「京都」は、もしかしたら「日本」よりも有名な固有詞かも知れません。
そしてとても良いイメージを持ってもらえる地名であると思われます。
フランスへ行った時も「日本の京都から来た」と言ったら、いきなり友好的に接してもらえました。
他府県の方も「住まいは京都です」というと「いいなぁ」と言われる方が多いです。
でも住んでいる者にとっては、一概に「素晴らしい土地」とは言い難い所もあったりして・・・。
今回は、そんな我が町「京都」についていろいろとつぶやいてみようかなって思います。
京都には「景観を乱すから」という理由で、高層ビルを建てることが出来ません。
また同じ理由によって、コカコーラの自動販売機やユニクロの看板の赤白の色が逆になっているのも特徴です。(見たことある?)
最近では「ニッサン」の「レッドステージ」「ブルーステージ」とか「OPA」とか「JOMO」の看板も色の濃淡が逆だなって気が付いたんだけど・・・。
会社のイメージカラーまでも替えてしまう京都という街・・・恐るべし!
また工事期間が長い、というのもこの街の特徴です。
例えば新しいビルを建設するという話が出て、まずは整地する事になりますよね。
で、掘ってみると埋蔵物が出てしまうんです。
すると「ビル建設予定地」の看板の横に「ただいま発掘調査中です」の看板が新たに加わり、工事期間はビックリするほど延長されるんです。
そのせいで、ウチの近所でも私が高校くらいの時から始まった「駅」の建設が未だに終わってないという恐ろしい事態が発生したりします。
あとは何もかもが狭いという事。
これだけ観光地を名乗っているのに、観光地の自家用車の駐車スペースが驚くほど少ないです。
観光バス優先っていう所があるのか、マイカーでは非常に動きづらい土地だと思います。
道幅もせまく市内では堀川通という所だけが片側4車線で、あとは殆どが1〜3車線のせまい道。
一歩間違えれば、京都特有の路地(ろーじ)に入り込んでしまい、一方通行の嵐に巻き込まれてしまいます。
故にみんな裏道へそれる事が出来ず、シーズンを迎えると大変な込み様になるという訳です。
ウチの近くには「金閣寺(正確には鹿苑寺といいます)」や「二条城」があるのですが、シーズンの土・日にはジモティ(地元民)は寄り付きません。
渋滞に会うのは必至だからです。
「京都」っていえば日本を代表する都市っていうイメージがあるけど、東京や大阪のような大都市になりきれないちょっと遅れた都市っていうのが本当です。
でもその遅れが逆に『古都京都』っぽくて良いのかも知れませんが・・・。
そして、これについては何とかしないといけないんじゃないかなって思っている事なんですが、京都市内においては家庭での「ゴミの分別」についての決まりがありません。
「缶・ペットボトル・ビン」だけ別に収集されるんですが、この3つもひとまとめでOKだったりします。
府下に住む友人などは「色柄ものトレー」「白トレー」にいたるまでの分別を行っているらしいのに、私はすべて同じゴミとして出しているんです。
最近になってやっと、大手スーパーに「牛乳パック回収&トレー回収箱」が設置されるようになったのですが、ゴミに出しても違反にはならないので、つい普通ゴミに出すことが多いです。
ゴミを燃やすときに出るダイオキシン等が問題視されている今日この頃・・・。
これで良いのか? と疑問符をつけたくなる町、それが京都なのです。
雅やか・のんびり・風流・まったり・はんなり・・・。
同じ日本の中にあって、何故か時間がゆっくりと流れているような雰囲気をかもし出している京都。
でももうそろそろ近代化へ向けて進歩して行って欲しいなぁって思うぽわんママなのです。