Flapper
Updated: Mar 16, 1997
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Flapper, 1976
- RCA RVH-8009, 1976.3.25. (1976.2.25?)
- RCA RVL-8021, 1977.?.?.
- RCA RCJ-1563, 1977.?.?. (cassette)
- RVC RHL-2007, 1981.?.?.
- RVC RHT-2007, 1981.?.?. (cassette)
- RVC RHCD-520, 1985.2.21.
- RVC RHT-2301, 1986.2.15. (cassette)
- BMG ビクター B25D13014, 1989.11.21.
- BMG ビクター BVCR8009, 1994.10.21.
- CISCO AISLE300, 1996.6.26. (LP)
- 愛は彼方 吉田美奈子 (4'05")
- かたおもい 矢野顕子 (4'31")
- 朝は君に 吉田美奈子, 佐藤博 (4'39")
- ケッペキにいさん 吉田美奈子 (1'41")
- ラムはお好き? 吉田美奈子, 細野晴臣 (4'37")
- 夢で逢えたら 大瀧詠一 (3'50")
- チョッカイ 吉田美奈子, 佐藤博 (4'00")
- 忘れかけてた季節へ 吉田美奈子 (5'04")
- Last Step 吉田美奈子, 山下達郎 (2'48")
- 永遠に 吉田美奈子, 山下達郎 (5'02")
- 矢野誠 : kbds
- 矢野顕子 : kbds, back vcls
- 佐藤博 : kbds
- 松任谷正隆 : kbds
- 鈴木茂 : gtr
- 松木恒秀 : gtr
- 吉川忠英 : gtr
- 細野晴臣 : bs
- 高水健司 : bs
- 林立夫 : drms
- 村上 (Ponta) 秀一 : drms
- 浜口茂外也 : perc, fl
- 山下達郎 : gtr, back vcls
- 大貫妙子 : back vcls
- 伊集加代子 : back vcl
- HATORI Koji : trp
- OHTAKE Mamoru : trp
- 中沢健次 : trp
- 村岡健 : as, ts
- 鈴木正男 : as
- 稲垣次郎 : ts
- 田中五郎 : ts
- 砂原俊三 : bar-sax
- 大野守 : ob
- 石橋雅一 : ob
- 脇岡宗一 : ob
- 虎谷迦悦 : cor
村井邦彦プロデュース作。ジャケ写が沢渡朔で、アート・ディレクションがペイター佐藤という豪華版。山下達郎とのコラボレーションは、この辺りから顕著。山下達郎との共作は 40 曲以上にのぼるのではないか。
" Last Step " は山下達郎のソロ・アルバムに入っててもおかしくない(ような気がする)、喧噪的なホーンを除けば。
大瀧詠一による " 夢で逢えたら " は、シリア・ポールや桜田淳子などもカヴァーしたそうな。まぁ、いかにもナイアガラだもんな。と、最近、会社の FM (?) から、この " 夢で逢えたら " の男声版が流れて来るので、なんだろうと思いつつも、そのままにしておったのだが、今日判った。なんと、LION の『クリスタ』だったっけ、歯磨きかなんだかの CM に使われていたのだった。歌っていたのは、シャネルズというか、ラッツ & スターというか、鈴木雅之、田代まさし、桑野信義他の、例の面々である。妙に迫力 (はくりき) のある声であった。なお、この曲に関しては、
- 大瀧詠一 Songbook II, ビクター エンタテインメント VICL2154, Mar 24, 1995.
の大瀧詠一自身のライナーにひじょうに興味深い記述があるので、ぜひ参照のこと。ついでに、 シングル盤のページ も。
冒頭、矢野顕子のタッチが強力なピアノが印象的な " 愛は彼方 " には、バック・コーラスで大貫妙子も参加。矢野顕子もバック・コーラスで歌っているので、まるで三大テナーの競演か。いや、むしろ、
Utopic Sporadic Orchestra De Futura, Oct. 17, 1975 での、
Dagmar Krause, Klaus Blasquiz, Stella Vander という超豪華なヴォーカル陣に匹敵するのでは。
この、強力三人娘が ノーセッツ (泣く子も黙るカンタベリーの三人娘コーラス隊。隊員は Amanda Parsons, Barbara Gaskin, Ann Rosenthal) をやってるのは、ほかに、
" 朝は君に " ,
" ケッペキにいさん " ,
" チョッカイ " ,
" Last Step " ,
がある。
" かたおもい " は、いかにも矢野顕子が作りそうな曲調で、ニヤリ。なんとなく、 Samla Mammas Manna がやりそうな感じがしませんか。
" ラムはお好き ? " は細野晴臣作曲だが、これがいかにも当時の細野節。ちなみに、これは一人多重コーラス。
" チョッカイ " は、本作でいちばんカッチョイイ、ファンク。ポンタのグルーヴィなドラムス、高水健司のヘヴィなベースが佳いぞ。ヴォーカルはあたかもミュートを付けたトランペットである。
" ケッペキにいさん " は、 Dark Crystal, 1989, の " Tang Tang " のご先祖様だな。
後ろに Twilight Zone, 1977, が控えているためか、今までの集大成といった趣きがある。吉田美奈子色よりも、それぞれの曲の作者の色が強いし。
1981 年の re-issue は廉価盤 (1,800円)。1994 年、BMG ビクター から Q 盤仕様で再発。
NISHIHARA Satoshi, <
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Created: May 25, 1996