sky station SWAX-101, 1999.4.20
- 外はみんな…… 吉田美奈子 (2'53")
- 待ちぼうけ 吉田美奈子 (4'38")
- 扉の冬 吉田美奈子 (2'41")
- ねこ 吉田美奈子 (3'08")
- 綱渡り 吉田美奈子 (3'57")
- 変奏 吉田美奈子 (3'10")
- かびん 吉田美奈子 (4'12")
- ひるさがり 吉田美奈子 (3'13")
- 週末 吉田美奈子 (3'52")
- 細野晴臣 : bs
- 林立夫 : drms
- 鈴木茂 : gtr
- 松任谷正隆 : kbds
ぱふ (ベース (Blues Creation のベーシスト野地義行) とピアノのデュオ)、 ラヴ・ミー・テンダー 等のバンド、およびピアノ・ソロ&ヴォーカルを経て、記念すべきソロ・デビュー盤だが、この時点ですでに、ジャケ写が怖い。(笑)
が、 CD の裏ジャケ (Vivid 盤ではインナー右) は実に可憐に写っているのだ。ご覧のとおりバックはキャラメル・ママで、同時期に、同じように、キャラメル・ママのサポートでデビューしたのが荒井 (松任谷) 由実であった。
プロデュースは、細野、美奈子、吉野金次。一聴するとヴォーカルがアンニュイなんで驚く。どこまでも伸びる高音と、ロング・トーンの最後を「ふっ」と抜くのは、このときから明らか。割りとストレートな (場合によっては「朗々たる」) ヴォーカルだが、ときたま、ベンドが入るときがある。クレジットによると、ピアノは吉田美奈子自身である。
[蛇足] " ねこ " は " 猫 (Cat) " ではない。 " ねこ " 冒頭の弦は、こ、これは……ひょっとして、もしかすると、メロトロンかっ?
同時期の、はっぴいえんどや、キャラメル・ママ、それに、四人囃子の
二十歳の原点, 1973,
一触即発, 1974, や、さらに、カルメン・マキ & OZ の初期作など、みな同じ匂いを持っているように思われる。実写だと、市川監督の小川美潮の 4 to 3, 絡みのヤツとか、押井守の 『紅い眼鏡』 のモノクロ・パート。アニメだと、やはり、 『うる星やつら 2 Beautiful Dreamer』 の「風鈴幻想」。なにか、乾いた現実認識とでも言うべきもの。
1994 年、TDK から Q 盤仕様で再発。
渡辺俊彦氏曰く、初出時のアナログ盤は定価 \2000 で、『歌詞カードの「かびん」にミスプリントがあります』
竹本昭生氏曰く、トリオのアナログ盤の腰巻に、
『★1973年幻の天才少女がついにベールを脱いだ★
吉田美奈子 with キャラメルママ
扉の冬 吉田美奈子ファーストアルバム』
Vivid VSLP4005, 1995. は、アナログの再発である。限りなくオリジナルに近い形で、お値段は \3,000 とのこと。さすがに帯はオリジナルではないようだ。(笑)
1973 年 9 月 21 日リリース説は、
- 大瀧詠一 Songbook II, ビクター エンタテインメント VICL2154, Mar 24, 1995.
を参照。
sky station SWAX-101, 1999.4.20, を、タワーでようやく発見捕獲。曰く、「完全限定盤」「紙ジャケット仕様 (オリジナル・アルバム完全復刻)」「リマスタリング」「解説: 渡辺享」「コレクターズ通しナンバー入り (No. 000536)」。
でも、なんとなくジャケットが赤っぽいのは気のせい?
ライナーで渡辺享氏は、本作のリリースは 1973 年 9 月 21 日 であると断言。