珈琲の豆
生産国 代表的な豆 特徴
ブラジル
(南米)
●サントスNo.2スクリーンNo.18
●トルマリン
言わずと知れた世界一のコーヒー生産国。ほとんどがアラビカ種で品質は 良好、価格も安定している。酸味、苦み、香り共に程良く、ブレンドには 不可欠の豆である。しかし 広い国土で生産されるため品質には若干ばらつきがあり、独自の格付 け基準を設けている。(混入物の多少によってサントスNo.2〜No.8、 粒の大きさによってスクリーンNo.13〜No.19、味の格付けで6段階 に分けられる。)
コロンビア
(南米)
●スプレモ
●エキセルソ
●メデリン
世界第二のコーヒー生産国。栽培されているのは全てがアラビカ種で、 酸味、苦味、甘味が強くコクあるのが特徴である。全体的に品質や価格は 安定している。 豆は少し大きめのため、煎り上がりの豆は見栄えがする。 他にも「マニサレス」「ボゴタ」などは定評がある。
メキシコ
(中米)
●アルトゥーラ
●プリマ・ラバド
●ブエン・ラバド
豆の種類は産地ではなく標高によって分類される。アルトゥーラ(4000〜 4200フィート)、プリマ・ラバド(2800〜3300フィート)、ブエン・ラバド (2100〜2500フィート)と分類されている。豆のほとんどはアメリカに出荷 されるので、日本ではあまりお目にかからない。また、高い地方で生産 された豆には芳香と酸味の優れたものがある。
グァテマラ
(中米)
●SHB 程良い苦味と香りがあるが舌触りはなめらか。ブレンドにもよく用いら れる。種類は標高によって7段階に分けられており、高地生産ほど 品質が良く、低地生産になるほどやや品質が落ちる。
エルサルバドル
(中米)
●SHG 高地生産の均整のとれたやや大粒の豆は、酸味、苦味、甘味共にソフトで 軟らかい。味はグァテマラに似ているが、品質が少々落ちる。ここでも 豆は標高で分類され、次の3段階に分けられている。SHG(高地)、 HGC(中高地)、CS(低地)。
ホンジュラス
(中米)
●SHG 低地生産の豆は品質が少々悪いのだが、山岳地帯で取れる水洗式の豆には 定評がある。豆の大きさは中形かやや大形で、酸味があり柔らかな甘味が 特徴である。種類はここでも標高によって3種類に分けられている。
コスタリカ
(中米)
●コーラル・マウンテン 生産地は太平洋側、大西洋側、中間地の3つに大別され、それぞれの地域で 標高による豆の分別をしている。大西洋側の豆は酸味やコクが少なく、クセ があるが、太平洋側の特に高地の豆は酸味、香りともに優れている。 豆は全体的に大粒である。
キューバ
(西インド諸島)
●クリスタル・マウンテン 酸味、苦味、甘味がほどよく、バランスの取れた味である。豆は中形から 大形で明緑色をしているのが特徴といえる。豆の大きさで3種類に分類 される。特に「クリスタル・マウンテン」はキューバの誇る大形高級豆 である。
ジャマイカ
(西インド諸島)
●ブルーマウンテン
●ハイマウンテン
生産区分によって[1]ブルーマウンテン、[2]ハイマウンテン、[3]プライム ウオッシュト、に分けられ、1、2、3の順で品質と価格がよいが、3、 2、1の順で生産量は多い。どの豆も酸味、苦味、甘味にまとまりがあり、 香りも良い。中でもブルーマウンテンは風味、香り、コクの全てにおいても バランスが良く、希少価値も加わって高い評価を受けている。
ケニア
(アフリカ)
●AA
●A
豆の大きさは中〜大形で素晴らしいコクと強い香りがあり、ほどよい 酸味が感じられる。豆の大きさによって7種類、味によって6段階に 等級付けられている。味の点では「ケニア・AA」が特に高く評価 されている。
エチオピア
(アフリカ)
●ハラー
●ロングベリー
単に「モカ」とだけ呼ばれることもあるこのコーヒーは、独特の強い 風味があり、すばらしい香りとコクを持っている。欠点豆の混入率により G(グレード)1〜8に分けられる。ちなみにこの国の主要産地のひとつ である「カッファ地方」という名前は、「コーヒー」の名の由来と されている。
イエーメン
(アフリカ)
●マタリ
●サナニ
イエーメンの通称は「アラビア」で、アラビカ種の発祥の地でもあり、 「モカ・コーヒー」の名で知られる由緒あるコーヒーである。その風味は ワインにも似た感があり、深いコクもある。なにより酸味の柔らかさと 甘味のために特に食後のコーヒーとして人気が高い。
インドネシア
(東南アジア)
●マンデリン
●トラジャ
●カロシ
全生産量の90%がロブスタ種で、品質は世界一といわれている。苦みが 特徴のコクの深い味だが甘みもある。なかでもマンデリンはなめらかな コクがあり、最高とされている。アラビカ種はジャワ
ハワイ
(ハワイ)
●コナ ハワイでのコーヒーは、日系移民が始めたのが最初といわれています。 現在ではマカダミアナッツの栽培に力を入れており、コーヒーの生産量は 以前に比べて減ってきています。しかし、コナコーヒーは豊かな香りと シャープな酸味が特徴で、上質な豆です。これがオールドクロップに なると酸味が和らいで独特の風味を醸し出し、「オールド・コナ」として 人気があります。