NHK 衛星第 2, 1995.6.6.
- Voices 吉田美奈子 (4'08"), *1
interview (0'54")
- Scenario 吉田美奈子 (9'23"), *1
- Still Moon 吉田美奈子 (5'35"), *1
interview (1'30")
- 時間をみつめて 吉田美奈子 (7'20"), *2
メンバー紹介 (3'47")
- 時よ 吉田美奈子 (12'21"), *5
- 頬に夜の灯 吉田美奈子 (6'42"), *4
interview (1'23")
- Gifted 吉田美奈子 (5'19"), *3
- 〜 午後の恋人 吉田美奈子 (7'09"), *2
- 〜 Beauty 吉田美奈子 (6'32"), *1
interview (2'03")
- 精霊の降りる街 吉田美奈子 (8'01"), *1
interview (2'03")
- 星の海 吉田美奈子 (5'50"), *1
- 初出
- *1: Extreme Beauty, 1995
- *2: Gazer, 1990
- *3: Dark Crystal, 1989
- *4: Light'n Up, 1982
- *5: Let's Do It - 愛は思うまま, 1978
- 岡沢章 : bs
- 難波弘之 : kbds
- 土方隆行 : gtr
- 中西康晴 : pf
- 沼澤尚 : drms
- 古村敏比古 : reeds
Jun, 6th. 1995, オン・エア。90 分の鯤鳳ライヴ。鯤之大、不知其幾千里也、鵬之背、不知其幾千里也。
衛星放送で公開された、May 14th, 1995, 中野サンプラザ・ホールでのライヴ。 5 月のライヴは東京のみ 3 発やったもよう。やはりというか、バス・ドラ、ベースの音圧が非常に高い。 In Motion, 1983, もこういう録音で出て欲しかった。
ドラムスの沼澤尚が若いときの Andy Ward に佳く似ている。岡沢章は某社の部長みたいで恰幅が佳い。中西康晴は延暦寺の僧兵かいな。古村敏比古は見た目はかなり普通っぽい。でもフレーズは妙 (是褒言葉也) 。シンプルの極みのようなアンサンブルで、上記楽器群のうち、ソロを取るのはわずかに reeds のみである。あとはみな、リズムを刻んでいる。これだけのメンツが、みなリズムのみですぜ。 Nazca の Samarkand (CBS 32DH589), 1987, 所収の " Samarkand " で強烈なハード・ドライヴィング・ギターを弾いていた土方隆行が黙々とリズムを刻んでいるのに注目。な、な、難波さん、ずいぶん丸くなられましたね。
インタビューでも語っていた、「ここのところ頭の中で鳴り響いている鐘 (カリオン) の音」がキーワード。
そのとき何をしているにせよ、これを掛けるとすべての作業を中止して観入らざるを得なくなる。その意味では極めて暴力的なライヴ。荘厳なるカリオンのサンプリングで静々と始まるが、なに、ヴォーカルが入れば、魂を抜かれた金縛りの肉体が縹緲と連なるのみ。
ピアノとのデュオ形態で始まる " 星の海 " は、後半、リズム隊抜きのアンサンブルが重なってくるが、もし、これが、ヴォーカル・ソロ、ないし、ピアノとのデュオでのみ押し切られたなら、土下座するしかない。
制作協力
NHK エンタープライズ 21, アダージョ・カンパニー
Scenario, 時間をみつめて の 2 曲は 1995 年 10 月にリリースされた LD には収められていない。
Stage Setting:
●まさか間違える人がいるとは思えませんが、為念。上述のステージ写真は、残念ながら美奈子さまのステージ模様ではありません。しかしながら、「怖さ」では引けを取らない、Henry Cow の 1976 年のライヴの模様です。