「Pocket PostPet to WindwosCE Machine」 で入手した MemDiv.exe を設定しましょう.このツールはデフォルトで約 2MB と定められているユーザメモリの領域を変更できるありがたいツールです.
CE 化が成功していれば,「おともだち帳」をタップすると texplore.exe が立ち上がるはずなんで,これを立ち上げます.そこから \Multimedia Card\Program Files
にコピーした MemDiv.exe を立ち上げます.スライドバーを操作してストレージのサイズを決めます.ガ〜ッと左に寄せると,それ以上左に行かない最低値があるばずです.それに 250KB 〜 500KB ほど足した値で「OK」をタップしておしまいです. MMC がある場合は,そのまま 250KB で設定しても佳いでしょう.
注意すべきは, ここで設定したサイズが本体メモリに書き込める,トータルのサイズである, ということです.
「MMC は必須だぁ〜」 とか言っておいてナンですが,一応書いときます.書いときますが,コピー元は MMC です.
スペック ではデフォルトのユーザメモリが 2M ほどなので,載せられるイメージは限られます (MemDiv.exe の設定によって差があります).たぶん,以下の 2 種類に限定されるでしょう.個人的には 鷲見さんが作成された 2.7 ベースのイメージと, VM の組み合わせをお勧めします.
2.7 の VM は以下のアーカイヴを取得すると,中に入っています.
2.9 や 3.1 の VM でも動くかも知れません.
以上,どちらかのヴァージョンを入手します.そのうち以下を本体の RAM にコピーしておきます.全部同じディレクトリでも構わないでしょう.
で, セットアップ に進みます.
MMC がある場合は, 下記のリンク から容量に応じて適当にファイルを取得します.自慢用に 3.0 ベースの日本語版を入手してみましょうか.
入手したファイルを展開して MMC にコピーします.一応, V3 ソースと「ほにゃらら.image」,「ほにゃらら.changes」は "My Dosuments" ディレクトリにサブディレクトリを掘って格納してます.仮想マシンは "Program Files" の下です.
\Multimedia Card +-- \My Dosuments +-- \SqueakCE +-- \Program Files +-- \Squeak (version)
で, セットアップ に進みます.
インストールは終わりましたが,このままでは実行ファイルをダブルタップしても立ち上がりません.イメージも同様です.というわけで,拡張子の対応付けをします.
CE 化が成功していれば,「おともだち帳」をタップすると texplore.exe が立ち上がるはずなんで,これを立ち上げます.そこから \Multimedia Card\Program Files\Tillanosoft
にコピーした stweak.exe を立ち上げます.「*.txt」と「ポケットメモ帳」のときと同じように設定します.
「ファイルタイプ」を開いて, image と SqueakCE.exe (ヴァージョンによっては名前が異なることがあります) の対応付けを行います.「新規」ボタンを叩いて拡張子「image」を入力し「新規ファイルタイプ」ボタンをクリックします.ファイルタイプ名とその説明を入力します.適当でエエですが,エクスプローラの画面でファイルタイプ名が表示されるので,そのつもりで.アイコンの指定は右のブラウズボタンをクリックして, SqueakCE.exe (ヴァージョンによっては名前が異なることがあります) を指定します.終わったら「OK」ボタンで抜けます.そして忘れないようにアプリケーションを指定します.ここもやはり SqueakCE.exe (ヴァージョンによっては名前が異なることがあります) です.
これで *.image ファイルをダブルタップすれば Squeak が立ち上がるようになります.注意が必要なのは exe ファイルをタップしても起動しない ということです.
なので,スタートメニュー用のリンクは, *.image ファイルから作ります.イメージ・ファイルのショートカットを作り,本体メモリの \Windows\プログラム (実は半角カナ) ディレクトリに置きます. もちろん, smenu.exe の設定で参照ディレクトリを MMC にあるディレクトリに変更し,そちらに置いておいてもかまいません.
MMC の容量が大きいと,複数イメージはもちろん,複数 VM を保管しておくことができます.が,イメージを仮想マシンにドロップインして起動するというワザができないので,仮想マシンに応じてイメージ・ファイルの拡張子を変え,それぞれ対応付けを行う必要があります.「*.changes」や「*.sources」の方は変更は必要ありません.イメージ・ファイルだけです.ウチでは以下のようにしてます.
VM | 拡張子 |
---|---|
2.7 VM | image |
2.9 VM / 3.1 VM | image3 |
これで逃げも隠れもできない ぽぽぺ Squeaker です.もはや真っ当な道に戻る術はありません.退路は自分で断ってしまいました.壮士去って再び帰らず,観念して Squeak プログラミングにハマりましょう.
ここまで来れば,原則的にもう母艦は必要ありません. (実際には必要になるときがあります.「ぽぽぺ」版では file i/o がめちゃんこ遅くて,クラス数が数百もあるとファイルインするだけでもたいへんです.なので OOM なんぞは母艦上で「ぽぽぺ」版イメージにファイルインして,そいつを持って行きます.それ以外なら,もう「ぽぽぺ」単体で開発できます)
ちょっと補足しとくと.
これらのエンハンス機能は仮想マシン・レベルではなく,鷲見さん版の仮想イメージで実現されています.つまりは Smalltalk (Squeak) 内部で完結しているっちゅぅ〜ことです.
ぽぽぺ で動くようにちぃっといぢってます.アーカイヴを展開してできたディレクトリをイメージ直下に移動し,それぞれ Install.st をファイルインします.