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「だんな!裸倶茄のだんな!てー変ですぜ!」
「どうしたい、是流吉。そんなに慌てて」
「どうしたもこうしたもないですぜ。お玲の姐さんがヤバイことになりなすってますぜ」
「なにぃ!?」
彼女の名前は「お玲」。年齢不詳。 陽悸楼 吉原本店の看板だった娘。
ライバル店に対抗するため、支店に引き抜かれた。
身請けの話も出てはいるが、100両という高額のため、いまだに実現していない。
懇意にしてもらっている「裸倶茄」の若旦那が交渉しているらしいが、 値切ってるわけでない(たぶん…)。
しかし、そこに凶悪な魔の手が忍び寄りつつあった。 支店の「怒出ゑ親方」と、「鎖憑悪代官」が、密かに会合を持ち、 土地の利権を「お玲」を天秤にかけて、手に入れようとしていた。
はたして、裸倶茄のだんなは、今度こそ(?)お玲を守れるのか? 100両どうした?そろったのかい?
「だんな、一大事ですぜ!」
いきなり時代劇ですが、イヒョウをつくのが信条ゆえ、了承を。
トップクラスの(なんて言う称号かは失念)指名を誇る彼女の、備品がちゃっちいですけど、親方がゴウツクバリだから(失礼(ニヤ))。
手に持ってるのは、朱肉でなく(オイオイ)漆塗りの「紅差し」。吉原本店時代にプレゼントされたもの(その男、身請けを申し出たが、殺されている)。本店から持ってきた唯一の身のまわりの物(けっこう、物に執着しないヒトだけれど…)。
「お玲」のおもざしは、すこし、あきらめていて、でも、かすかに夢を見ている。
かなえられる運命を、たぐりよせられるか、裸倶茄の若旦那。
「いくぜ!是流吉!」
「がってんでさぁ、おやびん!」
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FINAL
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