしました。

地獄山の山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
エッチを働けばナニが立つ。棹(さお)を擦れば気持ちいい。電マを使えば、なおさらだ。とにかく人の世は、天国かも?
ちょっと疲れたので、エミリーは、草枕でお昼寝。しばらく寝てると、このツアー参加者の歯科医とさっきの軽業師さんが追いつきました。

すると、おっきくて、めちゃ太ってる、鬼が、目の前に現れました。
人呑鬼(じんどき)です。

「エミリーさん、ここは、俺にまかせてくれ。」近所にすんでた、武藤歯科医院の次男さんの登場です。
武藤先生は、人呑鬼さんに、虫歯を治療すると言って、麻酔をして、歯を全部抜いてしまいました。怒った、人呑鬼は、近くにいた軽業師さんを呑みこんでしまいました。

さー大変です。軽業師さん助けないと。エミリーは、人呑鬼さんに言いました。

「人呑鬼さーん、ワイン好きですか?」
「もちろん大好きだ。」
「ジンも好きですか?」
「もちろんだ。」
「じゃあ、現世から内緒で持ってきたジンとさっき赤ワインの池で酌んできたワインでカクテル作りましょう。」

人呑鬼さんはとっても喜びました。まず、いっぱい目は、お口から一升一気呑み。人呑んじゃうんだから、いい呑みっぷりです。

「人呑鬼さーん、お尻から呑むと、すごく酔っ払って、もっと、気持ちいいですよ。」
「そうか、じゃあ呑ませてくれ。」

なぜか武藤先生、歯科医なのにおっきい浣腸器もってました。エミリーは、それを借りて、例の404室事件の時の要領で、浣腸開始。一升半ほど、豚野郎カクテルをお尻から呑ませてあげました。

すると、さすがの人呑鬼さんも、泥酔状態に。それに、鬼でも、糞はしたくなるみたいです。

「ブー、ブー、ブー、ブウーー」豚みたいなおならと一緒に、軽業師さんが出てきました。無事救出に成功。

人呑鬼さんは、すっきりしたらしく、酔っ払って、いびきをかいて、寝てしまいました。その隙に、エミリー、軽業師さん、武藤先生は、「地獄八景、でもここは、三十六景へ逃げるが勝ち。」ということで、全速力で走って逃げました。

ようやく、地獄山の山頂に到着。
そこには、地獄にはふさわしくない、おしゃれな建物が建っていた。
山の上ホテル?、ホテルアルファーイン?
入り口には、小さな看板と手書きの貼り紙が。

倶楽部閻魔、貼り紙には、地獄のMプレイ30分10000円と。

超、恐そうー。3人は、顔を見合わた。相談開始。でも、せっかくここまで来たので、恐る恐るドアを開けた。すると、きれいな女王様が3人いた。閻魔女王様が3人。恐そうだか、好奇心いっぱい。どうやら、3姉妹のようだ。

長女らしき女王様が。一言。
「ようこそ倶楽部閻魔へ、お好みの女王様を選び、好きなプレイ内容を言いなさい。時間と料金は、表の貼り紙の通りだ。この豚野郎ども。」

にしおか某子さんと比べられないほど、3人とも美人だったので、プレイをお願いした。

すると、3人の女王様は、それぞれ、仏壇の前の線香に火をつけ、立てた。蝋燭じゃなくて線香?

