Building Simple Application
[ Updated: Apr 20, 1997 ]
ここでは、簡単なデジタル時計を作りながら、SuperCard, Delphi, SmalltalkAgents のそれぞれのアプリケーション作成の手順を並べてみましょう。
ちょっとしたはしがき
SmalltalkAgents の対抗馬として SuperCard や Delphi を起用した理由は、と言えば、手元にある処理系では 最も簡単にスタンドアロンなアプリケーションを作成できる環境であると判断したからです。別に他意はありません。また、一見比較しているように見えますが、この程度のアプリケーションでは、似たような操作感を持つ GUI ビルダを備えた環境で、そんなにたいそうな差が出るとも思えません。よって、ここではいくつか並べられた開発プロセスを眺めてみるというのが得策です。
環境
Macintosh
- SuperCard 3.0.1E (2.0E)
- SmalltalkAgents 2.1(.1)
- System 7.5.5 + Kanji Talk 7.5.2
- PowerMacintosh 8500/120 (PowerPC604-120MHz, 48MB, 2GBHDD), 17 inch モニタ, 1024 * 768, 16 bit color / 256 color
Windows95
- Delphi Client/Server Suite 2.01J
- Microsoft Windows95 4.00.950a
- IBM Master P120 (Pentium -120MHz PCI, 32MB, 1GBHDD), 17 inch モニタ, 1024 * 768, 16 bit color
例題: デジタル時計を作る
時刻を表示するテキスト・フィールドと、アプリケーションの終了ボタンをおいたウィンドウを作成する。「終了」アイテムのみの File メニューも作成する。
- スタンドアロンのアプリケーションである。
- アプリケーションは起動したら現在時刻を表示し、ユーザが終了させるまで更新し続ける。
- File メニューから「終了」を選択するか、ウィンドウの「終了」ボタンを押されたら、確認後に終了する。
のように動作するものとします。なお、作法としては edit メニューも作成するべきですが、ここではこだわりません。
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- ざっと紹介
- ウィンドウを作る
- メソッドを作る
- メニューを作る
- メニュー・バーを構築するスクリプトを書く
- スタンドアロンのアプリケーションを作る
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- ざっと紹介
- Delphi 三位一体
- VCL (Visual Component Library)
- フォームを作る
- コンポーネントを配置する
- メニュー・バーを組み立てる
- メソッドを作る
- 小細工を弄する
- RAD ツールとしての Delphi
- メモ
- Delphi: ほんの少しのリンク
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- 新しいプロジェクトを作る
- ウィンドウを作る
- とりあえず動かしてみる
- 何を作ったのか
- アプリケーションモデルを実装する
- リアルタイムに動かしてみる
- idleTask version
- Thread version
- スタンドアロンアプリケーションを作る
Created: Sep 1, 1996