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• おやすみ, 1993
  
  • private cassete tape, 1993.
    1. おやすみ 吉田美奈子

    1993 年末のライヴ会場のみで販売されていたもの。当然ながら、未所有である。のはずだったが、文末参照。いや、ありがたいことです。

    Mr. MITSUOKA Taro saids:

    久しぶりに「おやすみ」のテープを聞いていたら、このような吉田さんらしくない、変則的なリリースになった理由をコンサートの MC で彼女が説明していたのを思い出しました。 以下はその要点です。

    1. ●今回のコンサートはプロデューサーだの、スポンサーだの、うるさく言う人を排除したかったので自前で主催した。
    2. ●そのためにチケットが高くなって申し訳ない（ A 席 6000 円）。
    3. ●それでも費用が足りないので、「おやすみ」のテープを会場のみで売ることにした。
    4. ●お陰様で完売しました。ありがとう。

    確かにこの頃は「Gazer」が出てから 2 〜 3 年は経っていたような気がします。 ファンの飢餓感は頂点に達していたようで、まさしく文字どうり飛ぶように売れて行き、 アッと言う間になくなりました。

    テレキャスター・クリーム (?) の頑丈な箱入りのパッケージ内には、これまた厚紙製のブックレットとカセット・テープ。ブックレットには、コード譜入りメロディ譜、歌詞、エッセイ 4 編 (『時間』、『音楽』、『声』、『そして……』)、クレジット、アルバム・ディスコグラフィ。所有欲をそそられる。

    パッケージとカセット・テープ表面のラベル。

    曲は 3/4 のゆったりとしたスローで、そう、ちょうど、 "Christmas Tree" のような曲調である (ベースが順次下降するのも同じ)。 1 曲だけの収録なので、片面のみかと思っていたら、両サイドに同じ曲が入っていた。佳曲である。

    なんと、光岡太郎さんのご好意より、このオリジナル・テープを譲っていただいた。東方には足を向けて寝られないのである。ありがとうございます。