エミリーは、長女の小糸女王様を。軽業師さんは、次女の小雪女王様を。武藤先生は、三女の小春女王様を、それぞれ選んで、プレイ開始。

エミリーは、アナルにおっきいバイブ入れらて、感じはじめた。
となりを見ると、軽業師さんが、麻縄で縛られ、逆さ吊。でも余裕の表情。武藤先生は、勃起したペニ*に、針いっぱい刺されてた。針の山。懲りない先生だ。恍惚の表情。
すると、小糸女王様、三味線のバチを持ち出し、エミリーのお尻を、たたき始めた。ベベン、ペンペン、チリトテチーンチン。
「小糸女王様、バチをムチ代わりに使ったら、バチがあたります。」
「お馬鹿さんね。つまらないギャグ言ったから、お仕置きね。」
小糸女王様は、ギャグの代わりに、そのバチをエミリーのお口に突っ込みました。ウーーー、これはきくーー。
「それに、エミリー、お前は、饅頭恐いとか、赤ワイン恐いとか、ペリエ恐いとか、うそばっか言って、物乞いしたね。そのお仕置き。」
小糸女王様は、アイストング使って、エミリーの舌を抜こうとしました。ヒー、ヒー、ヒー言葉になりません。でも、まだ少し余裕があったので。心の中で、こう思いました。「トング(tongs)使ってトング(tongue)抜くって。発音が、ちがいまんねん。」
しばらくがまんしてましたが、もう限界です。
腹のそこから、声をふりしぼって、
「小糸女王様、もーうそはつきません。お許しください。」
「小糸女王様、お許しください。」
「ほんとにお許しください。」
ちょうどその時、仏壇の線香が立ち切れました。時間切れです。そして、エミリーのち*ぽも起ち切れました。

エミリー、軽業師さん、武藤先生の3人は、後ろ手に縛られ、檻の中に入れられました。最初、監禁プレイのサービスかと思いました。すぐに、違うことがわかりました。上から、ぶっとい麻縄が降りてきました。3人とも首にかけられました。地獄にきて最大のピンチです。
「軽業師さーん、ここは、縄抜けを。」
「無理だー。小雪女王様の縛りは超完璧だ。」
「じゃあ、武藤先生、メスとか隠し持ってないですかー?」
「さっき、小春女王様に全部進呈した。」
「絶体絶命?でも、もうー死んでるっけ。2度目ー?」

ブーっというブザーの音と同時に3人の女王様は、赤いボタンを同時に押しました。

ガッタンー、スーー・・・・・ エミリーの意識がなくなりました。


ガッターンー ガラガラガラー
大きな音の後に、どっかで聞いた声が。
気がつくと、そこには、今回のツアコンの野坂さんが立ってました。

「地獄山頂ツアー、如何でした?楽しめましたか?」

あっそうか、あれは、山頂から麓までの、超高速エレベーターだったんだ。軽業師さんは、相変わらず、余裕の表情。武藤先生は、下半身を手でおさえて、気にしてる。

野坂さんは、「これから、地獄の2丁目に、飲みに行くので一緒にどうですか?」
と、エミリーたちを誘ってくれました。
エミリーと軽業師さんは、一緒に飲みに行くことにしました。武藤先生は、先ほどのプレイで負傷したので、これから、地獄病院行くとのことで、そこで別れました。

再び、地獄のメインストリートに戻ると、あたりはもう暗くなっていました。しばらく歩くと、看板の電気が、ちらほらと点いてる通りに着きました。なつかしー。そこは、仲通りじゃないですか。ふと、右側の路地をみると、かすんでるが、見慣れた光景が、エミリーの目に映りました。

「えみりん」という、白い看板が。
いったい誰が営業してるんだー?
エミリーは、思わず走り出し、階段を駆け上がった。
ドン・ドン・ドン・ドーン ドアをノックした。

キテーのソフアーで、寝ていたエミリーは、目を覚ましました。
「なーんだ、夢見てたのか。」
お客様のようなので、ドアを開けた。
だれもいない。
「幽霊?それとも気のせい?どおでもいいや。人生は夢のごとし。」

時計を見ると、午前0時を回っていた。平日なので閉店。看板の電気を消した。ふと、ひとりごとを言った。

「今日は、しぶーいお茶は引かなかった。よかったー。お茶引くのは、ほんとは恐い。ミクシーで落語ばっかしてたら、二丁目の生存競争から、落伍しちゃいまんねん。」